第4話

 もう何度目かもわからない目覚め、見慣れた天井、もう違和感もなくなってきた。

 起きた瞬間、おれはお腹から出入りする魔力を感知し、そこから広がるように魔力の通路(これを魔力管と名付けた)を流れる魔力をお腹付近から感じ取っていく。

魔力は使った分だけ増えていくし、今のところは限界もわからないとで増えるばかりだ。俺の魔力感知も起きてから寝るまでずっとやっていれば流石に精度が上がる。それに、最近は魔力管の中を流れる魔力もわかるようになってきた。

 そして、発見もあった。魔力を右の指先に集めようとすると、魔力管から染み出すように魔力が指先に動いてその後に魔力管ができたのだ。

 しかし、魔力を集めたことでできた指先の魔力管は一瞬でも集中が途切れると集めた魔力も魔力管も全て霧散して体外にでてしまったのだ。

 ここで重要なのは霧散したこと、失敗したことではなく霧散し、体外に魔力がでていったことである。これは体外、つまり空気中に魔力がある、もしくは魔力を取り込む何かがあるということだ。これはもし自分の体内の魔力がなくなり、魔法が使えなくても体外から魔力を取り込み魔法を使うことができる=魔力切れを起こさないということだ。これはできたらまさしくチートだぞ。絶対に身につけなければ。


 次は魔力感知と魔力操作を体外でもできるようにするのを目標に頑張ってみよう。

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