第2話
「オギャア」
どうやらこれが俺の産声であり異世界での第一声らしい。なんかカッコ悪いな。でも異言語理解のスキルで言葉はわかるぞ。
「元気な男の子ですって」
助産師みたいなこと言ってるのがおそらく俺の母親なのだろう。優しい緑の目が俺を覗き込んでくる。しかも金髪だ。顔もやはり外国人に似ている。
「ハッハこれは俺と似てイケメンになるぞ」
父親は言動がナルシストっぽいが嫌な奴とまではいかない。なぜだろう、親だからだろうか?容姿は異世界らしく髪は赤色なのだが目は碧眼なのだ。さらには自分で言った通りのイケメンでおまけに身長は2mほどあり細マッチョだ。
「ふふ、そうですね」
よく見ると母親の身長も1.7mほどあるし、父親に負けず劣らずの美人だ。それにこの顔なら性格もいいのではないのだろうか、いやそれは流石に偏見か。第一会ってから(産まれてから)一分もしていないのに性格までわかるはずもない。
「ご無事に産まれたようですし、奥様はお休みになってください。あとは我々が。」
どうやらメイドが俺を抱えていたらしい。俺が両親を見ていたのではなく、両親が俺を見ていたということか。道理で視線が高いわけだ。
まあ、なにはともあれ俺は無事にこの世界に産まれることができたらしい。ということで今から転生したらやってみたかったことを順番にしていくか!
ここで猛烈な眠気が俺を襲った。赤ちゃんは寝るのが仕事というのは本当だったのか。てことで寝る子は育つ、おやすみなさい!
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