身につまされます

本作ではとあるWeb作家の「先生」が登場します。
どこかで見たことのある方のようでもあり、こういう人いるよねとも思う方です。
ちょっと難しい感じの、でもなんだか憎めないような。

「天然女性」は先生を翻弄?しますが、そのやり取りの至るところに作者さまの機知に富んだユーモアセンスを感じます。
才気がオーラのごとくにじみ出てくるようです。

オチに向けてのつんのめるような加速は圧巻であると言えましょう。
ハラハラとするいっぽう、チャーミングな二人の間の絶妙な「ズレ」もお見事です。

一気呵成に通読でき、かつ頬が丸くなる快作だと思いました。
ただ、「先生」とか「社長」とかと声をかけていただくのはうれしいものですが、たまに呼ばれる方以上に難しい方もいらっしゃるといないとかなので、距離感には留意しておくに越したことはないかと思われます。