第7話 願いを奪い叶えるモノ

皆が寝静まった頃の街、仕事で疲れ切ったサラリーマンの前に巨乳で美乳なお姉さんが現れる。

「あらあら、あなた。疲れてるの?」

「うん、おれ、疲れとるのー!」

サラリーマンは酔っている。

「じゃあ私の美乳で、綺麗に消えてもらおっかな」

「えっ、それはどういう……」

からん、と消えゆく……。


———


「続いてのニュースです。県内で次々と人が消える現象がみられております」

世の中は暗くなる一方だが、最近はより拍車がかかってるような気がする。

「まぁ俺らには関係ないし、手が届かないのに伸ばしたっていい事ないよ」

キッパリ言い切ると妹は、

「お前、それでも兄上カァ!」と怒鳴る。

「な、なんだよ。怒らなくても……」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る