いきなりのご馳走?

 オレのねーちゃんは、とっても食いしん坊だ。

 

 自分の誕生日に量が多いものを請求してくる人間だし。

 

 

 まぁ、そんな食いっぷりがまたかわいいのだが。

 

 というわけで、本日アネのためにたくさんのお菓子を用意したのであります‼︎

 

 ひとつひとつは、安いけど…でもたくさん用意いたしました‼︎

 

 

 そしてくるみをオレの部屋に招いた。

 

 

「ジャジーャーン‼︎誕生日おめでとー‼︎」

 と。

 

 

 そしたら、くるみはめっちゃ大喜びしてくれた。

 

「やっぱり、りょうだよね‼︎りょう大好き」

 と。

 

 

 …

 

 なんだよ…そんな、りょう大好きって言われると、オレに好きって言ってるみたいで恥ずかしいじゃんかってなってしまう。

 

 

 いや、違うのはわかるけど…まぁでもたとえオレじゃなくても、その響きは悪くない。

 

 

 なのでふざけてオレは、

「くるみ〜、そんなにりょう好きとかいうなよー…恥ずかしいだろうに。まぁ、オレもくるみ大好きだけどさ」

 とふざけた。

 

 そしたらくるみが赤くなった。

 

 

 ⁉︎

 

 どうしたくるみ⁉︎

 

 

「え、なんか…熱とかある?ごめんな…誕生日だからって、部屋に呼び出したりして…。これは、日持ちするから体調良くなったら食いな?」

 と大量のお菓子をくるみに渡した。

 

 くるみは、

「田舎のおばあちゃんかよ⁉︎」

 と吹き出した。

 

 

 おぉ、くるみが笑ってる。それにさっき顔赤かったけど、なんか元気そうだとホッとした。

 

「お菓子ありがとう。これは宝物にしようかな。大切にとっておく」

 と、お菓子を抱きしめるじゃないかっ⁉︎

 

「いや、くるみ…それ食いもんだし…そもそもたくさん食べたかったんでしょ?期限切れる前に食べてよ」

 って言ったんだけど…

 

「え、もったいないよ」

 なんていうんですよ?

 

 あの食いしんぼうのくるみが。

 

「オレは…くるみからもらったやつ全部食べちゃった…」

「うん、美味しかった?」

「そりゃもちろん。」

「なに食べたんだっけ?」

 

「…くるみだけど?」

 

 いまさらくるみは、どうしてそんな質問をしてきたのだろう?と、少し不思議に思った。

 

 そしたらくるみは、少し恥ずかしそうに

「わたしもおいしいよ?」

 と顔を赤らめた。

 

 

 ⁉︎

 

 これは…これはオレをからかっているわけじゃなく、完全に…そういうことなのか⁉︎

 

 いきなりの展開にかなり動揺した。

 

 でも、くるみの表情でオレは…

 

「マジなの?なら味見していいの?」

 と確認した。

 

 そしたらさ、また可愛らしい顔で頷くんですよ。

 

 これは…本気モードですよね?

 

 てか、オレのスイッチが入ってしまいましたよ?

 

「くるみ、オレ本気だよ?」

「うん、わたしも…」

 

 マジかーー‼︎

 

 だからもう、これは完全に…

 

 いただきました‼︎

 

 

 チューってね。

 

 

「くるみは、やっぱり最高だな〜♡おかわりいい?」

 とくるみを見つめるとくるみも

「うん、わたしもおかわりほしいな♡」

 なんていうから、もうとまりませんよね?

 

 

 そんな急に訪れたご馳走を堪能いたしました。

 

 

「くるみ、オレくるみが大好き。」

「うん。わたしもずっと好きだったよ」

 と、まさかの両思いだった。

 

 

 オレは、てっきりくるみは兄貴が好きなんだと思っていた。

 

 でも、オレだったなんて最高じゃん‼︎

 

 なんで今まで気づかなかったんだよ、オレのバカ野郎〜‼︎

 

 

 

 くるみ〜‼︎

 大好きだー‼︎

 とオレはくるみにいい、ギュ〜ッとハグするのでありました。

 

 

 

 

 おしまい♡

 

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君が好きだーーーッ‼︎って叫んだらいっそ楽になるかな?ん?逆⁉︎ 猫の集会 @2066-

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