第15話・大賢者の勉強~国語(ひらがな)編~
「これが”あ”だね。」
「ふむふむ。」
次の日玲仁君はどこからかひらがなのドリルとひらがなの五十音表を持ってきた。本当に心当たりがないけどどこからだ?最近出かけてる様子もなかったし。
「ちょっと書いてみて。」
「うん。」
画数とかを聞いて書き順通りに書いてみる。やっぱりお手本通りにはならないけど、少なくとも玲仁君が書いてるひらがなよりは綺麗にかけた。
「そうそう、上手上手。じゃあ、次”い”を書いてみようか。」
「うん!」
毎回のように思ってるんだけど、文字の読み書きを覚えるのって楽しいんだよね。なんというか先に話すことと聞くことを学ぶから別の世界とはタイプの違う文字を学ぶと好奇心がわくんだよ。それにその世界で生まれ育った人たちにまた近づいた気がして。
特に日本語の文字は可愛らしかったり、かっこよかったりするから学びたくなる言語だよ、少なくとも私にとっては。
ちなみにこの日はあ行?あいうえおを三回ずつ書いて終わった。
で、宿題というものを出されるようになりました。前に宿題がなかったわけではないけどほとんど”魔法を習得しておくように”みたいなすごいふわっとした宿題で正直真に受けて真面目にやってた人私ぐらいしかいなかったぐらいだから頑張ります。ちなみにその時宿題を真面目にやってたことを話したら笑われましたよ。正直イラついたけど暴走はしなかったというか必死に止めてた私えらい。
ひらがなのドリルを一ページやっておけばいいそうで、明日の勉強時間に出した範囲をできるか聞いてみるからがんばれ、だそうです。できなくてもおかしくはないそうです。ただ、できないのはやっぱり悔しいので暇ですし練習します。
こういう時はドリルの答えを隠してこの世界では珍しくないメモ紙で書けばいいと思うのでしっかり習得しておきます。だって習得しないとあとが大変だと思うから。
「あ、い、う、え、お」
順番に何回も書いて定着させていこうかな。こういう暗記系は質より量だから。
次の日になって勉強の時間になった玲香です。
「え、全部書けるようになってるね、すごい!」
「まあこれが亀の甲より年の甲ってやつかな。」
「・・・・玲香ちゃんってそんなに年齢重ねてたっけ。」
「まあいろんな世界を周ってきたからね。そりゃあ実年齢も重ねるってものよ。」
「そういうものなのか・・・・?・・・・はっ」
なんか考え込んでたけどすぐに我に返った(?)みたいだ。
「じゃあ、次かきくけこを習得してみようか。」
「わかったわ!」
とりあえずがんばるか。私は習得したあとのことを考えて自然に笑みを浮かべていた・・・・らしい。
あとがき
変なところで終わってしまい申し訳ございません。読んでくださりありがとうございます。よければフォローや★つけ、レビューもお願いします。
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