妻(怪文書なので読まなくていいです)

 僕は結婚願望がある。経済的に安定したら妻を娶り、いずれは二人の子供が出来たら嬉しいと思う。実際に出産をするのは女性のほうなので僕が望んでいるからと言って無理強いする訳にもいかないから難しいが。

 僕が結婚する相手はどんな人だろう?僕自身が惚れた人とだろうか?僕を好いて、そして愛してくれる人だろうか?今の僕には入籍したいと思わせるような魅力もないし、未来を見せてやれるくらいの安定感もないので気にしたところで無駄なのかもしれないが。

 結婚=永遠の愛を誓う営みというのはドラマの見過ぎのように思う。確かにその時点で未来を語る男女が一生かけて一緒いようとしていることはとてもロマンティックである。本当に素敵なことである。しかし、人を好きと思う気持ちは3年しか継続しないという。そしてまた、一生を一人に捧げるというのは生物としては大変非効率な生き方であることである。だからと言って、複数人の相手を待つべきという論理を展開する訳でもない。僕自身が複数人を手玉に取れるようなタマでもないので、勿論言わない。だからこそ、役所で紙に記入して入籍するというのは、手続きの中身以上に重要な作業である。だから相手を選ぶことになるだろう。

 もし運命を感じた相手が人妻だったらどうする?運命的な出会いがあったとして、その人が先に逝ってしまったらどうするのが良いのだろうか?他の人を常に頭に置きながら、別の人を愛する演技でもすれば良いのだろうか。さっさと手続きを済ませ、ウブで清廉な人と一生隣に居ることを約束すれば良いのだろうか。僕には分からない。相手を得ることはそんなに大事な意味を持つのだろうかと思ってしまう。ただ、僕は一人になりたくない、父親の気持ちを知りたい、そんな理由で結婚したいと言っているのかもしれない。

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