最終話 最強狐は異世界で幸せになるようです。

天狐はサクヒノラのもとに帰り、驚かれてしまった。


「兄様どうしたんですか!?いつの間に身長が高くなってしまって…。」


「ああ、これは色々あって、ね…。」


サクヒノラのほうを見ると目線がかなり近くなっている。同じくらい?

これなら背伸びしないでキスができそうかも


「いや、それでもサクヒノラのほうが高いじゃん!」


「私は166センチありますから。兄様は165㎝くらいですね!」


「そっか。でもこれから成長期だから追い抜かすよ?」


「獣族は成熟するので16歳は成長しませんよ?」


「え。」


「今でも十分素敵ですよ。ほら一緒に寝ましょう?」


「そ、そうだね。」


「兄様。」


「なに?」


「その、今日はいいですか?」


「何を?」


「ここに来る前のことで。」


「…まぁ、それならいいかも。」


「ふふ、じゃあ頂きます。」


こうして二人は一夜を楽しんだ。


次の日にはステリオスに帰ることを伝え、エルフのみんながお見送りしてくれた。


「昨日はなにやら問題があったようだが解決してくれたのであろう、感謝するぞ。」


「いえ、あれは僕が何とかしないといけなかったので。」


「そうか。」


「はい。」


「帰りましょうか、天狐様。」


「そうだね。」


「「皆さん、お世話になりました。」」


「今度は4人で来ます。」


「待っておるぞ。」


「はい。」


天狐は時空間移動でサクヒノラとともに屋敷に戻った。


「あ、天狐ちゃーん!お帰りー!」「お帰り。」


「アースランドさん!ヤマタドナ、ただいま!」


「あれ、天狐ちゃん。背、伸びてない?」


「実はいろいろあって伸びました。」


「魔力の量も以前とは比べ物にならないな。」


「今ならヤマタドナや藍那フレアにも負けないね。」


「そうか、だったら氷の大陸に行こうか。」


「はいはい、あとでね。」


「それで楽しかった?サクヒノラ。」


「はい、ありがとうございました。今度は4人で行きましょう。温泉が素晴らしかったです。」


「ほう、酒もうまそうだから行くか。」


「ヤマタドナ様はお酒を控えてください。」


「ムぅ。」


サクヒノラがヤマタドナに注意をして萎れてしまう。


「ねぇ、アースランドさん。」


アースランドさんの耳元で話かける。


「どうしたの?天狐ちゃん。」


「今日は一緒に寝ませんか?久しぶりにその…。」


「安心して、今日は一緒に寝ようね!えっちな狐さん。」

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最強狐は異世界でメイドになっても戦うことはあるようです。 あよちる @Meidonoamako

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