閑話 ヤマタドナ

まさか二日目にして結婚の約束を取り決めるまでになってしまった。

向こうが少し意地を張り、仕方がなかった。しかし第二婦人でも悪くはない。流れと勢いに任せてことが進むのもある。

だが、それだけでは終わらなかった。夕食をとった後はお風呂に入り、私が誘惑し、体の関係まで行ってしまった。こんなにも早く、だけど気持ちよかった。こういう風に人は体を重ねるのか。まさかここまで他人といるのが楽しいのかと思ったのか。まさかこの私も魅了に掛かっている?天狐が全く魔力を押さえてないからか?もしそうだとしたら誰も天狐には敵わないだろう。しかし、私は龍だ。プライドはある。負けたくはない。


しかし、過ぎてしまったものは仕方ない、将来私はこの人の妻になるのだから。


それと、ステラ・アースランド。お主はきっとここに来るだろう。なぜなら私は未来が見える。絶対ではないがな。


しかし、天狐の未来は見ることができない。力の差はそこまでないはずなのだから少しは見えるはずなのに。それがなぜかはわからないが、誰かに邪魔されているようだ。これは誰なのであろうな。




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