閑話 龍種

私はヤマタドナ 龍種だ。


退屈な日々が続き、今日も夜になり、これから寝ようとするが突如何かがこちらに向かってくる。

この魔力、おそらくそれはこの前感じた強き人で私に会いに来たのだろう。


私と戦いに来たのか?それは楽しみだ。

戦闘の準備をし、敵を待つ。しかし戦いになると勝ち目があるかわからない。

だが到着したその者は戦う様子がなく、話を聞くと少しいじけている様子だ。

あきれた。しかし、寝る場所がなさそうなので仕方なく寝床を貸す。

私もこのまま眠ると、そのものを潰してしまいそうだから人型になり、その者の布団に入り、一緒に寝る。他と寝るのは生まれて200年、初めてだが悪くはない。


しかし、この者の寝相は悪かった。

私から服を剥ぎとり、生まれたときの姿にされる。

あまつさえ胸を好き放題触られ、挙句の果てに舐められ吸われる。


それは朝まで続き、私は限界に達し、その者を引きはがす。

あぶなかった。このままじゃ。私は…


その後、怒鳴りながら話し合いをし、求婚した。

向こうは不服そうだが責任は取ってもらう。


まぁ、これから先、誰かと過ごすのも悪くはないかな。





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