閑話 変態オレロ

俺の名前はオレロ

ステリオスの屋敷の執事だ。

菜園が趣味で屋敷の裏に畑まで作った男だ。

しかし今日、俺の心を揺るがす存在に出会った。

それは新しく配属されるメイドだ。

役職はバトルメイド、屋敷の守護だという。

どんなにすごいメイドなのかと興味がわいた。

何時会えるのか楽しみにして、食事をしていたが突如その時がやって来た。

名前は冥途天狐(めいどあまこ)という。アースランド様が紹介なされた。

俺はその容姿を見て驚いた。

見た目は可愛くて小さく、女の子に見えた。身長は156cm。

しかし服はえっちで横が丸見えではないか!けしからん。そう思いながら視線が外せなかった。

俺個人的の感想だとすごく可愛い!ドストライクだった。

しかし尻尾がないことに驚いた。獣人なら尻尾があるはずだと。

だがそんなことは些細なこと。耳が大きくモフモフしていて抱きしめたときに自分の胸に相手の顔が来る身長!

声もかわいい。神だと思った。

俺は歓喜した。すごくタイプのメイドさんが来てくれたことに。

でも心を揺るがす事態が発生した。

それは最後に本人から語られた内容に驚いた。

性別が男だということ!

俺は驚いた。こんなにかわいい男がいるのかと!

俺は戸惑った。実は俺そっちの趣味があるのかと!

俺は口からこぼれた。可愛いならなんでもいいんじゃないかと。

だから俺は叫んだ。罠でもいいんだ!

俺は与えた。たくさん食べなと。近づけたことに。

俺は戸惑った。偶然まさかのお風呂に来てくれたこと。

俺は嫉妬した。同僚に狐の体を触られたこと。

俺も味わった。狐の体に触れたことに。

俺は感動した。柔らかかった。

俺は少し興奮した。少し軽蔑された目をされた気がして。

俺は気絶した。お返しにと胸をつつかれて。


しばらく眠れなさそうな夜が続きそうだが仕事がある。

早々に寝なくては。


俺は明日から仕事だ、そう思い込むと案外すぐに眠れるのであった。


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食事中にたまたまあふれ出した魅了がすべてオレロに当たってしまい、性癖を捻じ曲げたことを知らない天狐であった。

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