第5話女性専用車両

名古屋市市営地下鉄には、女性専用車両がある。

始発から終日。

僕はその隣りの車両に乗り込んだのだが、満席で隣りの車両に何も考えないで移動して、席に着く。

スマホをいじっていたのだが、視線を感じる。

振り向くと、女性しか乗ってない。

僕はその時に女性専用車両と理解していなかったので、隣りの女性に話し掛けた。

すると、ガマガエルのような顔の女性に、

「ここは、女性専用車両ですか?」

と、尋ねると、

「そぅでぇ〜す。お兄さん、ここは女性専用車両、早く移動して下さいっっ!」

「……ハイ」


何も叫ばなくても。

しかしも、お前に言われたくは無いのだが、間違った僕が悪い。

あれは、忘れもしない。

だから、女性専用車両とは程遠い車両に乗る様にしている。

しかし、あの、ブ……。

ムカつく顔していたなぁ〜。

まぁ、僕は豚だからどっこいどっこいだが。

……女性専用車両かぁ〜。

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