「数学王」 カール・フリードリヒ・ガウス
見切り発車ではじめたものの、幸いにもたくさんの応援をいただきうれしいかぎりです。
予定どおり第2回は、「数学王」と呼ばれたドイツの数学者カール・フリードリヒ・ガウスを取り上げてみます。
功績について紹介していたらキリがないですが、おそらく一番有名なものは「複素数平面」の導入でしょう。
実数と虚数を直行させたアレですね。
ガウスにちなんで「ガウス平面」とも呼ばれます。
高校数学で顔を出しますが、当時はこんなの何に使うんだろうかと思ったものです。
虚数は人間が作った概念ですが、これがあると非常に都合がよいのですね。
これまでは実数のみしか存在しなかった数学の世界が、複素数までに拡張されました。
これにより、以前は解くことがかなわなかった数学上の問題もとりあつかえるようになったのです。
その先駆がガウス先生だったということになります。
中二っぽい話題を上げると、たとえばいわゆる「リーマン予想」を解く鍵が、この複素数平面にあると考えられました。
「素数」の秘密を解き明かすという問題ですね。
ほかにも「電磁波」の挙動などを、複素数を使って表すことができます。
みんな大好き「シュレディンガー方程式」にも深い関連があります。
ガウスはニュートンが発見した微分積分のアップグレードにも貢献しており、のちに複素数と結びついて「複素関数論」という新しい数学も生まれています。
当時とあるドイツの数学者が、よその国の著名な数学者と懇談したとき、
「ドイツですぐれている数学者は誰ですか?」
と質問したそうです。
するとその数学者は、何人かの有名なドイツの数学者の名前を挙げたものの、ガウスのことは口に出しませんでした。
いぶかったドイツの学者が
「ガウス先生はどうなんですか?」
と念を押したところ、その数学者は
「ガウスはたいへんすぐれた数学者ですよ、
と返したんだとか。
なんすか、このチートエピソード。
つまりガウスは、世界的な数学者であると認められていたということになります。
彼の名前はゲームの「MOTHER 2」に登場するメインキャラクターにも使用されました。
また古い単位系ではありますが、電磁波の強さを表す単位に「ガウス」が用いられています。
いまは新しい単位系になり、「テスラ」に置き換わったものが一般的です。
エジソンと争った謎多き技術者、ニコラ・テスラ先生からですね。
現代も自動車の会社名になっているですから、こちらもすごいものです。
テスラ先生も追って紹介してみたく思います。
話がそれましたが、ガウス先生はほかにも、数列や確率・統計など、およそ数学全般にわたっての実績が大きいです。
「ガウスの正規分布」は「偏差値」とも深い関係があります。
サラリーマンの年収の平均値&中央値とかもわかっちゃいます(あばば)
このように、たくさん実用化されているという点においても、先生はすごい方だったのですね。
最後にガウス先生の一番のチートエピソードを紹介いたします。
けっこう有名な話なのですが、小学生時代のアレですね。
少年ガウスが数学の授業を受けていたところ、担当の教師が少し休憩したいと思い、
「1から100までの数字を全部足す計算をしてください」
と指示を出しました。
ほかの子どもたちががんばって順番に足し算をしていく中、少年ガウスはあっという間に答えを導き出してしまいます。
先生が「どうやって計算したのか?」とたずねるとガウスは、
1 + 2 +3 + ... + 98 + 99+ 100
とそれを逆に並べた
100 + 99 + 98 + ... + 3 + 2 + 1
を用意し、上下を足すとすべて
101
になるから
101 × 100 ÷ 2
で、解答は
5,050
と求まることを示したのです。
これには先生も仰天したんだとか。
このやり方がのちに数列の研究へと発展しています。
まさに栴檀は双葉より芳しですね。
マジに小学生かよ小僧(コラ)
偉人のチート話は聞いているとなかなか気分が良いですね(汗)
キリがないのでこの辺にしておきます。
次回のことはまだ考えていないのですが、もし取りあげてほしい理系の学者先生がいらっしゃいましたら、ぜひコメント欄などにお書きください。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
ではでは~。
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