理系のすごい人を中二っぽく紹介するエッセイ

朽木桜斎

「最後の魔術師」 アイザック・ニュートン

 のっけはやはりというかニュートン先生でしょう。


 誰が言ったか知らないが、「最後の魔術師」あるいは「最後の錬金術師」などと呼称されることがあります。


 意外に知られてはいませんが、彼は「錬金術」の研究もしていたんですね。


 歴史上、当時はまだ科学文明へと移行する端境期的な時期だったんです。


 というか、科学文明への移行を成し遂げたのは誰あろう、近代科学の父とも呼ばれるニュートン先生の功績によるところが大きいのですが。


 実際に、産業革命の一端であるジェイムズ・ワットによる「蒸気機関の改良」は、先生の発見した「微分積分法」によっております。


 ワットは微分積分を使い、ニューコメンが開発した蒸気機関において、「より効率よくエネルギーを取り出す方法」を研究したのです。


 教科書で習う内容ながら、これも意外に知られていないと思います。


 産業革命やその流れによる資本主義の台頭をイギリスが成し遂げたのは、ニュートン先生がいたことが非常に大きいのです。


 これは誰も言わないというか、言ってくれている人を見たことがありません。


 本当かどうかわからないリンゴのエピソードよりも重要だと思うのですが(コラ)


 で、なぜ錬金術の研究をしていたのがわかるのかというと、ニュートン先生の死後、彼の毛髪から、当時錬金術に使用されていた「水銀」の付着が確認されたからなのですね。


 信じられないかもしれませんが、そのときはまだ、錬金術は立派な「学問」だと捉えられていたのです。


 先生はまた、現代に続く「人工衛星」の原理を着想していたとも考えられています。


 「物体に対し、初速をじゅうぶんに与えれば、地球上を一周してくるはずだ」とイメージしていたのですね。


 言われてみればなるほどですが、あの時代のそれを思いつくあたりがバケモノと言えそうです。


 また、惑星の運行の解析について、自身が発見した微積の知識を使ったと一般には思われていますが、実はというか彼は「幾何的」、つまり「図形」を使ってこれを研究したのですね。


 先輩に当たるドイツのヨハネス・ケプラーが採取したビッグ・データを用い、「太陽」を中点としてたとえば「地球」の公転から円を描くと、面積の比率からその円は「楕円」になることを求めたのです。


 「ある線分に対し、それと平行な線上を動く点が作る三角形の面積は、つねに一定である」というユークリッド幾何学における定理も使用しています。


 中学数学で習ったいわゆる「動点問題」でも、この定理は使われております。


 「プリズム」の概念、「光は分解できる」という発見も先生でした。


 これはのちの色彩工学へもつながっています。


 ほかにも指導教授だったフック(「フックの法則」で有名な方です)からパワハラを受け、役職を引き継いだのち彼の肖像画を焼き払ってしまったという噂話?もあります。


 フックの肖像画が現存しないのはそのためだとか違うとか。


 「ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ教授」とかいう中二の塊みたいな肩書もすごいですね。


 ネコ好きだったそうです、ネコ派です。


 親子のネコちゃんといっしょに暮していて、二人ぶんの抜け穴を家の壁に開けたところ、二人はそろって同じ穴をくぐったそうです。


 ……


 天才の発想はすごいですね(震え声)


 法律関係の役人もやっていたそうです。


 ヤバい数の囚人をあの世に送っております。


 ペンは剣よりも、でしょうか。


 「天才となんとかは」を地で行く人だったのかと。


 思いつくままに殴り書きしてしまいましたが、初回ですのでどうかご容赦ください。


 次回は(次回があったらの話ですが)「数学王」ガウスを予定しております。


 最後まで読んでくださり、まことにありがとうございます。


 ではでは~。

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