第4話 王子からの告白



***



あれから10分たらずで、家に着いた。その間、手を繋いでいたのを忘れていた。


あき君、着いたよ、、、、って、何で顔真っ赤なの?」


「りんちゃん、手、」


「!ご、ごめん、、、、」


そう顔真っ赤に言うあき君の目線は手元で、そこにはしっかりと僕達は恋人繋ぎをしていた。そこで何をやったのか認識をして急いで、手を離した。


「全然、大丈夫。てか、家少し変わった?」


「ぁ、うん、2年前にリフォームしたから、でも内装とかは殆ど変わってないよ」

「さっ、入って」


「そうなんだ。ぁ、お邪魔します」


鍵をポッケから取り玄関に向かいながら言う。鍵をさして回せば、開き玄関扉を開いて、あき君を家に入れた。


「、、、、」


あき君、どうした?」


「いや、なんか懐かしいな、何て思っちゃってさ」


「そうだよね〜、約10年ぶりに僕の家来たもんね」


「だね〜、部屋って何階?」


「2階だよ。前までは3階だったけど、リフォームしてから繰り下がりで2階になった」


そう言って2階に上がり、1番奥に歩き莉衣りいと書かれた看板がかけられたドアを開ければ、僕の部屋が広がる。


「1人部屋?」


あき君、僕をいくつだと思っているんだい?」

「立派な16歳ですが?」


「いや、その前までは真衣まいちゃんと同じ部屋だったから」


「んなの、小4の時には1人部屋になったし、とりあえずジュースとお菓子持ってくるから、適当に座っといて」


「うん!分かった〜」


「ぁ、くれぐれも変なことはしないでね???」

「特にアルバムとか、見ないでね?!?????」


「イエッサー!」


「はいはい、」


部屋から出ようとドアノブに手をかける前振り返って忠告をすれば、正座でこちらを見て警察官の様に敬礼をした。

軽くあしらった後、1階に降り、冷蔵庫に入っているオレンジジュースとクッキー、あと余ったケーキをお盆に置いて、再び2階に上がり部屋に戻った。この時間約10分ぐらいだった。


「(片手でお盆持ってと、、よし)」


「、、、、ヤバッ!!、、、サイコウ!!、、、、」


パシャッパシャッ パシャッパシャッ


「(、、、、この声にこの音は、、まさか!?)」


そう思いドアに手をかけようとした瞬間、部屋の中から、携帯のパシャリ音と興奮している声が聞こえ、もしかしてと思い急いでドアを開け中に入るとそこには、


「マジ、小さい頃のりんちゃん可愛過ぎ!!?」

「、、、、ぁ」


「、、、、あき君、見ないでって言ったよね!!?」


「ごめん!!」


そこには、小学校の写真が入ったアルバムを広げ、写真を興奮状態で沢山撮っているあき君が居た。

僕が声を上げると急いで、正座をして謝って来た。


「ほんと、見られるの結構恥ずいんだから、特に女装してるやつとか」


「???何で、可愛いのに?」


「////// ば、馬鹿じゃないの」


「ぇ!何で〜!」


「別に、ぁ、ジュースとお菓子持って来たから、食べよ」


「うん!あ!ケーキもある!」


「余ったやつだから、食べようかなって」


そう言ってお盆に置いてたジュースやクッキー、ケーキをテーブルに置いて、食べ始めた。


「パクッ モグモグ!うま!もしかしてこのクッキーも手作り、?」


「、良く分かったね。そう、お父さんの手作り、大量に作ってたから パクッ モグモグ」


「りんちゃんパパのクッキーは美味しいもんね〜」


「ぁ、そうだ。ずっと今日聞きたかったことがあったんだけど?」


「ん?何〜?」


「いつ、こっち戻って来たの?」

「まさか、ずっと前に帰ってたのに、僕達に会いに来なかったりとかはないよね?」


出会ってからずっと思っていた疑問を真剣な面持ちで目の前にいるあき君の目を見て、言うと丁度クッキー3枚を口に含み入れた時だった。あき間は驚いたのか、そのせいで、


「パクッ モグモグ !!ゴキュッ !!!!!!」


あき君!?も、もしかして詰まった!?」

「嘘でしょ!?と、とりあえずジュース飲め!」


「!ゴクゴクゴクゴクッ プハァ 」

「あ、ありがと、りんちゃん」


オレンジジュースを勢い良く口に入れて飲み干せば、喉の詰まりもなくなって喋れる様になっていた。


「良かった。大事にならなくて、」

「そ・れ・で、いつ帰って来たの??」


「、、、、えっと、高校入学前、父さんの転勤でまたこっちに戻って来た」


「丁度1年前か、何でうちの店とか来なかったの?」


「そ、その、えっと、あの、、、、また今度でも?」


「良い訳ないやろ、さっさと言え」


「、、、、はい」


少し怒り口調で言えば言いたそうにしていたかと思えばちょと恥ずかしそうな顔をしながら、口を開いた。


「その、緊張と恥ずかしさで」


「は?何それ、」


「その、あのね。俺、久しぶりに会うし頑張ろうとしてたけどいざとなったら緊張で行けないし、もしかしたら覚えてないもしれなくて、もし会って「誰アンタ」状態になったら恥ずかしくて、その、なんか、はい」


「、、、、プハッ wwwwww 何それ、それで来なかったの?、んな訳ないでしょ」

「僕、ずっとあき君の事覚えてるっつーの」


「今日それ知れたから、良かった」


「フフッ 、、、、て事は、さっき言ってた5人の友達って県外の小中学校で知り合ったのに、何で僕達の学校に?」


「あぁ、それね、丁度転勤ってなったのが10月下旬、父さんの転勤に着いて行くってのは決めてたんだけど」

佳奈かな率いる5人は私達も行くって、聞かなくて、佳奈かなの彼氏である隆二りゅうじの父親も丁度転勤でうちの県の市外になってたし、雅人まさひとめぐみ佳奈かなうちの学校近くの寮に、そして歩夢あゆむは親が買ったであろうマンションに住むって事で、うちの学校に入学したんだよね」


あき君も苦労したんだね」


そう真剣でそして少し恥ずかしく疲れ気味な顔で言うあき君の顔にどんだけ大変だったか、そしてどんだけ過保護にされていたかを自分自身がされて来たのですぐに分かった。


「あれ?でもさ、わざわざ転勤に着いてこなくても良いんじゃない?」


「へ?」


「だってあき君パパ、季利矢きりやさんの財力なら、毎月の仕送りとか余裕そ、」


バンッ

「それだとりんちゃんに会えないでしょ!!」


そう言い終わる前に大きな声で少し顔を赤らめながらテーブルを叩いて言うあき君。そう言われ、少しビックリしてしまった。


「それって、え?、ん?」


「〜〜〜!!はぁぁぁぁ、りんちゃん昔のあのこと覚えてる?」


「あの事?、、、、どの事??」


「俺が引っ越す前に言った言葉」


「引っ越す前に、言った言葉、、、、、、、、ぁ」


深いため息をしたあと、少し呆れ気味に言われ、ちょとイラってきたけど急いで昔のことを思い出し、引越し前に行った事を記憶の中で探っていたら、あの言葉が頭の中に流れた。


『りんちゃん!大きくなったら、僕と結婚しよ!!』


『うん!僕もあき君と結婚する!!』




「もしかして、『大きくなったら、僕と結婚しよ!!』って言うやつ?」


そう恐る恐る聞くと嬉しさな顔をしてこちらを見ているあき君。


「そうだよ。覚えてたんだ。良かった」


「まぁ、あんな言葉忘れる訳ないし、普通は、」


「だよね〜笑」


「てか、あの言葉とさっきの言葉の意味って何?」


そう聞くと何か大人な雰囲気を醸し出しながら、僕の両手をあき君の両手で包み込んだかと思えばこちらを見ながら、微笑んでくる。その顔はまさかに“絶対に流さないから、覚悟しろ“と言っているかの様に。


「ねぇ、俺達って十分おおきくなったよね??」


「、、まぁ、あの頃に比べたら年齢も身長も大きくなったと思うけど」


「ならさ、、、、」























「俺と結婚を前提に付き合って、」






















「て言うか、絶対に結婚するからね」


「、、、、、、、、、、、、はい?」





******



あれから何十分いや、何時間経ったのだろうか、僕はいまだに先程の言葉の衝撃のせいで頭がショートしています。なのに目の前元凶のの男、速水秋夜はやみしゅうやは平然とクッキーを食べオレンジジュースを飲み、チョコケーキを頬張っている。「答えはいつでも良いから」とか「でも今日から猛アタックするから」とか言っていた気がするが、今はそれどころじゃない。


確かに小さい頃から1歳差なのに過保護、溺愛されてるなぁ、とは思ってたけど、まさか告白されるとは思いもしないし、最後の言葉の「絶対に結婚するからね」て、なんじゃい!いや別に嫌じゃない、あき君の事は幼馴染、友達としては大好きだし、恋愛的に好きかって言われたら曖昧な答え、返答になってしまう。友情として大好き、恋情として大好きから五分五分ってところかも知れない。


何て、頭の中で考えていたら、1階から玄関ドアの鍵を開ける音が微かに聞こえた。次の瞬間、


ガチャ


「ただいま〜!」


「ただいま」


「!、(お母さんと真衣まい姉、帰って来た!?って事は今何時だ?!)」


聞き慣れた母と姉の声が聞こえ、平常心になったのか、急いでスマホから時間を見たらそこには7時半と、書かれていた。僕達が家に帰って来たのが5時前だから、僕約2時間半以上固まってた事になる。


「ぁ、りんちゃんママと真衣まいちゃん帰って来た」


「、だ、だね。ぁ、あのさ、その」


「分かってるよ。俺がりんちゃんに告白したのはりんちゃんママ達には内緒にするから!」


「なら良いけど、、、、、さ、1階に行こ」


「はーい」


そう言って2人で1階に降りると、大量の買い物袋を待って居る羅衣らい兄が足をフラフラさせながら、玄関から上がっていた。


羅衣らい兄も居たの?」


「うん、授業終わりに真衣まいに捕まって、それで」


真衣まい姉に荷物持ちさせられたのね」


「うわぁ、」


「、、、、ん?、もしかして秋夜しゅうや?大きくなったな」


羅衣らい兄に声をかけて、その荷物の量と疲労困憊の顔を見て少し引き気味のあき君に気付いたのか、顔を見たらすぐに分かり平然と喋って2階に上がっていた。


羅衣らい君のあー言うところ本当変わってないよね笑」


「だよね〜、意外に家族1マイペースな部分があるんだよね〜笑」


「何、呑気に喋ってるのよ。トッピング各自制作なんだから、2人も作れば?」


「第2キッチンの方?」


「そう、ぁ、秋夜しゅうやアンタ、やっぱ変わってなかったわね笑」


リビングの方から顔を覗かせながら声をかけて来た真衣まい姉。第2キッチンって言うのはリフォーム時に新たに作ったキッチンで2階にある。

そして、姉の言葉に少し違和感を覚えた。


「ん?ねぇ、その言葉って、真衣まい姉、もしかしてあき君がしゅう王子だって知ってた?」


「あら?莉衣りい気付いていなかったの?」

「私は顔と名前見てすぐに分かったわよ」


「、、、、確かにたまに真衣まいちゃんの雰囲気を感じる事があったんだよね」


「何それ、怖い」


「何よ、普通や普通、でもビックリしたわよ。あの、秋夜しゅうやがね〜笑」


「////!もう!真衣まいちゃん、イジらないでよ!!りんちゃん行こ!」


赤面しながらそう言って急いで僕の手を掴んで2階に上がってすぐの所に第2キッチンと書かれた看板がかけられたドアを開けて部屋に入らされた。


真衣まい姉は人を揶揄うのが趣味みたいなところあるから、気にしないで、」


「知ってるけど、めっちゃ久しぶりで恥ずかしすぎる!」


「分かる。揶揄われるのはもう慣れた、、、」


「お疲れ様〜」


「軽いなぁ〜、笑、よしそこに置いてある冷蔵庫に色んな材料入ってるから適当に取って、作る?」


「、、、、、、、、だね」


「、、、、、、、、、、、、もしかして、料理出来ない?」


「簡単なのなら出来るけど、凝ったのとかは無理〜!」


「、、、、何トッピングしようと思ってんのよ笑」


「、、、、ハンバーグ、あと唐揚げ?」


「、、、、、、子供か!」


そう少し照れながらこちらを伺いながら見てくるあき君に少し懐かしさを覚えたりもした。、、、、確かにあき君は昔から変なところで不器用な所がある。例えば何故か球技が少し苦手だったり、料理関係が不器用だったりするんだよなぁ笑。


「しょうがないなぁ、僕が手伝ってあげるから」


「本当!?ヤッタ〜!」


「とりあえずだけどまず、鶏肉と醤油、ニンニクに料理酒、生姜、胡椒、レモン汁に塩とブラックペッパー、砂糖を出して」

「ぁ、あとカレー粉も」


「分かった〜!!」


そう言って冷蔵庫から材料を運び出してくるあき君。




***




材料の下準備を全て終え、ハンバーグを焼き終え、あとは唐揚げを揚げるだけとなったので少し休憩をして居ると、楽しそうな顔をして居るあき君を見て、自然と笑みが溢れる。


「、、、、、、、、フフッ」


「?何、どうかした?」


「!いや、その、こうやってまた、一緒に料理とか出来て超嬉しいなぁ〜何て笑」

「大好きでずっと会いたかったから、感動〜」


「ッ!!〜〜〜!!!//////」


そうあき君の顔を見ながら言うとあき君は嬉しそうな恥ずかしそうな顔をしながら僕の顔を見ながら、抱きしめて来た。


「俺もりんちゃんの事が大好き!!ずっと大好き〜!!」


ズキッ

「(ん?何だ)」


笑顔でそう言われて僕は心にズキッとしてしまった。その言葉に不安と苦しさを感じてしまい、抱きしめられながら、あき君を見上げて、ずっと長く聞きたかった事を口にする事に、


「、、、、、、、、ねぇ、1つ聞いても良い?」


「ん?なぁに?」


「何で、僕の事を好きになったの?」


「へ?」


「だって、僕ってあき君に恋愛的に好かれる部分ないと思うし、僕って良い意味で平凡で真衣まい姉達が言うには可愛いらしいけど、誰かに恋をされる様な人だと思えないし」


「りんちゃ、」


「もし僕と付き合ったとしても絶対楽しくないよ。それに、僕はあき君を幸せにする自信がないもん。僕よりもっと良い人g」


「りんちゃん!」

「僕がりんちゃんを好きになったのは、どんな時も明るくて優しくて、ちょと抜けてる部分があるけど基本しっかりしてるし、好きな物をずっと好きでい続けるその心の強さが好きになったし、りんちゃんの可愛い笑顔やスイーツ作りを楽しんでいるその姿勢が俺がりんちゃん、いや、火野莉衣ひのりいを好きになった理由だよ!!」


「!!!!!!」


「どんな時も笑顔でい続けて、人を見下したり貶したりしなくて誰に対しても優しい所が好きなんだよ。だから、だから、俺の大好きなりんちゃんを貶したりしないで、、、、ポロポロ ポロポロ(号泣)」


「、、、、ごめん ポロポロ(泣)」


大きな声だけどしっかりと芯のある言葉で僕の目を見て、肩を掴んで言うあき君の言葉に僕は、素直に何も考えずに言葉駕出た。

あき君の言葉は言わば、僕のための僕の事が大好きだから、言ったんだと理解が出来てしまった。なのに、僕はあき君が大好きな僕を悪く言ってしまったんだ。そりゃあ、あんな声で言うのね笑


「ありがと、もう僕自分を貶す様な言葉言わない。でも、その嬉しかった、そう言ってもらえて」


「あったり前でしょ?俺はずっとずっとりんちゃんが大好きだから」


「知ってる笑」


「フフッ、、、、、、、、」


あき君?」


笑ったと思えば真剣な顔で僕の顔とと言うか、口元を見て居るあき君。心配になって背伸びをしながら顔を伺っていたら、急に顔を掴んだと思えば、あき君の顔が近づいたかと思えば唇に柔らかい感触が強く触れた。

、、、、これってキス?てか、デジャブじゃん。1日でまたやったじゃん。


「ンンッ (あき君、前回よりなかなか離さない気がするんだけど!?」


トントンッ


グイッ


「ンッ (ヤバい、そろそろ息が出来ない、口開けなきゃ)」


「プハァッ 」


呼吸がし辛くなり、あき君の胸を叩いても離さないどころか、両手首を掴んだりして来たのでガチめにヤバいので口を開けた瞬間、待ってましたかと言わんばかりに、口の中から、生暖かい物が入って来た感触が伝わって来た。

これってもしかして、


「ファ (ヤバい!これ舌だよね!て事は、Dキスだよね?!)」


「んぁ、ンン、ヤメ、、、」

「、、ヒャア ウミャ ////////」


「フハッ 可愛い笑」


恥ずかしすぎながらどうにか辞めてもらおうと超恥ずいけど声を出すと、あき君は目細めた後、唇を離して笑った。これで終わりかと安心していた僕が悪かった。手を離して貰おうとあき君に伝えようとした瞬間に、首にキスをされた。


「チュッ チュッ〜」


「、、、、ッ!??!!あ、あき君!?」


「ペロッ チュッ」


「ヒャア、く、くすぐったいよ笑」


「、、、、座って」


「へ?う、うん?」


あき君にそう言われ、何故か座った瞬間に押し倒されてしまった。そして、まだ手は掴まれ続けて居る。


あきさん!?な、何を?!?」


ズリッ


「チュッ チュッ カプッ ペロッ」


「ンッ////// 腰、やめ、て」


次は腰なのか腰を執着するかの様にキスや噛んだりしてくる。くすぐったいのもあるが、恥ずかしすぎる。


「チュッ 」


グイッ


「うぅ、、、、、終わ、、、りじゃないよね〜」


次には腕を掴んだかと思えばまたキスをして来た。


「チュッ ハムッ ペロッ カプッ 」


「ミャッ 本当、そろそろやめ、」


「チュッ 」


最後まで言おうとしたら、唇にキスをされてしまい言えずじまい、再び腰にキスをするあき君、そろそろ変な感じがするからともっと力を入れようとした瞬間、近くからパシャリ音が聞こえ、音の出本を見ると、


パシャリ パシャリ


「、、、、ま、真衣まい姉!!?」


「へ?、、、、!!!??真衣まいちゃん!?」


「あら?続けて良いのよ?」


「「出来ないよ!!/無理でしょ!!?」」


流石に真衣まい姉が居るからか、瞬時に僕から離れるあき君。

そう言えばあき君って、真衣まい姉に少し苦手意識持ったりしてるんだよなぁ、、、、じゃなくて!


真衣まい姉、いつから居たの!!?」


「えっ?秋夜しゅうやが大きな声で莉衣りいに愛を叫んでるところから?」


「結構前じゃん!?」

「てか、その写真は消して!!」


「えぇ〜、良いけど〜、動画は消さなくて良いって事ね〜」


「動画も撮ったのかよ!!」


「あの、消して貰っても宜しいでしょうか」


「嫌よ。何、人の弟に手出してんじゃいコラ?」


「はい、反省しています」


「とりま、説教するからこっち来い」


そう言うとめっちゃ嫌がって土下座をしていたあき君の襟を掴んで、第2キッチンから出ようとしたので、止めようとは思わないので、止まっていたら真衣まい姉が僕に近づき耳元である事を囁いた。


莉衣りい愛されてんね?腰とか腕にキスされる何て」


「へっ?どう言う意味??」


「さぁ?まぁ、良いんじゃない、溺愛されてるんだから、ま、また何かされたら私に言うんだよ、莉衣りい


「う、うん」


優しくだけど少し怒りと面白いなって思っている口調で言い終わったあと部屋から出たので、僕は下準備をし終わった唐揚げをあげ始め、隣の部屋からは真衣まい姉の冷静で大人っぽい声で叱っている声が聞こえて来た。


マジでキスされるのは普通に慣れたりしないし、普通に恥ずかしいし、次もしされたら僕は耐えれません。

何て、葛藤しながら考えながら唐揚げを揚げ続ける。


数十分後、超泣いたのか目元が赤くしながら、入って来たらとても驚いていた僕が居た。



















***










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秋王子のヒロインは俺らしい? 橋本衣 @yuitakahasi

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