8月14日

宇宙人予言者の騒ぎは一山越えて落ち着き始めた。それは全然当たらなくて飽きられたとかではなく、皆が信じだしたからだ。突如ネットに現れた予言者が超能力的な力をみせるなんて小説の設定のようなものなのに、それを皆信じている。予言が出てそれが当たり前に当たるっていうのが世界の常識になりつつあるんだ。今頃世界中の頭が良い人達は予言の方法を考えているのだろうか。

砂漠に雨が降ることは稀にあるらしいが、夏に雪が降ることはどうだ。世界中で同時に異常気象が起こったんだ。偶然ではない。やっぱり何らかの方法で宇宙人予言者が起こしたんだ。人間にそんな事が出来るか?

やっぱり本当に宇宙人なんじゃないだろうか。たしか宇宙人予言者ってのは自分から名乗り始めたんだったよな。宇宙人なら俺たちが知らない力で気象を操ることができるかもしれない。目的は侵略か?

ここまで考えて俺は、なにを真剣に考えているんだと一瞬笑ったが、またすぐに真剣になる。こんなことでも真面目に考えておかないといけないところまできているのかもしれない。夏休み前の世界とは全然違うんだ。本当にどうなっていることやら。

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