第2話
「駐車場ここでいいか。1時間200円。結構やすいな。」
少し歩くとかなり広めの寺院にきた。
「皆さんお集まりですか。」
奥の方からスーツの人と着物をきた人が現れた。着物を着た人はお坊さんだろうがスーツは誰だ。
「本日はお集まりいただきありがとうございます。この場で司会を務めさせていただくのは我が国から派遣されました私です。」
政府の人間がここへ来たのか。と思いつつ話は聞こうと耳を傾ける。
「今回集まっていただいたのはこの神格刀の生命の契りを出来るものを探しだして欲しいとの要件です。まずは国指定の祓魔剣士で唯一神格刀を使っていない
「私ですか。まあやってみます。」
指名されたため渋々前にいくと
「神に認められし刀よ、そなたに名を与え我が生命に答えしときそなたの力を存分に発揮することを誓おうぞ。神刀、
言い終わると同時に霊力が体に流れる。やはり悪的霊力だ妖刀使いのなかでも上澄みしか触ることすらできない代物、かなりの負担がかかる。その風圧と光に耐え終ると
「おめでとう。今日から九重之櫻迅は君のものだ。」
「質問です。今まで使っていた
「どうしたっていいさ。神格刀は負担が大きいからね。ここぞと言うときに使って普段は今までの刀を使うとか。そこの
その後一分ほどして顔が変わった。
「それではもうひとつの要件。これから五年以内に
「妖刀の断魔の儀は上位の祓魔師しか出来ません。」
そう言うと
「だから君たちを呼んだ。これは秘密裏に進めなければならない。この事が弱小な事務所に伝われば、あるものは混乱し、あるものは活躍しようと愚かな行動に出る。だから国指定の祓魔師と神格刀剣士の君たちにしか頼めないことだ。妖刀の断魔の儀はもし本部が陥落して妖刀が彼方に渡っても人間しか使えなくなるため大幅に勝率が上がり、被害を減らすことができる。また妖刀を一ヶ所に集めることで霊力に引かれる霊を集める。これも被害を間接的に減らせる。」
驚くことばかりだ。確かに前回の審判之時怪から45年が立ったがそれが今来ようとしていることに。それに断魔の儀ははじめての試みだろう。どの文献をたどっても一度に大量にしたことは書いていない。南北朝時代まで遡って一番多いのが6本。今存在が確認されているのは過去最低本数とはいえ30本、過去最多の妖刀の本数は確かに関ヶ原の戦い最中の120本である。二桁以上を対象にすることはなかった。そしていま事務所には6/30があるため別の事務所がどれくらいかわからないが少なくともあと10本はのこっているだろう。
「わかりましたではこの事は6社の事務所12人の秘密で行われることですね。」
そう言うと少し微笑み
「その通り。では今回はここまでとして解散しましょうか。」
その後車に乗り込み隣に覚悟を決めた祓魔師が一人。
「安心しろ。今はまだ焦るには早すぎる。」
そう言われたため安心したようなしぐさをして返事をした。
「そうだな。まだ1秒先ですら未来はわからねぇからな。さて依頼された高校に潜入調査に教育実習生として行くぞ。」
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