第2話 初戦闘

 記憶?転生?か分からないけど、あれから3日経った。


 どうやって逃げようか考えるが、逃げるのが難しいって思うよ…


 だって何処かに行こうとすると、必ず誰かしら着いてくるよ。

 

 トイレに着いてきたときは、今から襲われると思った位だし。


 そんな事になりたくない俺は、必死にメス声で離れた所に行って欲しいと、お願いしたこともあって杞憂に終わったが。


 こうなったらlevelを上げて、強くなって逃げるしかないのか?


 一応逃走出来ないか、考えているだけじゃなく何か出来ないかと、先人の教え(ラノベの主人公達)をやってみているがなかなか上手くいかない。


 魔力を感じるように瞑想をしたり、魔物の解体をしたりしたがスキルの獲得は出来ない。


 持っているスキルのlevelupは出来る為、何故か分からない。


 まあ、ユニークスキルの強奪でそこは何とかなるだろうが、今は使える手札は多い方が良い為、どうにかしたい。


 食事に出てくる魔物も、運ばれてくるときはかなりボロボロになっていて死んでおり、鑑定してみるもステータスは出ず、死んだ魔物の肉としか出なかった。


 ゴブリンからスキルを奪おうにも戦闘系のスキル持ちは少なく、急に使えなくなったらこの群れが滅ぶよな…


 そんなこんなでやはり狩りに着いて行きたい。


 という事で狩りに着いてきました。


 他のゴブリンから多少の反対はあった物の、levelを上げていれば危険な時も大丈夫だろうと了承を貰った。


 狩りの獲物はホーンラビットやビックマウス等の小型の魔物や普通の動物を狩っているらしい。


 まぁ、そんな所しか狩れないというのが正しいか。


 この森には他にも多くの魔物が、多く生息しているが今いる所は森の浅瀬で、危険な魔物は少ないとの事だ。


 うん、完全なフラグですね。


 ちなみに人間なんかも入ってくるが、強さが違うため少ない人数なら襲う、多いなら逃げているらしい。


 進化した個体が多くいた群れだったら積極的に襲ったりするらしいが。


 「見つけたぞ。あいつだ」


 見つけたのはホーンラビットだった。


 「俺たちが攻撃するから、お前は回り込んで攻撃しろ」


 「分かった。気を付けてね」


 ホーンラビットは突進した時に、角が刺さると危ないと教えて貰った。


 木で作ったおんぼろの盾を構えたゴブリンがホーンラビットに向かって行った。


 鑑定してみるか。


 「鑑定」


 名前 なし 種族 ホーンラビット 性別 メス level3/15

 HP13/13 MP5/5

 攻撃8 防御3

 魔攻3 魔防3

 俊敏10

 スキル

 アクティブ

 跳躍level2 突進level2

 パッシブ

 聴覚強化level3 

 耐性

 毒耐性level1 麻痺耐性level1 

 称号 

 おっちょこちょい


 ホーンラビット

 角の生えたウサギの魔物

 ゴブリン並みに繁殖力が高いがゴブリン同様に弱い


 跳躍

 跳んだ際に移動距離が上がる(level×1m)


 突進

 前方に体当たりする(level×1m)

 

 聴覚強化

 聴力に補正がかかる


 毒耐性

 毒に対してlevelに応じて状態を軽減する(level×10%)


 麻痺耐性

 麻痺に対してlevelに応じて状態を軽減する(level×10%)

 

 おっちょこちょい

 おっちょこちょいな者に贈られる

 

 火力と素早さに特化した感じか。


 回り込んだが多分気づかれてるよな。

 

 まぁ、気づかれたところでって話なんだけどな。


 盾を持ったゴブリンは、直撃を避けるようにして立ちまわっている。


 戦闘経験のない俺には参考になる。

 

 確か合図を送ったら攻撃っだったよな。


 盾を持ったゴブリンが「今だ」と叫んだ。


 俺は木で作った槍をホーンラビットにぶっ刺した。

 

 あっ、スキルを奪うのを忘れかけた。


 「強奪」


 良し、ちゃんと奪えた。


 キュウウ


 ホーンラビットが力なく鳴き、他のゴブリンが木の槍で刺し力尽きた。


 《経験によりlevelが上がりました》


 ふぅ。

 

 俺は少し安堵し、一息ついた。


 この調子でいけば、逃げてからも大丈夫な様に強くなれるかもしれない。


 そう思った。



_____________________________________



 第1話を少し修正しました。

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