第9話 絶世の美女

 前置きに、自分の知り合いに神仏に詳しい方がいます。スピリチュアルに関係されている方です。

 あまり会える方ではないのですが、年に一回お会いしています。その方に意見など聞いています。


 今回は、《絶世の美女》と表現している夢の中でお会いした女性のお話しです。



 自分の周辺には霧が立ち込めています。

 どこかわからず周囲を見渡すと、右側の方に石でできた鳥居が見えました。


 鳥居の前まで移動して中の様子を窺っていると、空に浮かぶ天満月あまみつつき清暉せいきを放っています。


 それを見上げていると、平安貴族が乗っている様な牛車ぎっしゃだけが、光を放ち螺旋を描く様に降りてきます。

 

 自分の目の前に降り、停まります。

 中から十二単じゅうにひとえを纏った女性が現れました。

 赤色の生地に金や銀、花や鳥などの絵を施した鮮やかな物です。

 女性の姿は、ワンレンの長い黒髪を地面につきそうな程伸ばし、色白で切れ長の目をしていました。


 自分の表現が至らないのですが、見たことのない様な《絶世の美女》と言う表現しかできないと言った感じです。


 その方と目が合うと、なぜか涙が零れ出しました。

 自分でも全くわからない感情です。

 すると女性はニコッと笑うと言います。


《泣かなくてもいいのですよ》

 口を開かず頭に直接言葉が入ってきます。

 これに自分は返します。


「自分自身もなぜ泣いているのか分かりません」


 すると、女性から神社の中に来るように促されました。

 中に入ると、広間があります。

 そこには侍女らしき人達が食事の準備をしていました。女性は向かいに座り言います。


《さぁ、こちらを食べなさい。あなたのために用意してもらいました》


 女性は見守る様な笑顔でした。

 この食事の途中で夢が終わり覚めました。

 色々と分からないことが多かった夢です。



 そして後日、前置きに書かせて頂いた、年に一回お会いできる方にこの事を話しました。


 すると、自分は質問されました。

「あなたはこの方が誰だと思いますか? 何となくでいいので答えられますか?」


 そう言われるとなぜか三柱の神様の名前が思い浮かびました(自分は元々神仏が好きで色々と名前を調べていました)。


 するとその方が言いました。


「神様は自分から『◯◯神です』とは言わないのです。なぜなら、自分から名乗り、存在をアピールしなくても人の想いと信仰は自然と集まるからです。ですから、こちらから尋ねないといけないのですよ。名前が合っていれば返してくれます」


 と言います。そして自分は思い浮かんだ三柱の神様の名前を言いました。すると、その方は頷くと言いました。

 

「その三柱の中にますよ。私は以前にお会いしてお名前が分かっていますので」


 その方は自分を通して、夢の中の女性にコンタクトを取りました。

 そして名前を自分に伝える事を言い、自分に夢の女性の名前を教えてくれました。


 そのお名前は、《市杵島姫命イチキシマヒメノミコト》様で、宗像三女神の一柱の方でした。

  神仏習合──《弁財天ベンザイテン》様です。

 

 また、自分が以前書かせて頂いた、『男の人の声が聞こえる』での男性は《出雲大社》の《大国主命オオクニヌシノミコト》様でありました。

 また、《大黒ダイコク》様です。



 ───── ◇ ──── ◇ ──── ◇ ─────


 ここまで読んで頂きありがとうございました。

 次回のお話はどの話にしようかと、メモを読み返しています。

 お時間許す時に読んで頂けたら嬉しいです。

 

 



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