第8話 運命の図書館《後半》
カプセルに入れられ放り出された自分は、暗い空間を進んでいました。
進むにつれて、周囲の空間に扉のような窓のような物が見えました。その向こう側には、別の場所と思われる世界が見えました。
そういった中を進むと、目の前が開けてきます。
そして飛び出すと、いつの間にかカプセルが無くなり、体一つで放り出されました。
その世界は見たことあるようでないような風景でした。この時、自分が《並行世界》に飛ばされたことを理解しました。
体は、実体というのではなく幽体に近い存在です。
空中に浮いている状態の自分は、周囲に目を向けます。
周囲は高いビル群が建ち並び、地上の方には人が行き交っています。
自分の浮いている体は何かに引っ張られるように、あるビルへと引き寄せられました。中へ入っていくとそこは病院のようで、4、5階だと思いますが病室の前まで辿り着きました。
そこの病室の名前に自分の名前がありました。
気になり中に入ると、人工呼吸器に繋がれた自分が寝かせられていました。
どうやら、この世界で自分は何かの病気で動けない状態であることが分かりました。
この時、この世界の家族がどうなっているのか気になり、『向かいたい』と強く思うと家族の場所まで運ばれました。
自分事ですが、残されている家族の雰囲気は……。
その光景を見た自分は、この世界の自分をどうにかしたいと思い、再度病院に向かいました。
そして眠り続ける自分に相対すると、幽体という体から、微かな魂の欠片を取り出しました。それを眠る自分自身に入れ込みました。
すると、微かに動き始めます。
見えないとは思いつつも自分と鉢合わせするのはよくないと考え、その場を離れました。
それからは、この世界に残されている家族にこの事を知らせるべく再び家族の元へと向かいました。
どうやって伝えるか考えましたが思い浮かびません。
結果──
家族の頭に直接触れるような行動を取りました。
このことが結果的によかったのか、伝わったようでした。
これを感じ取った家族は思い立ったように病院に向かっていました。
それを確認すると、夢が覚め戻りました。
目覚めた時間は、午前3時頃だと記憶しています。
これは複数存在する《並行世界》のその中の一つだと思っています。
読んで頂いている方々も必ずこの地球とは別の人生送っている自分が存在していると考えています。
自分自身もその世界を見てみたいと思っています。
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ここまで読んで頂きありがとうございます。
次回はまた、神様の話をさせて頂こうと思っています。
お時間宜しければ、次回も読んで頂けたら大変嬉しいです。
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