第24話 第二次試験
「これより、第二次試験を開始する!」
昨日の件から1日たち、騎士団入団試験の二次試験、当日となった。
パクスは時間通りに訓練場につき、試験監督のベックから話しを聞いていた。
(…始まるな、どんな内容なんだ?)
「二次試験の内容を説明する!」
と、ベックからの二次試験の内容を説明された。
「内容としては、簡単!貴様らから一人ずつ、我々騎士団員、二人と模擬戦をしてもらう」
その内容は、一人ずつ、騎士団員の二人、から一人ずつ模擬戦を行うということだった。
「質問、よろしいでしょうか?」
「なんだ!」
受験者の中から一人の男性が質問をするため挙手した。
「模擬戦するにあたって、武器の使用はよろしいのでしょうか?」
それは、武器は使って良いのかという質問だった。
「勿論、各々得意な武器を使って良いぞ」
どうやら、使用して良いみたいだ。
(なら、俺はやっぱり剣だな…)
「それでは、試験を開始する!」
そう言い、二次試験が始まった。
………
「ぐはっ!」
「そこまで!」
試験が始まり、次々と模擬戦が行われていった。
(う~わ、容赦な!)
模擬戦をまだしていない人や他の騎士団員の人達は、上のベランダから、見下ろしていた。
パクスは模擬戦を見ていて騎士団員の人達の実力を見ていた。
だが、特に有益な情報がなく、乱戦になったりして、過激化したりせず、ほぼすぐに決着がついてしまう。
騎士団員の人の圧勝なのである。
騎士団員の人の中には、体格が大きい人から小さい人、女性までもいるが、見た目に反してとても強い。
やはり、人は見かけによらないね。
騎士団員の人のほうも武器を使っていて、こん棒、槍、剣、鞭など様々な武器が使われていた。
受験者の中には、魔法を使い、武器破壊やそのまま攻撃しようとしている人が多かったが、全然通用しなかった。
力業でかきけされたり、防がれたりなどされ、まったく通用しなかった。
「ふ~、貴様らもっと本気でこんか!」
すると、ベックは突如怒りだし、叫んだ。
「騎士団員は最低でも上級以上の力量がある。真っ向から勝負しては、貴様らじゃ勝てん。もっと本気をだせ!」
ベックなりには鼓舞したつもりだったが、
「ちっ、なんだよ。あいつ。」
と、陰口を叩かれたりする始末だった。
(でも、確かにこのままじゃ、厳しいかもな…)
パクスはまだ、模擬戦をしていないが、観察していたことから、騎士団員の実力は未知数であり、自分は勝てるのか分からず、不安だった。
(さて、どうしようか?開始から全力でいくかな…)
パクスがどう戦って勝つか悩んでいると
「次の者…パクス、前へ!」
(うぉ!俺か…)
パクスの番が回ってきたのだ。
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