貞操逆転世界でとある有名な財閥の娘さんから渡されたノートは悪口だらけでした!!

@kaminetu

第1話

 「あのこれ受け取って」

 

そこに書いてあったのは交換日記と書かれたノートだった。何も変哲もない日記そこに書かれているのは彼女からの愛の言葉ではなかった。憎しみを込めて書かれているいわゆる悪口を書く日記だった。

 

「なんで無口で、私に話しかけてくれないの?」

「私が話しかけても無視するし、ちょっとは会話しようって思わないの。だからダメなのよ。もっとカッコいい人になりなさいよ」

 

 など俺を馬鹿にして書かれた手紙であった。だがそこまで馬鹿にされたら俺も返事を書かないといけないと思い俺も書いてやった。

 

 書き終えて俺は彼女のつくえにおいた。何故手渡しで渡せばいいじゃんってあいつああ見えて顔いいんだぜ。俺と関わると彼女の輝かしいみらいに泥を塗ってしまうかもしれねぇじゃん。

 

ーーーー

 私は思いっきり私の好きな男の子の心海君に手紙を書いた。でも中身はラブレターとは思わない。私が思っている事を言いたくなった。私はこう見えて人が困っている心海君の顔を見るのが好きでついイタズラしちゃった。

 

 そして私は自分の机の上に戻ると交換日記が返された。彼は疲れたのか寝てしまい、表情から私の悪口を書かれた反応に興味があった。

 

 でも無理して起こしてはいけない。好きな子の睡眠時間くらいしっかり確保してあげたい。だって彼は夜は眠れずに朝起きる変な男の子だから。それを知っている私も変な女子だけれどね。

 

 思い切って中身を見た。書かれたのを見て驚いた。

 

「俺の悪口を書くなんてなババァァッ。いい加減にしろお前の顔なんて見たくねぇんだよ。あっちいけ。そして二度と関わるなよ」

 

 と書かれた文その文を見て私は喜んでしまった。私のことおばさんだって言えるのは心海君だけだよ。おばさんな私にわざわざ返事を書いてくれるなんてえ優しいな。

 

ニッコリ微笑んでいるとイケメンの田中君に声をかけられた。今は田中君と話すより心海君と話したいため。ことわりの言葉を言って彼を起こした。

 

「起きて心海君、えへへおばさんだよ」

「……すみませんでした。調子に乗りました」

 

 彼の土下座を見て私は笑ってしまった。彼の土下座は綺麗でっかっこいい感じで私の好きな土下座であった。彼以外の土下座なんて好きじゃないけどね。

 

「えええ麗子さんをおばさん呼ばわりなんて、なんて大胆なのかしら。ちょっと残念ね」

「そうね麗子さんは誰が見ても可愛いのに心海のブサイクが言うなんてね」

 

 彼女たちには心海君の良さが分かっていないみたいね。それでいいの彼の良さは私だけが知っていれば

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