第2話 退屈
やはり挨拶は大事だ。相手がどんなやつで、何を言ってきても。
しかし、「ぼっち」とは失礼だな。こう見えても、人脈は広い。
そう返すと、鼻で笑われた。
こいつの名前は中村という。同じ水泳部に所属しているが、僕より全然できない。別に煽っているわけではないが。
とにかく、こいつは毎回僕の自由時間を邪魔してくる。やめろと言ってもやめてくれないので、諦めていつも雑談をしている。
そして、今日もたわいない雑談をした後、それぞれのクラスに戻った。
授業が始まった。
僕からすると、授業は簡単である。だから、予習とか復習はしていない。授業中も実は寝ている。しかし、授業中に必死になってノートを取っている人や、授業後に先生にわからないところを聞きに行っている生徒を見ていると、申し訳なさを感じてしまう。ごめんな。
授業が終わると、再びプールに向かう。部活が遅くまであるのはちょいとキツイが、ストレス発散や体力を増やすことができるので、やる価値は十分にある。なにより、プールは楽しいからな。
部活が終わり、友達と帰路をたどった。家に着くと、もうとっくに深夜だった。真っ先にお風呂に入り、ご飯を食べて、すぐに寝た。
毎日こんな感じだから、やりたいこともできず、毎日が退屈である。
でも、人間ってこんなもんだよな。
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