三百六十度の螺旋の後先 

PRIZM

第0話 小説を書くという挑戦

 今回はすでにひとつ目のお話を書いて公開した後にこの記事を書いています。本来は書き始める前にあってよかったものだろうとも思いますので、「0」として先頭に置こうと考えました。


 小説を書く、ということ自体についても少しだけお話をさせていただこうと思います。生まれて初めて小説らしい小説を書くということに挑戦し始めたのが2024年の春のことです。今年のことであり、半年も経っていません。この約4ヶ月の間は10日間ごとに約2万字程度を公開するということを続けて来ました。もちろんそれはラクなことでは無いのですが、続けると決めてこれまでに二つの作品を<完>という文字を付けて公開することが出来ました。作品内容の質の問題は今後の課題としてまずは置いておきます。


 まずは「続ける」ことで。その先に答えが出る日がやってくるということを大きく再確認しました。これは自分にとってとても大きなことであり凄いことです。


 最初の作品からカクヨムの方に公開していますが、ともかく書いてはアップするということにのみ集中して他のことを考えないようにしていました。周囲の反応という以前に、まずは、お話を書き続けられる自分であるのかどうか自体がわからなかったからです。書き続けるということに不安しか無いという状態でしたが、2500~3500文字程度を一回分の文字数として決めて継続の挑戦へ。


 小説を書く以前は、noteというところに2千~5千字、時々1万字程度の記事を1週間にひとつは書いて公開するということを約8ヶ月間継続していました。日常のことや仕事のこと、そこからの提案のようなことがメインの記事です。その時点では「小説」という言葉も私の中には存在していませんでした。


 それがある時、どなたが読んでも使うことが出来る「占い」を入口とした物語として書いてみよう、そう思ったことから次の展開への一歩です。生まれた時(出生年月日)という括りでは無く自分で選ぶことの出来る、タロットカードを選ぶかのようなやり方で一年間を占うという形を選びました。そこで選んだのは「サビアンシンボル」というものです。それが一作目の「七色書房の七色処方」です。


 七色書房の物語はそうやってスタートしました。


 私は占い師と呼ばれている仕事をしています。その前は、新聞社の中の街ネタ小新聞の編集、デザイン、営業などをしていました。

 現在は相談業という呼び方をしていますが、当初の相談内容を聞いて占うということから徐々に自分なりの形へと発展していきました。

 もともと自身の本質と出会っていこうとする、とある「絵画療法」を学ぶ中での必須科目が占星術をはじめとした様々な占術だったのです。

 描く、制作するという個人の表現から自分のことを理解し解放して育てていくということで、より自分自身の本質へと向っていくということが活動の軸になっていきました。学びそして研究し続けていく中で、仕事の実際の内容は段々と占い師らしく無いものになっていきました。お話を聴くということの方に重点を置くことになり、現場でもセラピスト、カウンセラーと呼ばれることの方が増えていったのです。


 多くの人が想像するような、未来に良いことがあるのは何時なのか何処なのかを見ていくという情報としての「占い」では無くて、一人一人の自覚的あるいは無自覚に抱え込んできている「感情解放」のための様々なセラピーやワークの方が増えていったということです。この仕事を都内で場所を設けて運営し、今年で18年目になります。


 とは言え、占星術は使います。タロットや色彩心理も使います。瞑想やイメージングも使います。そして学びます。やっていることは他にも色々ありますが、話せば話すほど何が怪しくないのかわからない、アヤシイじゃん、という方もいるかもしれません。そう思っていただいても大丈夫です。(笑) すべてがアートワークだと考えています。


 感情解放と個人の意識の開発ということを軸にしていますので、受け身で何かしてくれる場所というのではありません。自発的に自分の内面に向っていくという練習の仕方や起きていることの解釈の立ち位置のようなことをお伝えしていくという風景の方が多いのです。相談や占いという入口はあるものの、それ以上に感情解放や意識の開発のセッションが主流です。ワークの現場で学び続けている方々は修業好きとも言えるかもしれません。


 自分がもっともっと自分のことに詳しくなっていくということで解放されていくものがあり、自分という存在も考えている以上に大きな存在なのだということを知っていく中で、セルフワークを日常で実践していってもらう、ということを日々やっています。ここまで書いてみましたが説明にはほど遠く、一体何をしてるのか具体的な事はわからないと思います。それらはまたこれから少しずつお話させていただけたらと思います。


 私にとってはこれまでの経験を活かして、物語を書く、読んでもらう、ということ自体が人生の新しい展開です。小説を書くということでのお作法も知らない状態からの出発ですので少しずつ学習していこうと思っています。ようやくカクヨムの世界の中で見渡してみた時に視界にスッと入って来た方々を訪問させていただいて勉強しています。ご縁をいただいて感謝です。

 限られた時間の中での訪問なので現在はまだまだ数は少ないのですが、少しずつ様々な方々の作品を読ませていただこうと思っています。



 あらためまして、ここにお立ち寄り下さった皆様方にお礼申し上げます。とんでもない数の作品が存在して、刻々と増え続けている中でのご縁に感謝です。ありがとうございます。

 そして、初心者も書き続けようとしてここにいるよ、ということをお伝えして、誰かの「書こう」「やってみよう」ということに繋がっていったら嬉しい限りです。




 了

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