第4話 ところで、サビアンシンボルとは

 とある詩文と度数に意識を向けて、そこから物語を書くことが始まります。「サビアンシンボル」の1度ずつに意識を向けてからのスタートで、お話を考えていく中で、瞑想したり夢を見たりしたこともヒントにして物語を書くということにチャレンジし続けてみようと考えました。


 単純に言ってサビアンシンボルはひとつの円の360度の1度ずつに意味を持つものですので、360個の物語を書くつもりなのか? ということになりますが、そうですね。そうなります。

 書いてみようと思い付いてしまったので、実行し始めて見ようと思います。




 【占星術からのメモ】


 12星座(牡羊座・牡牛座・双子座・蟹座・獅子座・乙女座・天秤座・蠍座・射手座・山羊座・水瓶座・魚座)の始まりが「牡羊座」


 この12星座を四元素(火地風水)で分けるとこうなる。

 火 牡羊座・獅子座・射手座

 地 牡牛座・乙女座・山羊座

 風 双子座・天秤座・水瓶座

 水 蟹座・蠍座・魚座


 この物語はサビアンシンボルの一度ずつに対して夢や瞑想などを通して出会うことで物語のヒントを得て制作していくものです。それは多くの物語のほんの一部を抽出したとも言えるかもしれないし、あるいはそのシンボルの持つ本質的な意味に触れている部分のある物語を生み出していくことをテーマ、目的としています。

 360個あるサビアンシンボルのひとつずつに意識を集中させて、瞑想や夢の時間からのヒントを得て創作し続けていくという新たな形での挑戦とも言えるのですが、自分自身がよりサビアンシンボルを理解していくための過程とも言えるでしょう。


【サビアンシンボルとは】


 牡羊座から始まる12のサイン(星座)ですが、そのサイン(星座)の1つずつは内部に1度~30度というようにさらに分かれています。

 30度×12種類ということで360度ですね。


 今回は、誰もが持っている出生図の360度のひとつの円の中にある1度~360度という一度ずつに象徴文が当てられている「サビアンシンボル」というものを使います。


 12(星座)×30(度)であるこの360度の円の1度ずつには「12星座の1~30の各度数」と「象徴文」が存在しています。それは「サビアンシンボル」という名前が付いているもので、360度の中の1度ずつの特徴や働きを表わしています。このサビアンシンボルは、とある時代にとある人たちによって、アカシックレコードと呼ばれている宇宙の図書館からチャネリングによって降ろされたものですが、後々にとても精度が高いということで研究され、世界に広まって今でも地球の占星術の世界において使われ続けているものです。

 この「サビアンシンボル」をこの世に出したのは、主に二人の研究者が代表的。米国の占星術家であるマーク・エドモンド・ジョーンズによる研究会の中で詩人でもあったエリス・ウィラーがアカシックレコードをチャネルしたものをジョーンズが書き記してまとめていき1920年代に提唱、その後、ジョーンズの友人でもあったディーン・ルディアによってさらに研究が進み、広く展開されていきました。



 サビアンシンボルは、アカシックレコードだと言われています。

 占星術ではひとりずつホロスコープというものを作成するのですが、出生年月日、出生時間、出生場所のデータを入力することで自分の出生した時の星の配置の図というものが作られることなります。

 今は入力すればすぐに出るものなのですが、昔は天文暦を見ながら計算して作っていくものでした。


 サビアンシンボルは、360度の円の一度ずつに意味があるということなのですが、そのひとつの円は実は閉じてはいません。閉じている丸、円ではなくて、螺旋状になって存在しているものです。

 出生図はその螺旋の一部の切り取りの図です。

 12サインの牡羊座から魚座までは延々と続きます。上に向っても下に向っても続いている螺旋なのだと想像してみてください。

 私は、このことを知った時に「占星術」というものを本当には知らなかったのだと気が付きました。自分の中で勘違いとか筋違いということを起こしていたのです。螺旋状であるということから、私たちはひとつの単独の円として存在しているわけではないし、またそのひとつに固定されている生き物では無いということを知りました。


 その螺旋のどこかに今の自分自身の12星座が存在しています。とあるその場所を生きている自分が居ますが、それが何処なのかを表わす番地のようなものは存在しません。目で見てわかるということでは無いということです。

 ですが、何をどのように捉えたり、感じたり、考えたりしているのかということから、より上の方に向っているか下の方に向っているのかということがわかる可能性があります。上と下とどちらかが正しいとか間違ってるという話では全くありません。


 この螺旋を私たちは生きていて、それが自分の状態を表わしているということ自体を受け入れていくことが、自分自身のことを俯瞰する自分という位置を作っていくことにもなるでしょう。


 そもそも占星術を当てものにしておくのはもったいない、と考えます。実際当たり外れの占いというイメージが濃いのではないかと思うのですが、本当は違っています。

 当たり外れは入口にあるもの、かもしれません。入口なのでその奥には広い世界が広がっています。


 自分の意識を進化させていくためのもの、という言い方をしてみると、どうでしょうか。途端に興味を失うでしょうか? あるいは逆に興味が湧いてくるでしょうか?


 このようなことも、少しずつお話しさせていただこうと思います。




 了

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