第4話 イエロー

戦闘開始から暫くして一台の原付が入ってきた。イエローだ!

オナニンジャーイエロー(本名クマール・ラジープ)

インドから日本の文化(アニメ)を学びに来た留学生20歳、だがまだ来日して半年位らしく為簡単な日本語と簡単な英語以外通じない…昼間は学校に通いつつと空いた時間で牛丼屋でアルバイトをしている。給料日にイエローが働く牛丼屋で晩飯を食うのが俺の唯一の贅沢である。そんな貧乏な俺の為にサービスでミニ盛の料金でメガ盛にしてくれたりする心優しい所もある若者だ。外国人留学生の就労規制(週に28時間しか労働できない)があるためオナニンジャーとして活躍できる時間は僅かだ。

その為毎回戦闘に参加できる訳ではない…


思い起こせばイエローとの出会いは運命的だった。あれは4ヶ月前…茹だるような真夏の太陽が容赦なく照りつける8月。俺と社長いや元帥は長らく不在であったイエローのポストを埋めるべくハロワークに求人募集をしに出かけていた。

しかしながら行政手続きに不慣れな我々は何度もハローワークと事務所を往復し酷暑の中の移動で疲れ果てていた…

そして不足していた添付書類を揃えてハローワークに向かう途中体力の限界を感じていた所、向かいのアニメ専門学校から人気アニメ忍者ハッタリ君のTシャツを着たインド人が出てきた。思わず元帥と俺は顔を見合わせて恐らく同じ事を考えたと思われる。

暑いし疲れたしめんどくさいしもうハローワークで求人出すより目の前にいるこのインド人で良いんじゃね?と考えると既に元帥が直接交渉していた。

元帥「Hello we are japanese ninjya.」

イエロー「Real ninjya?」

元帥「Yes of course.」

イエロー「Oh! Great!」

元帥「Come on join us!」

こんないい加減なやりとりで仲間になったのは奇跡としか言いようがない(笑)


おっと話がそれた。イエローの武器は本場インドの激辛カレー!相手に無理やり食わせたり目潰し的に顔面に噴射する攻撃が得意だ!

俺とイエローは向かい合って戦っていたがイエローの右横から怪人が飛び蹴りを喰らわそうとしてきた!

レッド「イエロー右!」

イエローは慌てて右に向いた!

すまんイエロー…さっきの忠告は俺からみて右って事でお前からみたら左だ…

そのおかげでイエローは怪人の飛び蹴りを後頭部にまともに喰らい俺にヒンディー語で文句を言いながら失神してしまった。

因みに俺を始めメンバーでヒンディー語を理解出来る者は1人もいない…

こんな感じで片言の日本語しかわからないイエローとの連携は非常に難しくもふもふ団との交戦も苦労が絶えない…


第5話に続く

この話はフィクションです。実在する人物団体とは関係ありません。

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