ネッ友と雑談
『クタさん、クタさん』
『なんだい?ネルばあさんや』
陸は現在、ベットの上でゴロゴロしながらスマホでネッ友と会話していた。
『もう、それはスルーして。気になったんだけどさ、好きな料理とかあるの?』
『肉!白ご飯!魚!』
『材料じゃなくてね?』
『わかってるよ、うーん唐揚げとか?』
『普通だね』
『おい、ならお前はどうなんだよ!お前はよ!』
『卵焼きかな、甘いの大好き』
『あーしっくりしたわ』
『そう?』
『甘いもの好きなイメージ』
『なんで分かるの?!』
『お菓子良く作って食レポ送るのはどこの誰じゃ』
『私でした』
そんな会話をしていると、ふと、ネルさんなら、なんかいいアドバイスくれるかなと思い会話を変える。
『ネルさんや』
『どうしの?クタさん』
『話変わるけどさ、女子が喜ぶプレゼントとかある?』
『しらなーい』
『マジか〜』
『というか、誰に渡すの...?』
『幼なじみ』
『ふーん...?』
『いやさ、その子18歳になるから特別な誕生日プレゼントしたいわけよ』
『なるほどね.....』
『ネルさんだったら女子のこと、よくわかってそうだったから、なんかヒントあると思ったんだけど、うーん....』
『ふーん....そう見えるんだ』
『うん、時々女子ぽい反応するもん』
『なるほどね....』
ネルの反応が少しおかしくなったことに、陸は気づかずそのまま会話を続ける。
『一応、イタズラプレゼントとアクセサリー買ったんだけど...あとひとつ上げたい』
『上げすぎじゃない?』
『イタズラプレゼントは俺の欲望もあるし、ノーカンノーカン、あと、アクセサリーの方もほぼ毎年みたいな感じたしね。
ってなんか他にあげたいんだよ、特別な感じのやつ』
『なるほどね....』
『それでどうしようかなって』
『うーん....私は何貰っても基本嬉しいからなぁ』
『ほーん...いや、ネルさんの事じゃなくてね?まぁ、そうか、気持ち込めれば嬉しいのかな...』
『私はそう思うよ』
陸はゴロゴしる体をピタッと止め、部屋の天井を見てぼーっとする、そして昔の記憶を思いかえし始める。
『ありがと、決まったわ』
『そう?なら良かった、ならオフ会いつするかって話しにもどそうか』
『してなかったよね?そんな話』
『バレた?まぁ、いつかリアル出会いたいよね』
『遠いいからな、俺が大人にあったら行くべ』
『それまでに唐揚げ作るの上手くしとくね』
『やったぜ、それじゃゲームするか』
『急だね』
『いや、お前がゲーム始めた通知来たからやりたいのかなと』
『よくわかったね』
『ネッ友と言えども親友ですから』
『ありがとう』
そんな会話をすると、陸はゲーム機でネルが先にやり始めたゲームを既読する。
『んで、誰倒すでござるかぁ?』
『空サメ』
『パスで』
『手伝って、親友のお願いでしょ?』
『くっ!わーったよ!』
陸はそうメッセージを送り、心の中で(こいつとずっと会話出来る毎日が続くといいな)思いながらゲーム内でネルの所に向かうのだった。
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