第13話 新しい一日 (最終回)

そのあとは一旦ルアラの国へ戻り、ルレルラの葬式が行われた。

そして会議でミリアとルアラは来月までに、

二つのリトルメル島に橋を架けて繋げることを決め、

引っこ抜いてしまった幻の花を来週に植え替えることを決定した。

ミリアはルアラたちに様々な人達から見送られた。

「ミリア!!!」聞き覚えのある声がした。

「ルル!元気だった?たまに会いに行くからね!」

「うん!あっ!これこれ。この紙に連絡先書いてあるから、手が見送ってね!待ってる!」

そう言ってミリアに紙をよこした。ミリアも渡そうと思っていたので自分の住所をルルに渡した。じゃあ。」

バイバーイ!そう言いながら手を振って、みんなとお別れした。

帰りはルナが乗っていた潜水艦に乗って帰る。

そういえばルナはどこへ?背中のあせがひやっとする。

焦りながら潜水艦に乗ろうとした。ゴロン。何かが当たった。なんだろう。

「ルナ???????」

なんと潜水艦にルナが寝っ転がっていた。いびきをかきながらルナは眠っている。

ミリアは少しホッとした。

「むにゃむにゃ。んんん?」ルナが言った。

やっとミリアに気づいたようだ。

「お姉ちゃん!ルアラが!!!」何も知らないルナが慌てていた。

ミリアはルナにとりあえずリトルメルに向かうように言い、

今までのことを最初から最後まで話した。

ウンウンとうなずいたり、わあ!驚いたりして、ミリアの話をしっかり聞いていた。

そうしているうちにリトルメル島についた。

最初は元々ルナが住んでいたリトルメル島からだ。

ミリアは今までの旅のことと、もう一つの島と橋でつなげる事を詳しく国民にはなし、

ミリアの住んでいたリトルメル島にも同じように話した。

ミリアがリトルメル島に到着したとき、一番最初に飛びついて抱きしめていたのはエナールだった。

「ミリア!無事に帰ってきたのね!ああ!ミリア!」

そうしてまた新しい一日がやってきた。

旅ではミリアは一回も笑っていなかった。

だけど今は笑っている。

旅で色んなことをミリアたちは学んだ。

ミリアは新しい一歩を踏み出した。

夏の暑い日も冬の寒い日もきっと、優しさと勇気があればきっと大丈夫。

大事な仲間もいる。

ミリアはきっと立派な女王になるだろう。

ミリアは黄金に輝く太陽に手をあてて言った。

「おはよう!。」

そして人生という旅はいつまでも続いていくのだった。


第十三章 終 (最終章)


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ミリアと秘密の島 のんのん @nonorunrun

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