第16話 ヨンタのダンジョン31層から50層
俺がコ-トンの町で剣を盗まれたと殊更訴えたが警備の者もそれ程真剣に取り合わなかった、公爵が絡んでいるかも知れないと皆が知って居る為だが俺は諦めた風を装い
町を出てカ-リンタでルコンの眺望亭に来ていた、ここで10日程のんびりしていると話が聞こえて来た所で其の話を聞いていた、コ-トンの町からこのカ-リンタの町迄は馬車で4日程の距離だ、なので商人が聴いて来た話を宿の食堂で他の商人と話していたのを聞いただけだがあの後にグラエル商会のグラエルが剣を持って公爵に面会すると公爵は大層喜び、グラエル商会にこの町の商売の総取締の権利を与えたそうだが二日すると献上した剣が偽物だと言う事が分かり、今度は大層頭に来た公爵がグラエル商会の商業権を剥奪し当主のグラエルを投獄したと言う話だった、俺はその話を聞き満足してダンジョン都市ヨンタに帰って来た。
帰って来た次の日にはダンジョンに潜る為に30層の裏に来ていて31層を見たが何も無くなり、服や剣も無く成っていたが死体はダンジョンに吸収されて行くが剣や防具は吸収されるのに時間が掛ると本に書いてあったので誰かが持ち去ったと言う事だろうと俺は解釈した、31層は洞窟でこの前の5人を飲み込んだ辺りを通り先に進んで行くと前方に魔物が数体現れた様だ、近づくとスケルトンの様で俺を見付けるとカタカタと音を鳴らしながら近づいて錆びだらけの剣を振り上げた、俺は用意していたフォーリボムを2発撃ちながら思いだして居た、こいつ等この前に俺に殺された5人だと武器に見覚えがあったが服は破れて切れ端が残っているだけだった。
俺はあいつらを2度殺しあの世に送った事に成ったが後悔はしていない、32層に来ていたがここは砂漠の様でマップを確認しながら進み10m程の所に罠を見付けた、
この罠はちょっと変わっていて近くに有った小さな石を投げると反応して砂の渦に成った、もう一個放り込むと石は渦の中に巻き込まれる様に見えなくなった所で渦も消えて仕舞った、其処からは罠は無く砂漠を進みサソリや蛇バジリスクが次々と来たがどんどん倒していた、砂漠は体感的に50℃位在りそうだが俺の装備は温度調節機能が付与されて居るので殆ど25度位に感じていた、砂漠の強敵は砂虫だと図書館の魔物図鑑に記載されていたがこの砂漠には居ない様で出てこなかった、33層に来たら今度は雪原の様で見渡す限り雪があり風も強い目に吹いていた、雪が舞い上がる程じゃないが普通なら結構体感温度が下がりそうな程度の風が吹いているが何処から吹いて来るのか謎だらけだ、マップには今の所何も映っていないが歩き難い重量軽減魔法を自分に掛けて見た、すると足が雪に埋もれなく成り普通の道を歩く様に成り行動が自由になった。
そんな調子でどんどん進み前方に雪に覆われた林が目に着いた凡そ3km位に近づくとマップに反応が有った、2足歩行の巨人だったが見た目トロ-ルの変異種の様で形はトロ-ルでも背が高く色が白く進化した様だ、普通のトロ-ルは大きくても5m
位だが此奴を鑑定すると8m有り背はサイクロップス並みで、レベルが65と高く木のこん棒を持って居るし風魔法と水魔法に耐性が有り弱点が火魔法と出ていた、俺は近づいて行くが有る事に気付いた奴は目が悪いらしく此方を見付けて無さそうで作戦を思い付いた、風下から近づき匂いで悟られない様にして近づける所まで行きレ-ザ-ビ-ムの射程に入れば倒したも同然だった、この作戦で行く事にしたがもう一つ慎重にインビジブルを自分に掛け見つからない様にして行く事にした。
もう少しで100mを切る所まで接近してきたが風下から来たのが良かったのかまだ気づかれて居ない様だがもう少し近づきたい、今やっと50mを切ったここで良いだろうと深呼吸をしてからレ-ザ-ビ-ムを撃つ体制に入り魔力を流した、魔力を流した事で気付いたのか此方を振り向いたがもう遅い振り向いた額に穴が空いて後ろに倒れて行った、そして警戒して他は居ないか確認していたがマップにも反応が無い様だし魔石だけ回収して進み出した、林はこの際避けて行く事にしたが小さな林でそんなに時間は取られなかった、林を迂回していると何やら魔物が接近してきたが姿が見えないがマップには15匹の赤い点が付いて居た、その方面に先制攻撃のファイアボ-ルを5発発射して見ると姿が見えたのが狼で白い色で雪と同化していてインビジブル的な魔法を使っている様だった、俺には姿が見えなくてもマップとリンクすれば相手がどの辺に要るかは分かるのでウインドカタ-をマップの赤い点に向け打ちまくった、マップ上の赤い点が無くなり全てを倒した様だが死んだ狼を鑑定しても死体としか出なかった。
林の傍を過ぎると雪の吹き溜まりの様な小高い山が出来ていた30m位の雪の山の様だがその中に魔物が居た、まだ500mは離れているので心配いらないが確かに雪山の中に3匹の魔物が動いていたと言うか冬眠しているのか俺が近づいても出て来ないので其処はやり過ごし雪の山を飛び越えた、其処から階段まで魔物に会う事無く34層に来ていたが此処で1泊する事にしてマップ時間を見ると既に20時に成っていた、ここのダンジョンは外と連携して居ない様で24時間昼間の様だ今後気を付けないと寝ずに3日位探索しているかも知れないと反省した、34層で1泊して外に出ると海が広がっていたと思ったが確認の為水を舐めて見た、しょっぱいやはり海水の様だが此処から見渡す限り海で如何したら良いのか迷っていると沖の方に何やら此方に近づく何かが居た、それが近づいて来ると突然海水が吹き上げられたのでクジラだと分ったが大きいと言うか大きすぎる。
ワン〇ースに海を歩くゾウが出て来た事が有ったがあれよりデカいかも知れない、長さが5kmは有るのでは無いかと思われたしクジラの上には小さな森が出来ていた、俺は取り敢えず飛んでそのクジラに降り立ちマップを見るとマップが1面真っ赤に成っていて使い物に成らない、俺はそうかクジラも魔物だその上に立って居たので真っ赤に成っていると理解した、クジラの森を抜けクジラ島の中央に接近して行くと何かの集落が出来ていた、その様子を見るとサハギンとセイレ-ンが居るし中央にはスキュラも居た、どうやらそのスキュラがここのボスの様で此方が近づくとスキュラが人語で止まれと言って人族が何をしに来たと吠えた、俺がこのダンジョンを攻略していると言うとスキュラが「成る程コアさまが言っていたのはお前か」と言った、如何やらコアが主な魔物の主に連絡を入れている様だった、俺が「其れで如何する積りだここは平和そうだが戦う積りか」と言うとスキュラは「嫌、止めて置こうと言った、スキュラが私はレベル80に成って人語を話せる様にコアさまがして下さったがお前との差が大きすぎる」と言いながら「お前を鑑定出来ないと言う事は最低でもレベルが80以上あると言う事だ、今の我々では太刀打ちできないかも知れないと私は判断したのだ」と言いながら「そこを通って向こうに在る階段に行くが良いお前は悪い人間じゃ無さそうだ」と言いながら皆の所に戻って行った。
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