第11話 ロカトのダンジョン31層~50層
ヨルカンさんの嬉しそうな発言が有ったが俺を称賛して呉れるのは有り難い、そんなに褒められても何も出て来ないしヨルカンさんの自己万足じゃ無いかと思えて来たので俺はダンジョンに戻る事にした。
30層の裏の石碑に転移して来た俺は早速31層に降りて来た、ここのエリアは今迄と雰囲気が違う様に感じ辺りを見回したが見た目は洞窟の様だったが何か違和感が在った、ギルドの受付嬢も30層までは洞窟と草原が交互に来る普通の階層が続くと言って居たが30層以降は違うと言う雰囲気だった事を今思い出した、とに角ここは洞窟だマップを開きながら進む事にして暫く行くとマップに反応が有った、数は13体だが一体何が接近して来たのか今は解らないもう少し接近して目視しないと相手が分らないので慎重に進んで行く、マップ上では後100m程であの角の向こうに13体は居るのだろうと確信し角まで進んだ、魔物は其処で留まり何をして居るのかも確認する必要が有ると思いながら進み目視した、其処の13匹の魔物は蜘蛛の魔物で通り一杯に巣を作りアジトにしていた、ダンジョンの魔物は何も食べなくても生きて行けると図書館で読んだ記憶があるのであいつらが其処を封鎖していて巣に獲物が掛からなくても良いと考えているのはコアの考えなのかもと言う思いが沸いて来た。
俺は一気に接近して蜘蛛にサンダ-ボルトを見舞うと蜘蛛が引っくり返り腹を上にして気絶していた、全ての蜘蛛にファイア-ランスを放ち止めを刺して行くと魔石と共に蜘蛛の糸が有った、蜘蛛の糸はシルクの肌触りで紡ぐと貴重な織物に成ると書いていた事は覚えていたが意外と束を持つと重たい5kg位は在りそうだ、どの位あれば生地に出来るのか見当も付かないが蜘蛛を倒して此れをゲットするのも有りだと思った、それから31層は蜘蛛のオンパレ-ドで結局糸を8束ゲットし32層に来ていたここも洞窟だった、進んで行くと魔物が屯している所にもう少しで接近する事になりそうで近づくと居たのはキャタピラ-だった、このキャタピラ-は撫でか色が赤いがその下は凄く硬そうな色合いだった、鑑定するとキャタピラ-レッドメタルでレベルが40も有り鉱物が主食で主にヒヒイロカネを食べる様で硬く成り強く成って行ったと鑑定していた、俺は試しにウィンドカッタ-を放ち様子を見たらカキ-ンと言う音を出しながらウィンドカッタ-を弾いた、硬いと言う感想と共に如何攻撃すれば良いのかと戸惑う事に成ったがこいつもキャタピラーに違いが無い寒さには弱い筈と吹雪を使うと流石に動きが鈍くなってきた、しかし死んではいない様なので冷やした後に今度はニブルヘイムを打ち自分を防御した、流石わ洞窟内でニブルヘイムは無いと自分でも思ったが冷やした後で対い撃ってしまって反省した、とに角無事だったし火砕流位で良かったかもと思い次からはそうすると誓った。
キャタピラ-レッドメタルを倒し切ると魔石とヒヒイロカネのインゴットが落ちていた、其処からはこの階層はキャタピラーの巣窟でクロイキャタピラーや黄金に光るキャタピラーが次々とやって来た、全てを倒し切るとインゴットが幾つも収納出来その中でもヒヒイロカネにアマダンタイトにミスリルにオリハルコンと言った鉱石をゲットした、この階層は可成りの収穫に成ったがこれは売る事は無いと自分の道具や武器に防具やアイテムを出来れば作りたいと思った。
33層に降りると其処は森に成っていて初めての森だったがマップには今の所何も映っていない、それを良い事にどんどん進んで行くと何やら見た事がある様な木が何本も生えていて蜜の様な物が溢れていた、其処には虫が止まっていて蜜を吸い互いに喧嘩している光景が有った、カブト虫や蜂やクワガタ虫と言った定番の虫にムカデや蟻と言った虫も群がっていてお互いを押し退けて吸いながら飛び出して目で此方も警戒していた、木の太さが5m位在りそうで虫の大きさは全てが2m以上か大きい奴の先に在る挟みを合わせると4m近い奴も居た、俺は其処からそっと離れて迂回したが虫系の魔物だ人間は襲う様に成って居るのかカブトと蜂が飛んで襲って来た。
2体の一次攻撃は躱したが直ぐに空中で方向を変え又襲って来た、蜂は尻尾の針を飛ばして来るが其れに当たる俺ではないが撫でか息の合った攻撃をして来る2匹に惑わされて攻撃を出せないでいた、其処に割り込んで来た魔物が居て2匹のバランスが崩れていたカブト虫のライバルクワガタだった、俺はその隙を見逃さない3匹に絶対零度の魔法を放っち自分にシールドを張った、すると強力な魔法の絶対零度に3匹も凍り付き死んでいたが周りの木々も木の中の水分が氷り木が破裂して居て壮絶な状態に成っていた、ダンジョンの木々は直ぐに元に戻るそうで心配はいらない魔石を回収して34層に来ていたが階段の下の比較的安全な所で家を出して1泊する事にした。
其処から4日で40層に到着して今は先ずドアの中に入ると居たのはカブトとクワガタのコンビだった、鑑定すると共にレベルが50も有り2匹ともに風魔法と火魔法に耐性を持って居たし羽の部分は硬く剣が弾かれると有った、しかし2匹ともに所謂昆虫だ寒さには弱いと思うので俺は吹雪を放って見るとやはり動きが鈍く成って来た、これで俺の大地の剣が威力を発揮した硬くて剣が通らないと鑑定が出たがアマダンタイト制の大地の剣の前では問題なく一当両断だった、2匹を倒すと其処には魔石と木の蜜が1㎏入って居てまるでメイプルシロップの様だった。
ここ迄は5日間で来た事に成るがまだ余裕が有った食料は十分に有る事がダンジョンの中での一番の良事だった、41層に降りて行くと其処は沼の様に成ったエリアで俺が地球で見た映像の釧路湿原や茨城の水郷を思い浮かべた、俺は地球時代も世界を旅した事が無いしテレビの映像だけに成るがインドアだったのでテレビは好きだった、とに角沼地の様だったのでここで図書館の記憶を呼び出して沼地の魔物を思い出していた、一番はリザードマンが居る事と鰐や蟹ザリガニや電気ウナギの様な特殊な奴も居るかも知れないし、やはり強敵はリザードマンに成りそうだが今の所はマップにも何も映っていないし沼の周りには撫でか道が有った。
沼地を進む事30分程すると沼の中に反応が有った、出て来たのが巨大な蟹で7m~8m位在り2本の鋏が又大きい鑑定すると沼蟹と言う名前だが何処かもずく蟹に似ていて関節部には毛が生えていて見た目はモズク蟹だった、レベルは40も有り攻撃は挟み付けに泡攻撃の様で今両の鋏を持ち上げて此方を威嚇して居るのか近づいて来た、まだ30m位離れているので俺は火砕流を放ってみた火砕流は温度が300度~400度程の空気の流れだが高温な為に周りを焼き尽くす働きがある。蟹は生きていたが生えていた毛が燃え尽きるとモズク蟹でないこの世界独特の蟹の姿に成った、足に関節が3カ所あり不思議な姿だったが毛が無くなり防御力が弱く成ったのか逃げ出したが俺は見逃さないアイススピアを3連撃つと蟹に深く刺さり蟹がひっくり返りやがて消えて行って其処には魔石と蟹味噌が落ちていた、次に出て来たのが鰐で体長が7m位あり鑑定して見るとレベルは40とほぼ蟹と同じだが噛みつきだけの攻撃方法が有るだけだったが偶に鰐革を落すと言うのに目が留まった、其処から俺は鰐退治に精異を出し鰐革を10枚ゲットしたがリザードマンは出てこなかった。
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