この作品は『十ノ物語』の続編である。
先に出ているこちらは、十話の不思議な
話で構成されているのだが、話自体に加え
構成までもがとても不思議な物語なのだ。
そして、この『新・十ノ物語』である。
今のところ、まだ 狸 なのだけれど。
これが何処まで本物で何処までが創作か、
いや、そもそも本物って創作だよな?
じゃあ創作って…一体、何なのだ…♾?
読んだ端から 化かされる 不思議な
感覚。この不思議な感覚の出所は、きっと
作者の物書きの腕の良さなのだろう。
狸 で始まるこの物語だが、きっと全く
違う次元の物語も顔を出すに違いない。
いや、狸で始まりずっと狸で終わるのかも
知れない(多分違う)けれど。
ついつい引き込まれる。何はともあれ、
是非とも読んでみて欲しい。この、どこか
懐かしい不思議な物語を。