第2話
ゆっくりと配信ボタンを押した。
:新しい子が出て嬉しい
:どんな声かな?
:ワクワク
:はよ喋れや
:見せて貰おうか。新人Vの新技術の性能とやらを!!!
「いっぱい人がいる。怖い」
:思ったより可愛い声
:私のロリコン魂が黙っていない!
:はよはよ
:これが新技術か…脳が焼かれる
:死ぬ速度も3倍なのかよw
「えっと、新技術を紹介します。ジャジャーン」
少し恥ずかしい。けどピンチはチャンス!
横から私の3Dモデルを持ってきた。そう私は絵ではない。誰でもBMI技術との複合でどこでも3Dになれるのだ。
とりあえず私はその場でくるりと一回転した。
:可愛い
:3D?新しい事務所の宣伝なのかな?
:素晴らしい
:その技術を教えてくれ!
:本当に個人?
「はい、本当に個人です。私は天才なので。流石にこの技術に関しては言えません。でもいつか特許でも取って世に広めるかもしれません。大人しく指でも咥えて待っていてください」
:意外とS子!?
:なるほどこれが…
:さっさと公開しろやガキ!
:すげー
:仕方ない。待つか
そっとバレないように関西風の雑音をBANした。
こういうのはバレないでそっとやったほうが民度が高く見えるから良い。
「ちなみにこれは既存の技術とあまり関係性はありません。きっと世界初ですね。それほど私は天才なんですよ」
:ムカつくが該当する技術が思いつかん
:一応正論なんだよなー
:他の事務所に共有はしてくれるのかな?
:天才だな
:その能力。よこせ!
あれはアンチのふりしてるただの一般人だからBANしなくていいかな?
「あぁ、他の事務所には供給する気でいるよ。ま、あっちからお願いされたらだけどね。これには未発表の技術を2つ使っているからね」
:なる
:助かる
:技術の詳しい内容を教えてほしい
「これの詳細ね。詳しくいうとカメラや特殊スーツとかのトラッキング技術を使っていないんだよね。それと今までの3Dと比較できないほど負荷が軽くて高性能だよ。ほら、髪もサラサラでしょ?」
そういうと私は顔を横に振って髪を振った。
:単純にすげ!
:世界を変えるのか
:これは未来未来だわ。二つの技術だからか
:いいなー
:裏山
「じゃあ結構時間が経っちゃったからそろそろやめるね」
そっと3Dモデルを消し、配信終了待機画面にした。
ここで少しの間視聴者だけで雑談させる。
あとで見返すことで改善点を探すのだ!
私はもう寝ていいかな?
「おやすみ」
疲れたから私はそのまま椅子で寝た。
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