残念系天才はVtuberとして世に名を馳せる
万華鏡
第1話
この世の中はつまらない。
みんなの夢は全て2次元に存在していて触れられない。
だから私は触れるように特殊な機械を開発した。
その名も『Real Virtual Touch』という。略して『RVT』
私は幼いながらもこんな素晴らしい機械を開発したというのに周りの大人は馬鹿ばっかでこの機械の価値すらも正しく理解していなかった。
それどころかさっさと勉強しろと壊そうとしてきた。
私は急いでRVTを拾って家を飛び出した。
勉強してないって、しなくても学年2位なんだから十分じゃん。
行くあてのなかった私は20km歩いておじいちゃんの家にきた。
着いた時には死にかけだったけどおじいちゃんは優しく入れてくれた。
しかもおじいちゃんはRVTの価値は理解できなかったけどこれがすごい機械ってことは理解してくれた。
その日は安心しきって寝てしまった。
実は夜遅くにお父さんやお母さんが来ていたらしいけどおじいちゃんが追い払ってくれた。
とりあえず私は今安全だから次のことを考える。
・いくらおじいちゃんが年金をもらっているからと居候はまずい
・今は夏休みだからいいけどあと3週間で学校が始まる(親に居場所がバレるし遠い)
・とにかく、親に頼らないでお金を稼がないとまずい
親に頼らないでお金を稼ぐ方法。
それはネットだ。
とりあえず調べてみる
………
ある程度調べてみると今の人気はVtuberみたい
これなら私でもできそう。
問題はPCだけど…なぜかおじいちゃんが今のレートで20万相当のPCを持っていた。
なんで!?
まぁとりあえずはこれで当面は問題はないかな?
がわは私で作れる。ママもパパも私。
もちろん作るってなったら本気でやる。
私は元々アルビノだから外見は現実とそこまで離さなくていいはず。
ただ目の色が銀は少しインパクトに欠ける…赤色かな?けど青も似合う…
……
がわのイラストは約3日で完成した。マウスだから少し時間が掛かっちゃった。
でもモデリングも終わったから大丈夫。
あとは名前とキャラを決めないと。
個人だから最初に固定が付かないと終わる。
名前は…名無しでいいよね。面倒だし
そうだ!
圧倒的技術力で他のVyuberと差をつけよう!
私にはそれしかない!
新しくイラストを元に3Dモデルにした
姿 https://kakuyomu.jp/users/dream-trip/news/16818093081724704494
モデリングを一新し、より軽く、自然に動くようにした。
ついでにRVTも宣伝もしたいな。
これが広がればよりリアルなライブも可能だし。
とりあえずRVTのソフトに関しては時間がないから既存のソフトを拡張する形にした。
……
いろいろ細かい調整をしていたら予定していた配信日の前日になってしまった。
とりあえずソフトが正常に機能するかを一通り確認した。
そして当日になった
配信タイトルは『全てのVtuberの技術を超える・未来未来』にした
もちろんサムネも本気を出した。
時間は一時間を予定している。
配信時間も夜に調整したし。
これで人が来なかったら泣く自信すらある。
とにかくあと一分で配信を開始しなくてはいけない。
いやいや待機人数を見てみると約1200人もいた。
「この中に技術系の人がいたらいいな〜スカウトとか」
とりあえず後は配信ボタンを押すだけの状態になった。
「ま、やるしかないよね」
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