第20話 巽宮傾斜

巽宮傾斜

 この傾斜宮の人は、万事に要領がよく、人当たりのいい温和な人が多いです。そのために多くの人から好かれやすいです。勢いや力ずくだけで物事を進めず、他人のために働き、自ら行動できる立派な人物というのが周囲の評価です。また、融通がきき柔軟性に富むので、組織のまとめ役や調整役には欠かせません。活動的で社交性もあります。

 以上が巽宮傾斜のいい面ですが、当然ながら逆の部分も持ち合わせています。温和は決断力に乏しくチャンスを逃しやすいともいえます。何度も失敗を繰り返すと、優柔不断で頼りないと思われるかもしれません。また人を育てるのが得意ですが、打算が入る場合があるので、他者を利用するイヤなやつと見られたりもします。人当たりのよさは、八方美人としても映るようです。完璧な人間などいないのですから、周囲からちやほやされてもおごらず、謙虚な気持ちを持ち続けることが大切です。動植物が好きな人が多いのですが、反面、子どもとの縁が薄かったり、家族や家庭問題で苦労することも多いようです。仕事では医療関係や自営業で成功する人が多いです。

★適職の例

 そばうどん製造販売、そばうどん店、ラーメン店、船舶業・船舶製造販売業、運輸業、製紙業、観光レジャー業、旅行業、土木業、建築資材・材木業、情報産業など。

★凶星が入ったときの傷病の例

 気管支、頭髪、肺、左手。





巽宮 四緑木星

 巽はすなわち風であり、あちこちから自由自在に吹くため「自由」「早い」「侵入」といった意味を持っています。また、風は植物の種を選んだり、便りを司ることから「通信」「交通」「旅行」「成長」「整う」という意味があり、話を広めたり伝えたりすることが得意で、また人の往来が多い場所や、人が集まる場所を好みます。震も木を表しますが、巽の木は成長した樹木であり、寺社や橋のように、木を多く用いた木造建築物も含んでいます。

★方位…南東(辰、巳)

★季節…晩春から初夏

★時間…7〜11時頃

★形状…長い物、整った像

★色…緑がかった青

★家族でいうと…長女

【基本的な意味】風、信用、営業、取引、呼吸、結婚、縁談、整理整頓、遠い、評判、精神、旅行、人の往来、広報、報告、宣伝、従う、交通。

【天気】風、強風、季節風、曇り、雲

【場所】道路、森林、線路、駅、玄関、木造建築、ログハウス、放送局、郵便局、旅館やホテル、草原、林、田園、遠方、電車。

【人物、職業】頼りになる女性、姉御肌、美容師、理容師、カウンセラー、IT技術者、林業、家具職人、タクシーやトラックのドライバー、電車の運転士、パイロット、結婚相談所関連、広告代理業、旅行業。

【身体、健康】太もも、臀部、腸、毛髪、皮膚、股、左腕、食道、動脈、神経、感染症。




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