第12話 八白土星とは

 八白土星の象意は八卦の「艮」が当てはまる。そちらの象意も参考に。

【基本的な意味】止める{やむ、行き詰まり、停止、断念、打ち切り、中止、完了、閉店、廃止、全滅、返品、断る}、始める{開始、よみがえる、新規、復活、革命、改革}、接続、交代{引継、つなぎ}、古い問題、節、変化、集積、穏和、親切、祖先、富豪、相続、障害、渋滞、守る、待つ、高い、握る、迷うなど。

【人物】小男(少年)、子ども、幼児、肥満の人、強欲な人、貯蓄家、銀行員、ホテル従業員、アパート、マンションの管理人、駅員、裏切り者、不運な人など。

【人体、病気】背中、腰{腰痛}、関節やその付け根{リュウマチなどの関節の痛み、肩こり}、こぶ、盲腸、頭、骨、男性器、鼻{鼻炎}、小児麻痺、半身不随、手足の病気など。

【職種】金融関連{銀行}、宿泊{旅館、ホテル関連}、土木{建築業、不動産業}、神職{僧侶}、駅員、家具製造業など。

【品物】積み重ねたもの{重箱}、つなぎ合わせたもの{屏風}、連続したもの、テーブル{机}、門戸、布団、墓石、印鑑など。

【場所】建物と建物の間、高所{高層建築物、高台、土手、堤防、丘}、物置き、宿泊施設、階段{石段}、門{玄関}、墓地、突き当たり{道路の突き当たりにある家、行き止まりの路地}、トンネル、交差点、神殿{神社仏閣}など。

【食べ物】牛肉、もなか、魚卵{数の子、たらこ、すじこ、イクラ}、団子、燻製食品、塩漬け食品、漬け物など。

【動植物】鹿、ヤマドリ、牛、虎、鶴、ネズミ、シマウマ、犬、動物の群れ、樹木、竹、シイタケ、ジャガイモ、ヤマイモ、ユリなどの球根類や群れているものすべて。

【天気】曇り、天気の変わり目、晩冬、山にみる霧、山嵐など。

【数】5、10。

【色】黄、黄土色。

【姓名】土、または山の漢字を持つ人。画数は5、7、10。




★八白土星はどんな星?

 十二支では「丑寅」に当たり、丑は停止、止まる意、寅は物事の始まりや開始、再生の意。季節でいうと丑は冬の終わり、寅は春の始まり。

 ゆえに八白土星は、本命星の中でも正反対の意味が明確に出やすい星。




★八白土星を表すと……

・五行:土

・十二支:丑、寅

・季節:丑1月、寅2月(新暦)

・時刻:丑1〜3時、寅3〜5時

・色:黄、黄土色

・方位:東北、丑・寅の方位

 八白土星は、八卦の艮土に当たる。二黒土星が平地の土なら、八白土星は山の土で樹木を育てる。また城や家、お墓や神社にも関係する。




★八白土星の基本的な性格

・正直、克己心があり、規律を重んじる「真面目な人間」

・曲がったことが大嫌いな性格で、保守的な考え方

・仕事場も家の中もきちんと整理整頓できる

・独占欲が強く、あきらめが悪い傾向。実は野心家

・羽目を外したり、感情の起伏を人に見せることは少ない

・交際下手で親しくなるまで時間がかかる

・ストレス発散が苦手。溜めすぎて爆発することもしばしば

・五黄土星や六白金星ほどではないものの、わりと勝気

・女性は情熱家で家庭的な人が多く、好き嫌いが激しい

・人生の吉運は晩年期。60歳代から70歳代にピークが来る



八白土星の仕事・事業運

 基本的に勤勉な努力家。大きな仕事や急な決断が必要となる仕事でなければ、そつなくこなす。半分気まぐれ、半分凝り性なため、粘り強さと負けん気が発揮できる仕事に向く。

 若い頃は目立たない存在なので評価はいまいちだが、見てくれている人は必ずいる。揺るがない芯の強さを認められ、評価が一気に高まるのは中年期以降。吉運は向こうからやってくる。

 じっくりコツコツやるタイプなので、学者や研究職、政治家、宗教家、公務員、警察官、警備員、ホテルマン、不動産関係などの職業に向く。



八白土星の金銭運

 経済観念が非常に発達している。贅沢は無意味を信条にし、それでいて必要なときには思い切って使う。メリハリのあるお金の使い方をする。また事業の後継者運があるので親族会社を継いだり、サラリーマンの方であってもいずれは経営側への登用があったりする。なのでお金には不自由しない。

 しっかり稼ぐがコツコツ派と一攫千金派に分かれる。コツコツ派はケチと見られ、一攫千金派は成金と見られる。家を何回も売買したり建て直したりしながら、自分の子どものためにもきちんと財を蓄えていける良運を持つ。



八白土星の恋愛・結婚運

 持って生まれた運は、山に該当するのでなかなか動きが見えない。つまり恋愛や結婚に関しては誰もが憧れるような恋愛とは縁がない。というよりも、そういったドラマチックな恋愛は恥ずかしくてできない。

 異性と恋愛関係に発展すれば、結婚に向かって堅実に進む。だから恋愛から結婚に至るまでは順調で比較的早い。また見合い結婚に向く。婚活中の方は、ぜひお見合いを検討してみること。意外とすんなり幸せが舞い込んでくるかも。

 結婚後、男性は家庭を大事にして子どもにも恵まれる。女性は一般に良妻賢母といわれる。女性には少し後家運(離婚や死別しやすい運)がある。

 男女とも自分のことを話したがらないので、パートナーからは何を考えているのかわからないと言われることも。苦手かもしれないが、心を開いて話すとうまくいく。

 八白土星と最も相性がいいのは、九紫火星。次いで一白水星の順。



八白土星の家庭運

 親族との縁がかなり強く、生まれた家を助けたり、家族や身内の面倒を見たりしなければならない運命を持つ。女性の場合、結婚相手の義理の両親との縁が強まると、実の両親との縁が薄くなる傾向も。

 若いうちから一家の大黒柱となって大勢の親戚から頼りにされる。中年、晩年になってからは、自分の家庭を持ち、幸せな日々を送れる。



八白土星の健康運

 小柄だったり、なにかしらの身体的コンプレックス、もしくはハンディキャップを負っていることがあるが、それ以外は至って健康。あえて弱い部分をあげると背中と腰、内臓では胃腸が疲れやすい傾向。

 若いうちは痩せ形でスポーツ万能。競技に出れば大活躍し、記録を破ったり優勝しりして注目を集める選手に。

 中年期以降は成人病に注意。肥満、あるいは動脈硬化に悩まされる危険が。確実に休養と運動をこなしていけば、健康運は極端に悪くならない。

 骨折や捻挫、脱臼しやすいので注意。




★八白土星の人の生きるヒント

 八白土星は「山」の性質のいいところ・悪いところを持つ。山は不動の大地を表すが、登ったり下りたりすることが多い地形。そのために困難や変化を表し、一般とは違う状況に陥りやすく、人一倍負けん気が強い人生。だからこそ慈悲の心が厚い。

 じっと耐えて将来大きな花を咲かせる。


★八白土星のお手軽開運法

 石を用いた開運法自体は、効力が強くないが、そのぶん持続性に優れている。

 開運へと導いてくれるお守りとして白い色で不透明な石、たとえば「ホワイトオニキス」や「白珊瑚」などを指輪やペンダント、ブレスレットとして、常に身につける。

 これらの石は、あなたの精神的な強さを高め、さらにストレスや緊張を軽くして心を前向きにしてくれる石。生きることに疲れたときにあなたに力を授けてくれる。




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