第13話 九紫火星とは

 九紫火星の象意は八卦の「離」が当てはまる。そちらの象意も参考に。

【基本的な意味】神、最高、上流階級、政治、顕示、知識、学問、教育、知恵、知能、聡明、名誉、全盛、熱、光、輝く、炎、火事、類焼、乾燥、明らか、露見、移動、流行、つく、離れる、二心、気迷い、移り気、離別、離散、分裂、切断、手術、裂ける、紛争、戦争、対立、ケンカ、立腹、目、視力、観察、鑑識、優美、栄転、お祭り、結婚式、祝詞、賭博、診察、読書、測量、興行、出版、裁判、判決など。

【人物】主君、学者、知恵者、美人、中年女性、医師、鑑定士、名誉職、参謀、顧問、理事、審判、裁判官、監督、作家、看守、試験室、美容師、眼科医、官吏、未亡人、浮気者、放火犯、正装の人、双子、文人、才学の人、軍人など。

【人体、病気】赤い、中空の意味から……心臓、眼、脳、耳、血、心臓病、頭痛、眼病、失明、近視(乱視、遠視、色覚障害を含む)、精神疾患、高熱、悪寒、やけど、脳溢血、日射病、高血圧など。

【職種】証券業、イベント業、出版業、文具関連、広告宣伝関連、理美容師、化粧品関連、医療関連、美術関連、眼科医、裁判官、警察官、作家、新聞記者、神主、牧師など。

【品物】社債、国債などの各種有価証券、証書、書類、手紙、推薦状、契約書など文書関連すべて、表札、紙幣、勲章、テレビ、モニター、眼鏡、電灯など光に関するものすべて、乾いたもの、武道具など。

【場所】官公庁、市役所、交番、消防署、議事堂、公民館、デパート、劇場、映画館、学校、図書館、書店など本が多いところ、大学、学校、教会、布教所、祈祷所、寺院などの神社仏閣、選挙会場、宴会場、噴火口、かまど、炉など火のあるところ、灯明など仏壇神棚の前など。

【食べ物】海苔、乾物、馬肉、すっぽん、貝類、彩りが鮮やかな食材、ワイン、ウイスキーなどの洋酒。

【動植物】孔雀、キジ、七面鳥、オウム、インコなどの羽根が美しい鳥、金魚、亀、エビ、カニ、ハマグリ、蜂、カメレオン、植物ではサルスベリ、ボタン、シャクヤク、ナンテン、モミジといった美しい赤色の植物。

【天気】太陽(夏なら日照り)、晴天、日中、暑い、暖かい日、虹、みぞれ、雷、稲妻など。

【時間、方角】午の年月日時。五行火性の年月日時。新暦の6月。時間は午前11〜午後1時。2、3、7の付く月日。方角は真南。

【数】2、7。

【色】赤、またはそれに類する色。

【姓名】火へんの漢字、十や中のように縦棒が入った漢字がある人、画数は2、3、7。




★九紫火星はどんな星?

 九紫火星は火の精。自然界では太陽に当たる。太陽があるからこそ生命が誕生し、人は文明を発展させてきた。そして太陽は知性、知識を意味する。火の性質そのままに、離合集散や着く(付く)、離れる、移る、そして燃えるといった意味を持っている。

 ただし火は単独では存在できない。燃えるためには木が必要なので、これはパートナーを得るという意味も含んでいる。


★九紫火星を表すと……

・五行:火

・十二支:午

・季節:午6月(新暦)

・時刻:午11〜13時

・色:赤、火の色

・方位:南、午の方位

 九紫火星は八卦の離火に当たる。一白水星が水の精を持つのに対して、九紫火星は火の精を持っています。この火と水が九星術の並びの「初めと終わり」になっています。




★九紫火星の基本的な性格

・その時々で気分にムラがある「気分屋の人間」

・派手好みだが、シンプルな服装でも華やかに見える着こなし上手

・短所は怒りっぽいところ。短気で冷静さを欠いた失敗をしやすい

・才能豊かで知識欲も旺盛。勉強や研究が得意

・時流に則って物事を着実に遂行、実現していける能力がある

・お金よりもどちらかといえば誇りや名誉を重んじるタイプ

・アイデアマンでタイミングをつかむのがうまい人

・女性はいわゆる美人が多い星で、磨かれた艶やかさがある

・男女とも平均以上にモテる。異性からも同性からも人気がある

・人生の幸運期は中年期。35〜55歳頃に吉運が多い



九紫火星の仕事・事業運

 九紫火星は頭脳労働に向いている。学問の研究や芸術、美術関連には大きな適性を持っている。

 しかしプライドが高く、自分の才能を超えた高望みをしたり、自己顕示欲を優先してばかりいると、理想と現実との間に大きな溝ができて道が閉ざされてしまう。これが原因で続けていた研究が頓挫したり、合わない部署に異動になってしまうかも。

 若いうちは自分の才能がなにに向いているのかわからず、いろんなアルバイトを経験したり、転職を繰り返す人も多い。ですが同じ転々とするにしても、自分に合っているものがなにかをしっかり探しながら、経験を積んでいったほうがいい結果を得られる。

 中年期になるといよいよ活躍の時期。物事を的確に分析する能力が開花し、大いに頼りにされる。



九紫火星の金銭運

 金銭運は大変よい。似たグループの七赤金星が硬貨を集めるのが得意だとすれば、九紫火星は紙幣を集めるのが得意。お金の匂いがきちんとわかる人。

 ただ、七赤金星が「お金を集める=貯める」ことなのに対して、九紫火星は「お金を集める=稼いだぶんだけ使う」という違いがある。

 若いうちからお金に対する感覚は鋭いが、大多数の方は収入と支出のバランスが悪くなることがあり、我慢が必要。とくに収入が少ないうちは、自分が使いたい金額との差がかなりある。しかし無理して浪費すると中年期以降の運を失ってしまう。

 中年期からは収入がだいぶ改善されるが、金銭欲よりも名誉欲が強まるため儲け第一主義にはならない。

 投資はまずまずですが名誉を好むので、株や国際などよりも不動産や美術品などを資産として保有したほうがよい。晩年は悠々自適に暮らせる方が多い星。



九紫火星の恋愛・結婚運

 火の精の性質どおり、燃えるような恋愛を好む。男女とも容姿端麗な人が多く、異性の気を引く手段も早くから学ぶため、とにかくモテ続ける。

 しかし熱しやすく冷めやすい性質を備えているので、それを見透かされて遊び目的の相手ばかりと付き合ったり、結婚をしてみたら理想と現実の違いに我慢できず、すぐに離婚しやすいところも。相手を選ぶ際は外見だけではなく、人柄や本心をしっかりと見極めることを学ぼう。結婚後は見栄や体裁を重んじるようになる方が一定数いる。見栄や体裁のために無理をするのではなく、大切なのは本質ということを忘れずに。

 九紫火星と最も相性がいいのは、三碧木星、四緑木星。次いで六白金星と七赤金星の順。



九紫火星の家庭運

 幼い頃から利発さがあり、両親や祖父母からの援助を受けて不自由なく育てられる。ところが若年期になると聡明さが仇となり周囲に反抗したり、バカにしたりするように。また言い訳や言い逃ればかりするようになると、それまで順調に歩んできた道を踏み外しがち。反面、外面は良いので、あまり親しくない人には反抗心や失敗に案外気づかれないかも。

 人生すべてに共通するが、威勢よく振る舞うのではなく、自己中心的な考えを改めて相手を思いやる心を身につけること。もともと頭脳明晰な人なので、自分をコントロールできないはずはない。



九紫火星の健康運

 健康運は頭脳を使う人ならではのものになりそう。基本的には丈夫ですが、精神的疲労、神経的疲労が溜まり、徐々に健康を損なうことに。

 心臓病をはじめ、狭心症、脳血栓、脳梗塞、眼精疲労、消化器疾患、アルコール依存症などには注意。あまり神経質にならずに、適度な運動を習慣化していけば、このような病にはかかりにくくなる。



★九紫火星の人の生きるヒント

 九紫火星は「火」の性質のいいところ・悪いところを持つ。火は熱に溢れていて水と両極をなし、「火」と「水」で「かみ」になる不思議がある。「火」は「日」でもある。日は世の中を照らし植物を成長させるが、照りすぎるとすべてが枯れる。九紫火星も一白水星と似て生殺与奪の力があるのを忘れずに。


★九紫火星のお手軽開運法

 石を用いた開運法自体は、効力が強くないが、そのぶん持続性に優れている。

 開運へと導いてくれるお守りとして紫色、青紫色、赤紫色の石、たとえば「サファイア」「アメジスト」「ガーネット」「ラベンダーヒスイ」などを指輪やペンダント、ブレスレットとして、常に身につける。

 これらの石は、あなたの自信を高め、冷静さを保つのに有効。また、直感が鋭くなるといわれる石。生きることに疲れたときにあなたに力を授けてくれる。




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