第9話 五黄土星とは
五黄土星の象意は八卦に相当する宮がありません。
【基本的な意味】土{大地}、天変地異{破壊}、腐敗、慢心、古い悪習、病気(伝染病){中毒、膿}、熱、火災、死{全滅、葬式}、破滅{破産、絶望、失業}、故障(使用不能)、事故、詐欺{うそ}、窃盗、無礼、迷信、脅迫、困窮、強欲、不景気、反逆{惨虐、酒乱、ケンカ(死闘)、家庭内暴力}、景気の分岐点。
【人物】帝王{大統領、総理大臣}、社長{支配人、理事長、会長}、悪徳高利貸し、無頼漢、悪漢{半グレ、暴力団、泥棒、指名手配犯、凶悪犯}、他殺体、自殺者、病死体、死刑囚、ホームレスなど。
【人体、病気】脾臓{脾臓の病気}、五臓{肝臓、心臓、腎臓の病気}、脳溢血などの脳障害、がん、浮腫、便秘など。
【職種】肥料油脂製造業、公共交通機関関連、解体業、金融業{不動産業、古物商、リサイクル業}、葬祭業、清掃業、廃品回収業、下水処理業、食肉解体業など。
【品物】骨董品{中古品、再生品}、売り切れ品、キズ物、壊れたり腐ったもの、荒れた家、そのほか、役に立たなくなったものなど。
【場所】古戦場跡、城跡、墓地、火葬場、火事の現場、ゴミ集積場、荒れ地、耕作不能地、トイレなど。
【食べ物】粗悪な食品全般(腐敗したもの、カビたもの、売れ残り、食べ残し、粗末な食事など)、出汁をとった殻、発酵食品(納豆、味噌、チーズなど)。
【動植物】猛禽類すべて、毒蛇、毒魚、人体に害を及ぼす昆虫類、毒草、毒キノコ類。
【天気】曇り、天気の悪化、大荒れ、大地震、巨大台風、大津波など。
【時間、方角】該当なし
【数】5、10。
【色】黄色
【姓名】該当なし
★五黄土星はどんな星?
九星術の基本となる先天盤で中央に位置するため「皇帝の位」「帝王の星」にたとえられる。
五黄土星はつねに中央にいて、四方をにらむ暗示があり、移動すると(つまり中央から出てくると)、途端に暗剣殺や五黄殺の凶方位が生まれる。そのために「腐敗の星」や「破壊の星」とも呼ばれる。九星術では土星が3つありますが、五黄土星は最も強力な土の星。
★五黄土星を表すと……
・五行:土
・十二支:該当なし
・季節:該当なし。あえて表すなら春夏秋冬の土用
・時刻:該当なし。朝、昼、夜の間とする場合もあり
・色:黄色、黄土色
・方位:中央
五黄土星は、八卦に該当するものがなく、特殊な星という位置づけです。空間は中央ですが、時刻も該当するものがありません。季節は春夏秋冬の土用を当てはめます。
★五黄土星の基本的な性格
・強情で他人のアドバイスなど聞かない「独立独歩型の人間」
・自分を高めるための努力を惜しまない
・プライドが高く、自己顕示欲が強いのが短所。損して得を取るのが苦手
・お世辞をいって近づいてくるような人を極端に嫌う
・ピンチに強く、自分ひとりで解決しようとする
・男性は親分肌、女性も姉御肌
・中途半端を嫌い、とことんまで実行する
・義理人情に厚く、他人のために運勢が極端に変化する
・大金持ちから一転して貧乏になったり、ゼロから巨万の富を築くような人生
・五黄土星は晩年運。45歳以降に大きな吉運が巡って来やすい
五黄土星の仕事・事業運
五黄土星が皇帝の位や帝王の星といわれるように、仕事運、事業運も別格。統率力、指導力がずば抜けている。強靭な精神力と粘り強さ、卓越した責任感を持ち優秀なリーダーシップを発揮できる。
若いうちは生意気、自己中心的といった批判を受けてうまくいかない。実力が発揮されるのは中年になってから。若い頃には非協力的だった周囲の人たちも、中年になる頃には五黄土星の手腕を認め、協力してくれる。
また指導者的な立場であれば、より実力が発揮できる。部下の面倒もよく見て周囲から慕われる。敵対する人々にはそれなりの行動を返すので、恐れられたり嫌われたりすることが。でもそんなことはまったく問題にしない。晩年には懐が深いところと親分的な付き合い方で、一目も二目も置かれるように。
適職としては、リーダーシップを発揮できるポジション。組織に属していればマネジメント職や指導者的な役職。実業家、政治家、金融業などにも向いている。
五黄土星の金銭運
貧乏か大金持ちかの両極端に分かれる。貧乏は自腹を切って対処するため「太っ腹な人だ」といわれながらも実情は清貧を貫く。逆に大金持ちの人は「なんて欲張りな人だ」と陰口を叩かれやすいですが、ちゃっかり資産を築く。
それでも五黄土星は本人の感覚とは別に、生まれながら金運には恵まれる。気がつかないのは、本人の希望や自分自身の評価が高いから。だが、ギャンブルの才能はからっきしなので、地道にコツコツが秘訣。
五黄土星の恋愛・結婚運
意外にロマンチック。いったん心に火がつくと情熱的で、独占欲や嫉妬心が強くなり、三角関係や略奪愛といった異性関係でのトラブルを起こしたり、悲恋を経験する傾向。
男性は外見がどうあれ実は亭主関白。ただ、人によっては横暴な態度は出さず、夫婦円満を心がける場合も。ここでも両極端が出やすい。
一方女性は結婚後、相手に尽くす人が多い。男女とも結婚する相手をしっかり選べば充実した結婚生活を送れる。
五黄土星と最も相性がいいのは、九紫火星。次いで一白水星、二黒土星、五黄土星、八白土星の順。
五黄土星の家庭運
家庭環境や生まれによって普通以上に違いが出る。
裕福な家とそうでない家とでは家庭運もだいぶ違う。途中から裕福になっていく家庭と、反対に困窮していく家庭とでも大きく違う。共通していえるのは、つねに現状に満足していないこと。向上心があるといえるかも。
若いうちから責任感があって自立心旺盛。中年になれば男性は仕事中心になり、女性は家庭に入って育児と家事をしっかりこなして家を守り、子育てが一段落すれば仕事に復帰して活躍する。晩年は幸せな生活を送る方が多い。
五黄土星の健康運
健康運はまずまず。一般的には健康体で、抜群の体力の持ち主。なにか普通でないこと(災害や事故など)を経験して一時的に健康を害することもあるが、中年になる頃にはそれもすっかり治って健康に過ごせる。
幼い頃は神経性頭痛や腹痛になりやすい。また若い頃は暴飲暴食に注意。中年の頃にはストレスが溜まりやすく、うまく解消する方法を身につけよう。そうでなければ成人病や胃腸病にかかりやすくなる。とくに脳梗塞や脳出血、狭心症や心筋梗塞などには注意。
★五黄土星の人の生きるヒント
五黄土星は「帝王」や「皇帝」の性質を持つ。皇帝は城外へ滅多に出ませんが、その権威は国中へと及ぶ。
ですが一度でも悪辣な暴君として君臨すれば、民は苦しみ、国は廃れ、いずれは皇帝自身の最後も無惨なものになる。五黄土星の方は自分が皇帝であることを自覚し、周囲の人の幸せも考えて行動しよう。
★五黄土星のお手軽開運法
石を用いた開運法自体は、効力が強くないが、そのぶん持続性に優れている。
開運へと導いてくれるお守りとして黄色の石、たとえば「琥珀」「トパーズ」「シトリン」「キャッツアイ」を指輪やペンダント、ブレスレットとして、常に身につける。
これらの石は、五黄土星の方に商売繁盛と富をもたらす「幸運の石」とされ、勇気も与えてくれるもの。生きることに疲れたときにも力を授けてくれます。
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