第6話 二黒土星とは

 二黒土星の象意は八卦の「坤」が当てはまる。そちらの象意も参考に。

【基本的な意味】大地{土}、母{慈悲、謙遜、おとなしい、貞節、柔和}、養う、労働{生産、営業}、載せる、目下、卑しい、肝要、育成、正直、愚鈍、消極的、喪失、努力、強情、開拓{開墾}、蓄積、無知{無学}、下級品、色褪せたものなど。

【人物】母{皇后、妃、妻、寡婦、老婆、姪}、臣下{女官、助役}、大衆{庶民、民衆、団体、労働者、農夫}など。貧困な者、迷子、土木業従事者など。

【人体、病気】腹部、脾臓、消化器のすべて。腹の病気一般。右手、血(皮膚から見える静脈の血の意)、胃{胃潰瘍、胃がん、胃酸過多、胃拡張、嘔吐、下痢、食欲不振、消化不良、食中毒}、腹膜炎、健忘症、心身症。

【職種】土地建物{不動産業、建築業、土木業、左官業}、農業、農機具販売、陶磁器製造販売業、炭焼き、古物商、助産師、雑貨店、音楽家など。

【品物】織り物全般{木綿、メリヤス生地の衣類、古着、敷布、ござ、畳、敷物類、袋}、農機具、碁盤、将棋盤、米びつ、囲炉裏、灰、古道具全般。

【場所】野原{平野、平原、林}、田畑{農村、田舎町}、公園{野球場、サッカー場}、遺跡、墓地、光が届かない場所(暗がり)、倉庫など。

【食べ物】大地からとれるもの全般、ヒツジ、豚、牛の肉、ようかん、タケノコなど。

【動植物】牛、ヒツジ、ヤギ、牡馬、サル、地中に棲む生物(昆虫を含む)、野生の獣など、コケ、きのこ、木の根、山菜類。

【天気】曇り、穏やかな日、霧など。

【数】5、10

【色】黄色、黄土色

【姓名】土の漢字を持つ人。画数は5、8、10




★二黒土星はどんな星

 二黒土星は八卦でいうと坤土で、大きな慈しみを持つ母なる大地を意味する。大地は天と一体になって大自然を育んでいくが、天の太陽が照らした光を大地が受けて、動植物を育てていく。

 さらに大地は天から降る雨や雪を受ける大らかさ、柔軟さを持つ。

 ゆえに二黒土星は、ものを育むことに長けている。


二黒土星を表すと……

・五行:土

・十二支:未・申

・季節:未7月、申8月

・時刻:未13〜15時、申15〜17時

・色:黄、黄土色

・方位:南西、未・申の方位

 二黒土星は、八卦の坤土に相当する星で、自然界では土や地、人では母を表す。易の世界では母なる大地の意味を持っている。




★二黒土星の基本的な性格

・基本的に地味でおとなしい「慎重型の人間」

・外面は柔らかく人当たりもよい。反面、堅実で忍耐強く芯の強さを持つ

・真面目で何をするのにも地固めをして、ゆっくり動き出す傾向

・経験や伝統を大切にしがちで慎重なため後手に回りやすく、先手必勝の相手は苦手

・決断が苦手で優柔不断

・組織のトップよりも参謀的なポジションで能力を発揮しやすい

・女性は良妻賢母の傾向。男性も人を育てる仕事に適性がある

・与えられた仕事をきっちりこなす反面、新しい物事に挑戦する気概はあまりない

・倹約家だが、場合によっては吝嗇=ケチと見られることがある

・じっくり堅実に人生を歩むため、50歳以降の晩年期が吉運



二黒土星の仕事・事業運

 母性愛の星なので、地道にコツコツとやっていく仕事であれば、どんなものでも向く。面倒見がよく、人の和を尊ぶところがあるため、組織のナンバー2や秘書にも向く。また、農業も合っている。

 若いうちは収入が少なくても一攫千金のギャンブルや大きな投資に手を出さないこと。さらに長期的視野に立って自分を判断したほうがよい星でもある。

 自分にはなにができるのか、自分はなにに向いているのかを若いうちから考え、資格を取ったり技能を習得するとよい。

 象意に合った庶民的な環境に身を置いたり、大衆的な仕事に就いたほうがよいかも。

 たとえば、スーパーマーケットやショッピングモールにかかわる業務やアパレル、衣料品関連、あるいは不動産にかかわる仕事であれば、やりがいを見つけやすい。



二黒土星の金銭運

 お金を大切にしてコツコツ貯めていくタイプなので、若いうちに大きな金額を動かすことはないし、できないかもしれない。地道にやりくりして順調に財を築いて40代を過ぎ、50代になる頃には、まとまった資産を手にしていて、大きな金額を動かすことにも慣れるだろう。ただし同情やうっかりミスで大きな損失を被ったりする場合がある。



二黒土星の恋愛・結婚運

 静かに愛する、相手を想うといった恋愛観を持つ。深く狭い範囲で相手を心から愛するといった、やや重めの恋愛になる。勢いでどんどん進展する雰囲気はなく、気の利いたセリフやお洒落な恋愛トークなどとも無縁。その代わりに、二黒土星の誠意を心から理解し、感じ取ってくれた相手と出会うとよき伴侶になってくれる。

 恋愛が始まると献身的に相手に尽くすが、押し付けにならないよう注意。「親しき仲にも礼儀あり」の精神で、何事においても明確にして相手にちゃんと伝えることが大切。

 また、お見合いがきっかけで結婚まで進むケースも多い。結婚後は家庭的な面がほどよく表れてよき父、よき母になれる。

 二黒土星と相性が最もいいのは、九紫火星。次いで一白水星、二黒土星、五黄土星、八白土星の順です。



二黒土星の家庭運

 家庭運はすこぶる良好。両親からの愛情をふんだんに受けて育てられた経験から、家族や親戚付き合いが多い相手と結婚しやすい。

 反対に歳をとった両親から離れられず、最後まで面倒を見て婚期を逃したり、晩婚化しやすいとも考えられる。

 それでも温かい家庭を築けるだろう。

 決してあきらめないで前向きでいることが大切。



二黒土星の健康運

 二黒土星の人体を表す象意は胃腸や消化器官全般だから健康な身体を持つ。身体を動かして働いていれば問題ないが、パソコンなどを使ったデスクワークばかり続けている方は肥満に注意。

 胃腸が丈夫であるといっても、ちょっとした不調や痛みを無視しない。中年から晩年期は消化器系の病気に注意。胃がん、大腸がんは早期発見での生存率も高い。また食欲不振や下痢、反対に便秘などにも注意。

 さらに土の象意には皮膚が該当するので、皮膚病または睡眠障害、それらから生じる病気にも要注意。なにかあったらすぐに専門医に相談を。




★二黒土星の人の生きるヒント

 二黒土星は「大地」の性質を持つ。大地はなにも言わず多くの命を育んでくれる。天と比べると卑しいとされますが、それでも何も文句を言わない。万物を優しく慈しむような、素晴らしい徳をつ。まるで母の慈愛を体現しているような方なので、他者へ「生きる希望」を与え、慈愛に満ちた人生を歩んでいこう。


★二黒土星のお手軽開運法

 石を用いた開運法自体は、効力が強くないが、そのぶん持続性に優れている。

 開運へと導いてくれるお守りとしてゴールドあるいは黒色の石、たとえば「ブラックパール」や「オニキス」または「ヘマタイト」を指輪やペンダント、ブレスレットとして常に身につける。

 これらの石は二黒土星の方の魅力を高め、人間関係を円滑に運び、強く縁を結ばせてくれます。生きることに疲れたときに、力を授けてくれる。




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