第2話
CASE2
この日も事件だ。
俺は出前の天ぷらそばを食っている最中だった。
嘘だと思っていたが、40過ぎると太ってくる。
白髪も目立つようになってきた。歳は取りたくないものだ。
奥で筋トレしていた小西が近寄ってきた。
「今日も女性絡みの事件ですよ。ストーカーですよ、ストーカー」
夏になると女性絡みの事件が増えるのは確かだ。
しかし毎年相談件数が減らないのがストーカーである。
「よし小西行こうか」
「はい!」
小西の運転で車に乗り込む。
食べたばかりの天ぷらそばが出そうだった。
「小西ってどこで服買ってるの?」
「亀戸です」
「だからか」
「何がです?」
「いや、なんでもない」
「着きましたよ!」
車を降りた。
小西が言う
「今回被害女性におとりになってもらってるんです。うまくストーカーを引っ張れればいいんですけどね」
「そうだな」
早速女性が歩き始めると、簡単にストーカーが女性を尾行し始めた。
俺と小西でホシに声をかけた。
警察手帳を見せ
「こういう者です。署までお同行お願いできますか?」
男は静かに
「…はい」
と言った。
その時だ
(きた、きた、きた、きた、きた、)
「痛いー!」
「小黒刑事大丈夫ですか?」
「いつものように先に行っててくれ」
ヘルニアになるとコルセットしてても痛いのだ。
やっと動けるようになったのは10分後のことだった。
小西の運転で署まで行く
事件解決だ。
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