第2話 母の部屋


がちゃ。


僕は母の部屋に入った。


綺麗に整理整頓された部屋をみると

母らしさを感じた。


毎日掃除機をかけて

洗濯を畳んで

部屋も整理整頓して

真面目な母だった。


そんな母のことを思い出しながら

僕は寂しさを感じていた。


タンスをあけると

たくさんの思い出を見つけた。


何年、何月、何日

しっかりと記載されて綺麗にまとめられてあった。


僕は何冊か持っておばあちゃんのいる

リビングに持って行った。


僕は古い順から写真を見ていった。


おばあちゃんは写真を見ながら

記憶を思い出しながら当時のことを話してくれていた。


おばあちゃん「拓也、この時は動物園に行ってね、突然大雨が降ってみんなびしょ濡れさ。でも楽しくなって写真を撮ることになったんだよ」


その写真にはびしょ濡れでも笑っている家族の姿があった。


どの写真にもみんなが写っていて

みんなが笑っている。


素敵な写真ばかりだ


当時のことはあまり覚えていないが

アルバムを見ていると

幸せな気持ちになった。


でも何かがおかしい。

そう何かが

でも僕はその何かに気付けなかった。


僕はそのままページをめくり続けた。


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