第1話 実家



夏の暑い時期だった。


ここは山も近くにあって

夏でも涼しい風が吹いてくる


懐かしいが現代の時代にはあわない

スーパに行くのも、病院に行くのも

少し離れていて不便さもある。


しかし、僕には懐かしくて居心地がいい。


おっと

長くなってしまったが

実家に着いた僕はさっそく

廊下を歩いてリビングに向かった。


おばあちゃん「あら、拓也いらっしゃい」


僕のおばあちゃんは歳の割には

足腰もしっかりしていてハキハキ喋る

パワフルなおばあちゃんだ。


おばあちゃん「拓也、暑かったでしょ。お茶でも飲んでいきな」


拓也「おばあちゃん、ありがとう」


母のの葬儀以来おばあちゃんとは連絡をとってなかったが

元気そうで安心した。


テーブルに1冊の分厚い本らしきものを

手に取った。


1枚めくるとそれはアルバムだった。


おばあちゃん「あーそれね、懐かしくてね」


ページをめくっていくとおばあちゃんが言った


おばあちゃん「あれから何年になるんだろうね。事故とはいえ私を置いて先に逝くとはね。親不孝だよ。」


怒っているように言ってはいたが

僕には“さみしい”と聞こえた。


おばあちゃん「拓也もこんなに小さかったのに、今じゃ立派になって、おばあちゃんは嬉しいよ」


おばあちゃんとアルバムを見ながら

懐かしんでいた。


拓也「おばあちゃん他にもアルバムあるの?」


おばあちゃん「あーいっぱいあるよ、お母さんの部屋にあると思うから取ってらっしゃい」


そう言われてお母さんの部屋に向かった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る