44.不安は尽きない

 菜園での作業の手伝いはそう長くなく、リーダーから連絡があり、とにかく来いと言うので向かったのはリーダーとメイリンさんが住む職員寮の部屋。

 玄関扉が開いた途端にメイリンさんにぎゅうぎゅうに抱きしめられて戸惑ったが、イチゴちゃんの伝言板を発端とするあれこれを聞いたという。

 管理所で私がシシダに帰省した本当の事情を知るのは極僅か。メイリンさんはリーダーの妻であることや私との関係を鑑み、他言無用の制限契約を結んで共有すると決めたのはリーダーだった。今さっきまで研究部門の統括部長さん、リーダー、ラワンさんも同席して話しをしていたのがこのこと。


 伯父は保護されたのでひとまず私の不安は解消されている。ただ、伯父が狙われたように、両親や兄夫婦が標的になる可能性はゼロではない。湯治場と商店街で私を気にかけてくれている人や学院の教授、先輩方々が狙われる可能性だってあるだろう。考えだしたら誰も彼もとなっていく。不安は尽きない。

 そして、この不安はずっと続く。


 チビと一緒に暮らしていくと決めた際、そう説明されて自分以外に及ぶかもしれない余波への不安はずっとあった。

 両親と兄にも相談した。


 ──堂々と生きなさい。


 そう言ってくれた言葉が今だって支え。

 リーダーもフェフェの相棒になったときに私の伯父ほどではないが揉め事があったことは教えてくれていた。メイリンさんはそういう人を旦那にしている。

 メイリンさんが私の事情を知っているとわかったら表情を繕えず、私の不安定さは筒抜けで、しばらくメイリンさんの胸を借りて泣いてしまった。


「私個人で何かができるわけではないけれど、ちょっとでも不安があったら言うのよ?」

「は……い……」


 心の疲れは簡単には癒やされない。

 メイリンさんは私を山小屋に一人で過ごさせるのは不安だと言い出し、職員寮に泊まりに来ないか、山小屋に泊まりに行ってもいいかと提案もしてくれた。


 リーダーとメイリンさんには子どもがいない。第一子を流産した際に、もう妊娠できないと言われ、相当悲しんだことを聞いたことがある。

 そんなリーダーとメイリンさんは業務外では私のことを年の離れた妹というより娘のように思って接してくれる。リーダーもメイリンさんも四十歳前なので私を娘というのは若過ぎる気もするが、ときに厳しく叱られるのも心配してくれているからだとわかるので、叱られて落ち込みながら、心がポカポカして嬉しくて泣きそうになるのは内緒だ。


 私が落ち着くまでの時間を使って、メイリンさんは避暑だと言って出かけた先の話しをしてくれた。

 メイリンさんの避暑旅行は実は避暑でも旅行でもなく、知り合いから頼まれてとある上流階級のお子様の家庭教師をしに行っていた。メイリンさんの他に三人の教師役とお子様の世話役などで、本当に山奥も山奥にある別荘に缶詰。

 確かにシャーヤランよりは涼しかったそうだが、教師役も娯楽ゼロの隔絶した場所。お子様の気分は憂鬱からのスタートだったそうだ。

 そういう環境に閉じ込められたお子様は準成人の十五歳。相当駄目なことをしでかした罰もあって、これで心を入れ替えなければ一族から除籍という厳しい処分になると理解はしていて、逃げ出したりはしなかったが学ぶ姿勢は悪かったという。


「押し付けても身につかないものもあるし、苦労したわ」


 それでも時間はかかったが、何かがきっかけとなり、反抗的だった態度が軟化して、最低レベルの合格圏に達したところで音楽同好会のメンバーからメイリンさんにチビの歌手デビューの話が飛び込んだ。


「チビの曲の演奏したいじゃないの!」


 それで前倒しで帰ってきたという。

 メイリンさんの話を聞きながら笑えるくらいに回復して、顔を洗わせてもらって氷水で冷したタオルで目元を冷やす。

 昼には少し早いが、受付窓口にいるシード先輩とニット先輩との交代の時間もあるので、三人と一匹で昼を摂りに出た。


 職員向けの食堂に向かいながらきゃあきゃあと楽しげな声が聞こえてきた新しい休憩所を覗くと、ここにも昼食を持ってきて食べている職員が多数で満席に近い。

 休憩所から外に出られる人工池のある付近に子どもたちが集まっているのが見えた。昨日チラリと聞いた集まりがアレなんだろう。保護者もたくさんいて何かのパーティーをしているようだった。

 職員向けの食堂に着いたが満席。しかし昼休憩時間帯の席の回転率はいいので、ほどなく席が確保できた。


「話には聞いていたけど、なかなか美味しそうね!」


 席の確保してから注文に行く。メイリンさんは食堂前の新作看板とサンプル写真の緑連豆メニューを食い入るように見て、リーダーと違う味を注文してシェアしようと話している。とても仲良しだ。

 職員向けの食堂で提供開始となった緑連豆メニューは二種類のパスタと同じく二種類のラップサンド、ポタージュスープ、米団子のデザート、スムージー。

 注文口にいた職員と少し話ができ、観光客向けの食堂も博物館上のカフェも提供メニューは同じで、数日したらパフェを追加する予定だとか。


「リリカが言ってたメニューを順に出していくらしいぞ。どこかのタイミングで食堂と博物館のカフェで出すメニューは変えるとか何とか言っていたが、おいおいだろうな」


 言い出しっぺの私は何を言った思い出せないけれど、副調理長がガリガリ書いていた下書きの紙は調理場に貼られているという。


「で、注文は決まったか?」


 そうでした。注文しなくちゃ。

 リーダーとメイリンさんは緑連豆のパスタのサラダセットを味違いで。

 

「フェフェはどうする?」

「なぜシュークリームがないのだ」


 ぶれないフェフェだった。

 食堂にシュークリームはないので、あとで売店で買う約束をする。注文口の職員も笑っていた。

 私はラップサンドとシャーヤラン管理所名物の定番の野菜スープ。

 職員向けの食堂は水と湯は無料。湯を貰って持ち込みの茶葉を楽しむのもありだ。

 大きめのティーポットに湯を貰って、カップも持ってテーブルに戻る。ウエストポーチから小さな茶葉缶を取り出してティーポットに放り込もうとして、リーダーに待て待てと止められた。


「それは何茶だ? 三号は駄目だぞ」

「売店で買った茶葉を焙じたやつです」

「茶を焙じた?」

「美味しいですよ」


 リーダーが聞いてきたのは謎茶三号だったら調査結果が出ていないので止めようとしたらしいが、私もリーダーも飲んでいるから今更な気もする。リーダーも部長さんに成分解析前に飲むなと叱られたんだろう。

 でも、私の回答が予想外だったのかリーダーが疑問符だらけになっている。その間にティーポットに茶葉投入。

 今朝緑茶を飲もうとしたら色も味も落ちた感じがしたので、さっと焙じて作ったもの。謎茶の登場で茶葉の消費が追いつかないからプチリメイクしただけだが。


「あら、どこかで嗅いだことのある香りだわ? 誰に教えてもらったの?」

「親です。私の生まれ故郷周辺では焙じた茶葉も普通に飲まれているんですが、あれ? 私、リーダーにもメイリンさんにも出したことなかったです?」

「初めてだな。紅茶とも違うんだな」

「なぁなぁわしにもくれ」


 フェフェがくいくいと両手を差し出すので、カップをもう一つ持ってきてティーポットから注ぐ。香りを嗅ぐフェフェも興味深げ。

 緑茶を焙じた茶葉は自分は普通に飲んでいたけれど、山小屋で誰かに茶を出すときは出せる茶葉を告げて飲みたいものを聞くようにしるが、焙じたものは自分用として言っていなかったかもしれない。

 緑茶を焙じた茶葉は紅茶とも緑茶とも違う香ばしい香りがまた楽しい。

 茶が冷める前に注文したものができたので引き取ってきて、いざ実食!


 試食のときに緑連豆ディップソースを何と組み合わせると適しているかと、料理長たちが試行錯誤していたことを思い出す。

 ソースのベースはパスタもラップサンドもほぼ同じはずだが、パスタのほうは別途スープで伸ばしてあり、ラップサンドはポタポタと垂れない重めのソースになっていた。

 クリーミーなチーズ風味のソースには厚切りベーコンがメイン食材で、シャキシャキレタスと細切りホワイトラディッシュの組み合わせがいい。

 ガーリック風味が強いソースと合わせられていたのはプリップリのエビだった。スライスオニオンとブラックペッパーがいいアクセント。

 ランチメニューのラップサンドは厚切りフライドポテト付きになっていたので十分なボリューム。ラップサンド単体でも朝食や軽食向けで売店取り扱いもありだと思った。

 リーダーとメイリンさんもパスタをシェアしあって楽しみ、午後の休憩時にデザートの米団子をテイクアウトしようと話していた。


 昼食後はメイリンさんも一緒に妖獣預かり受付窓口へ。シード先輩とニット先輩が待っていてくれて、早速この先数日間の打ち合わせ。

 明日からしばらくの間はメイリンさんが窓口の助っ人に入ってくれる。

 ニット先輩とシード先輩で夏眠預かりの妖獣の様子を見つつ、メイリンさんとの三人交代で受付の休憩は組むことになった。妖獣を預かるのは基本は事前予約が必要なので予約が入るが、たまに当日の一時預かり受付もあったりする。


「アロンソから話は聞いていたけど、本当に預かり件数多かったのね。これまで相棒を持っていなかった妖獣に相棒ができたのかしら?」

「言われてみると、今年の夏は新規が多かったなあ」


 メイリンさんはリーダーの妻として妖獣世話班の助っ人歴も長い。夏前からの預かり件数の表を見ながら、これまでの記憶を攫っているのだろう。リーダーもデスクの情報端末を操作して統計資料を出した。

 妖獣の相棒の数は年一回、行政機関だけに共有がある。軍や管理所の式典で姿を見せる妖獣と相棒の人数だけではなく、式典などに出たくない妖獣もいるのでその数と、行政機関に所属していない人で妖獣の相棒となっている数を合算したものだ。

 登録制度があるわけではないが、各地域で把握した数の報告が取り纏められて、年一回の統計となるが、あくまでも参考値の範囲に留まり一般公開はされない。


「去年の統計が出たときに民間の数字が多いと話したような記憶がありますね」

「今年の夏の新規顧客はたしかに民間勤めの方ばかりですね」


 妖獣を素材として狙う犯罪者もいるので妖獣の相棒となった者は軍または行政機関勤めを推奨されるが、そう入っても職との相性などもある。商会や工房、組合などの民間勤務で妖獣の相棒の人もかなりいるのだ。ただ、妖獣の姿が中型から大型になってくると餌代も大変なので、自ずと行政機関の何かの職に就くことになる。私は最高にいい例だろう。


 シード先輩とニット先輩がリーダーの映し出した情報端末の表を覗き込みつつ、各々が推測を述べるが誰も答えを持っているわけではない。

 妖獣が人を相棒とするのは気まぐれなのだ。何か条件があるわけではない。

 過去の振り返りはそこまでとして、陛下の再来訪となる秋は軍や管理所、各地の行政機関所属の人の妖獣預かりが圧倒的に多く、中型から大型の妖獣ばかりになると言っていい。

 餌の確保はシード先輩とニット先輩が概算して、牧場と商会に事前発注を打診することになった。

 私は明日以降でチビがいないときはフクロウたちの協力してもらって、寝床となる場所の候補を見繕う。軍や管理所勤務の人を相棒とする妖獣は、遊び回ることなくひたすら休みたがる。管理所にある妖獣向けの仮眠部屋に入れない大きさの妖獣が多いので、臨時で寝床となる場所を作ったほういい。ここまで中型、大型の妖獣が集まってくるのはリーダーも経験がないといい、過去の資料を見ながら寝床の候補を探す。

 チビが塒にしている洞窟や陛下が来るまでにリーダーの別荘は撤去されるので、あの場所に簡易テントを張ってもいいかもしれない。

 もはや私のルーティン業務になりつつある朝の餌は、引き続き私がメインで担当する。チビを連れていくことになるので、他のメンバーが対応するよりスムーズだ。ただ、毎朝絶対ついていけないこともある。そのため牧場のフォローも継続。

 サリー先輩とルシア先輩の体調復帰までの数日間は何とかなりそうだ。

 その他、私はとにかく明日からの五日間で浮遊バイクの中級ライセンスの試験合格圏に達すること。このタイミングで取っておかないとおそらくは来春以降になってしまう。訓練費の追加なしで取れる機会なので必死に頑張ろう。

 妖獣世話班の仕事とは全然関係ないが、チビのことも共有となった。

 チビは歌が優先。

 チビの歌のときはメイリンさんもそちらが優先。


「大騒ぎになるんだろうなぁ」


 ニット先輩の言葉にそれぞれ笑うしかなかった。


 サリー先輩とルシア先輩の風邪からの復帰は数日後として、話し合った内容でニット先輩とメイリンさんの勤務を組み込み、勤務スケジュールが完成。

 明日シード先輩が休み。明後日リーダーが休み。あまり連勤しすぎると労働監視委員会から指摘が入ってしまうので、ギリギリ回避である。

 勤務シフトの作成を見ていたら、通信機のイヤーカフが反応した。チビだ。


「チビ、どうだった?」

「中に細かい亀裂がある部分があったの。あのおじさんたちが言ってた柱にできるかはビミョーかもー? どうしよう?」


 チビの迷う声を聞きつつ、通信を所長室に転送してしまおうかと迷ったが、情報端末を引っ張り出して伐採班から送られてきた鑑定ポイントと所長室から貰った巨木の取引の条件を見返す。柱となる材木に限定せれてはいない。別の用途でも太さのある材木を探している項目を二度読んだ。


「デッカイ空洞はないんだよね? 大きく割れてもいないなら持ってこよう。柱としての取引はできなくても別の用途での取引予定も書いてある」

「わかったー! あとさ、途中にバケモノカサハナが咲いてたよー」

「え? バケモノカサハナ?」

「バケモノカサハナだと? チビ、それはどこだ!」

「ん? 今の声は誰? リーダー? なんて言ったかよく聞こえないよー」

「待ってて。……これでどう?」


 バケモノカサハナと言った私の言葉にリーダーがいち早く反応して会話に参加してきた。でも、通信モードをオープンにしてなかったのでチビの声は漏れていなかったし、リーダーの声もきちんとチビに伝わっていない。

 通信機のイヤーカフを耳から外して、スピーカーモードに変更し、手のひらに乗せる。


「チビ聞こえるか? バケモノカサハナはどのへんで見た?」

「聞こえた! えーとね、チイの葉をいつも採りに行ってた谷から山を二つ越えて、三つかな……。うーんとー、細長い湖の手前あたり?」

「シード、地図を出してくれ。チビありがとな。もし帰りに余力があったらでいい。何か目印が残せたら頼む。もちろんこれは依頼料を出すぞ」

「やるー! じゃ、今から戻るねー!」


 通信が切れる直前にチビの鼻歌が聞こえてきたので、ノリノリで頑張ってくれそうだ。

 通信中にニット先輩とメイリンさんが所長室などにバケモノカサハナを発見した連絡を開始していて、シード先輩は壁に映した地図にチビが飛んだだろうルートを特定し始めていた。

 みんな早い。


「前回の伐採班にチビが同行したときは見たと報告なかったよな?」

「はい」

「この数週間か? それならまだ実はつかないか?」


 バケモノカサハナ。

 高さ一メートルから三メートルに育つ草の一種で、花弁が上向きではなく傘のように下に広がって見える様子からそう呼ばれる。別名オオキノコバナ。花が咲いたあとに人の頭くらいの大きさの甘い芳香を漂わせる実をつけるが、香りに反して非常に苦くて食べられない。バケモノカサハナを見つけたらほしいのは実の中の種。妖獣が体調不良のときに使う薬の材料になるからだ。異能による治癒能力がある妖獣だが、野生の妖獣でも不調時に運良くバケモノハナカサを見つけたら種を割って舐めるという。夏前にオニキスが大怪我をした際にも使い、妖獣世話班としては確保しておきたい素材。もちろん商品にもなる。バケモノカサハナは発芽条件がわかっておらず、人工栽培に成功していないので、通年で採集依頼の対象だがここのところなかなか見つかっていなかった。


「細長い湖? このあたりにそんな湖はあったか?」

「巨木を放置してきたところがここだから、チビがほぼ真っ直ぐ飛んで行ったとして見えそうなのは、……あ、ダム湖がありますね」

「チイの葉を採りに行っている谷がここだから、山二つか三つ……、このあたりか」

「だいたいわかりましたが、遠いですね」

「しかし、確保はしたいな」


 リーダーとシード先輩が壁に映している地図を見ながら思案している。採集の起案をするとしても予算との兼ね合いもある。


「アロンソ、一案あるぞ?」


 フェフェがヒューンと飛んで私の頭に仁王立ち。なんで私の頭なの。


「フクロウたちだ。ちょろちょろと手伝うだけでは餌代にもなってないんじゃないかと、保護されていることを気にしてる。気にせんでいいと言っても気にしているのも精神衛生上よくない。だから、いっそバケモノカサハナの種の採集までを仕事として願ってみてもよいと思うぞ?」

「そりゃ、動いてもらえるなら助かるが……」

「別の理由もある。あやつらは一時保護だ。オパールたちの体調次第で野生に戻る気でいるからいつかはここを離れる。だが行き場があるわけじゃない。原始の森の奥に棲むなら構わんだろ」


 バケモノカサハナの咲いている場所に行きながら棲む場所を見繕わせる。実はキィちゃんが人が立ち入るには難しい森の奥地をいくつか見て回って提案しているそうだ。

 オパールとフクロウたちはずっと一緒ではないとわかっていたのに、別れなければならない事実を言葉として聞いたらやはり寂しい。事情が事情だったが預かっている妖獣と同じではあるのだ。

 クソ元当主の妹様からの援助もそう長くはないだろうし、どちらかというとオパールとフクロウたちが援助の名でクソ元当主家と繋がっているのを切りたがっているらしい。

 いつか送り出してあげる日が来るのかと思いながら、リーダーとフェフェの話を聞いたのだった。

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