第20話 児童養護施設
私は、児童養護施設に就職した。
4月1日…入社式
同期は、給食担当の人を合わせて9人だった。
辞令を受けて…研修を受けた後…
施設全員が集まった所で、担当のホームが発表された。
名前をなかなか呼ばれなくて…不安になったけど…
私が担当するのは…
小学6年生から高校3年生までの女子ホームになった。
私は、スーツから動きやすい服装に着替えた…
今日は、日勤…17時までだ。
それから、みんなで昼ごはんを食べて…
自己紹介をした。
小学生は、みんな話をしてくれたり…近くによって来てくれるけど…
中学生は、睨んで来る子もいる。
中にはプロフィールを書いたメモを渡してくれる子もいた。
ホームの子どもは14人…職員は4人…
それを泊まりの時は1人で見る。
でも私と同じ同期の子は、引っ越しの関係で勤務はまだだ。
私はシフト表を貰って驚いた…
2回ほど、先輩と一緒に泊まった後は…
1人⁉
3回目から1人で泊まることになっていた…
それまで先輩職員は2日泊り…
すごいブラックの所に来てしまった…
慣れるまでは下の小学生の女子ホームに先輩がいるから
分からない事があったら聞くように言われた。
やるしかない!
泊りは月に9回~10回
日勤なんて…ほとんどない…
朝、9時半過ぎにホームに入り
前日の泊りの人から引継ぎを受ける。
それから、子どもが学校が休みの時は
昼ごはんまで、子ども達と過ごして…
昼ごはん食べた後は、午後から運動指導があるので
その間に、事務仕事等雑用をする。
ゲームは、13時から15時まで…
持っている子は自分のゲームをする。
持って無い子はゲームの貸し出しもある。
夕方、洗濯物を取り込んで…畳んで
お風呂の準備をする。
子ども達は、決められた順番にお風呂に入る。
18時前後に夕ご飯…
その後、おやつを支給する。
この時に、親からおやつが送られている子は
その、おやつを食べられる。
無い子は支給された、おやつだけ…
このシステムは、無い子には可哀想…
小学生は20時就寝…
中学生以上は22時に部屋に戻って
23時就寝…
でも職員は22時にタイムカードを押しに事務所へ行く。
ここからはサービス残業だ。
日誌をパソコンで入力して…
ホーム内の事務所の中に職員用のお風呂があるので入浴…
就寝となる…
最初は慣れずに寝るのが1時近かった…
要領の良い人は、間に日誌を書いたりするのだろうが…
私は、なるべく子どもと関わりたかったから…
翌日は、6時にタイムカードを押し
6時半に子ども達を起こしながらカーテンを開けて
セットしておいた洗濯物を干し…
朝ごはんまで、薬のセット等をする。
朝ごはんが済んだら登校前にみんなを集めて
伝えたいことがあれば伝えて
行ってらっしゃいと見送りをする。
その後は、朝礼があり…
片付け、掃除をしながら引継ぎの準備をして
次の泊りの人に引き続きをして
11時半過ぎに勤務終了…
子どもが学校がある時は子どもが帰るまで
泊りの人はその間が休憩って感じ…
その間に、研修があったりする日もある。
子ども達とも、少しずつ慣れてきたけど…
1人だけ、話をしてくれない子がいた…
子どもの中には、中学生でも…
「先生、耳かきして」
「先生、ドライヤーして」
と言って、甘えてくれる子もいる。
子ども達が来ている理由は…
虐待をされた子、ネグレクト、車上生活をしていた子
養育困難、親が亡くなった子…
様々な子がいる。
私は、なるべく甘えさせてあげたかった…
施設のルールも厳しくて…
休みの日でも、朝寝坊なんて出来ない…
朝から、畑や掃除などの作業がある。
月に1日くらい…休ませてあげればいいのに…
こうして、私の児童養護施設勤務は始まった…
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