第198話 御前試合
「始め」
エイブリックの号令と共に立ち合いが始まった。
筆頭護衛は様子を見ることなく剣を振り下ろしてくる。ゲイルはより小さくなって足元へダッシュ。一方的に斬り付けるならともかく剣でウサギを狩るのと同様に小さな相手には攻撃しにくいのだ。
俺の狙いは足だ、しかも内ももと膝。ここは避ける事が難しい。致命打にはならないけどゴツゴツとトンファーでジャブを打たれると鬱陶しい。筆頭護衛はちっと舌打ちしながらバックステップしつつ俺を薙ぎ払おうと横に剣を振るが頭を下げるだけで空振りする。その隙にそれワンツーワンツー。ゴツゴツゴツゴツと両方の内ももと膝に打撃を食らわせる。
「父さん、ゲイルの攻撃は当たってますけどまったく効いてないですよ」
「そうだな。しかし鎧は表面の攻撃は防いでくれるが衝撃を全て吸収するわけじゃない。剣では斬れないが打撃はそこそこ効いてくると思うぞ。特にあいつの殴ってる場所は内ももと膝だ。打点も小さいから力の無さをピンポイントで打ち込んでカバーしてるんだろ。ったく、嫌らしい戦法を使いやがる」
アーノルドはゲイルの狙いを見抜いていた。
筆頭護衛の剣を避けたりトンファーで滑らせていなしてはゴツゴツと足に攻撃を食らわせる
「そろそろかな?」
筆頭護衛の足の動きが鈍ってきた。
「くそっ、このちょこまかと。そんなもんは効かんと言ってるだろうがっ!」
自分の剣は当たらずゴツゴツと効かない攻撃を繰り出されイライラがマックスになった筆頭護衛の剣はゴルフスイングの様にしてゲイルを横から狙った。
来たっ!
ゲイルはそれを左手のトンファーで受け、身体が飛ばされそうな衝撃を回転して受け流し、その勢いを利用してトンファーをくるっと回して顔面に強打させた。
筆頭護衛はいきなり顔面に衝撃が走り倒れ込んだ。
「勝者ゲイル!」
エイブリックが終了宣言をする。
筆頭護衛はピクリとも動かない。
死角からモロに当てちゃったけど死んでないだろうな。なんか頭から血がどくどく流れてきたし・・・
アイナが筆頭護衛に近付きぶつぶつと詠唱して治癒魔法をかけると血も止まった。良かった死んでない。
ざわざわとどよめく護衛達。
(なんだ、何が起こった?)
(あの武器はなんだ・・・)
口々に目の前で起こった出来事に呆然としている。お前達護衛失格じゃないか?筆頭護衛が倒されたら、御前試合とはいえ王が危険にさらされるんだぞ。なぜ王をすぐに守ろうとしない?俺がよからぬ考えを持ってたらどうすんだ?
「ゲイルよ見事な戦いだ。お前が使ったそれはなんだ?」
エイブリックはトンファーを物珍しげに触る。
「これ?トンファーって言うんだ。剣だと弾かれた瞬間俺の負けが決まるからね。これは弾かれにくいし防御にも使えるから。ちょっと面白いでしょ?」
「お前が考えたのか?」
「そうだよ。」
「おぉー、ゲイルよ。見事じゃ。誠に見事じゃ。これで護衛無しで決まりじゃの!」
「へ、陛下、お、お待ちを。お待ち下さい・・・」
アイナに治療して貰った筆頭護衛がぶるぶると立ち上がりながら上申してくる
「なんじゃ?初めに決めた通りであろう?お前の負けじゃ」
「し、しかしこの者は見たことのない武器で卑怯な真似を・・・」
「かーーーっ!見たことが無い武器じゃと?卑怯じゃと?お前は何を言っておるっ!賊にもそんな事を言うのかっ!この馬鹿者がっ!」
ドン爺激オコ。
もっともな意見だ。俺が子供だと舐めたお前が悪い。
「し、しかし我々の使命が・・・」
可哀想だけどダメ押ししておこう。平和なこの国の護衛達は危機管理能力が足りない。自分達が圧倒的だと思い込んでるからいざ何かあった時や不測の事態が発生した時の対処がなってない。
「筆頭護衛さん、使命が使命がって言うけど、誰も使命果たしてないじゃん」
「なんだとっ?卑怯な勝ち方をして勝ったからと偉そうな事を言うなっ!我々が使命を果たしてない等と愚弄するとは・・・」
「勝った負けたの話じゃないよ。護衛達の危機管理能力の問題だよ。例え俺が王様から懇意にされているとしてもそれが演技だったらどうするのさ?筆頭護衛さんが倒された時が一番王様の危機なんじゃないの?誰も王様を守りに行かなかったよ。ボーッと見てただけで。俺が良からぬ事を考えてたら王様の命無かったんじゃない?」
「ぐっ・・・それは・・・」
「ゲイルの言う通りじゃな。お前らは平和ボケしてプライドばっかり高くなりおって。こんな小さなゲイルに説教を食らうとは恥をしれっ!」
「もっ、申し訳ございません。我々の力不足をお詫び申し上げます。しかし、しかし何卒もう一度だけチャンスを下さい。次こそは必ずお守りして見せますっ」
膝を突き、土下座するくらいの勢いで頭を下げて懇願する筆頭護衛。
「止めておけ。ゲイルが本気出したらお前ら全員で掛かっても敵わん。恥の上塗りをするだけだから大人しく認めておけ」
エイブリックは護衛達を嗜めるフリしてけしかけてんじゃないだろな?
「エイブリック様、流石にそのお言葉は看過致しかねます。全員で掛かってもなどと戯れを・・・」
「信じられぬか?ならばもう一度チャンスをやろう。アーノルド、もっと良い場所はないか?」
やっぱり・・・。たんに楽しんでるのか何かを企んでいるのかさっぱりわからないけど、嫌がらせをしているのは確かだ。ニヤニヤ笑ってやがる。
「じゃ森に行こうか」
おいっ、アーノルド!お前は止めろ。
「そうね、私も行こうかしら?」
オカンよあなたまで・・・
結局、ドン爺達は馬車で、俺達は馬で護衛を引き連れてぞろぞろと森へ向かった。領主一族が王様の視察を案内していると言う体裁が取れるらしい。
領民や冒険者達までが沿道で膝を突いて頭を下げているなか、またひそひそと俺の話をしている気がする。
「父さん、俺はおやっさんの所に行ってから森に行くから」
そう言って隊列を離れた。
商会に行って今朝からの出来事と明日釣りに行くこと。王様達が一緒に釣りに行くことを話した。
「明日か・・・。ワシは構わんがミゲルがどうかの?それにミゲルは王と面識がないからのぅ」
夜にミゲルが帰ってきたら話しておくとのことだったので後は任せた。
ドワン曰く、王の息抜きに付き合ってやれとのことだった。そう言えば前もそんなこと言ってたな。
ドワンとの話を終えて小屋に向かう
「ダン、何で今朝逃げたんだよ?」
「面倒臭ぇ事になるからに決まってるだろ?」
こいつ・・・
ドン爺達の馬車と俺達が小屋に着いたのはほぼ同時だった。
「ゲイル、前に来たときと随分雰囲気が変わったな」
アルがキョロキョロと見回している。
「果物育てるのにだいぶ伐採したからね。来年ちゃんと実がなったら寮に送ってあげるよ。加工してお菓子にするやつはエイブリックさん所のコックに教えておくから家で食べて」
そういうと嬉しそうに笑った。
エイブリックが俺に近付いてきてこそっと話し掛けてくる。
(ゲイルよ。やるなら徹底的にやった方がいいぞ。)
(何で?)
(ハッキリ言ってお前はうちの護衛達に恨まれている)
無駄飯食らい呼ばわりしたからそうだろうな
(今回の事で父上の護衛達も敵に回したのは分かるな?)
(そうだね)
でも護衛から恨まれても然ほど気にすることはない。
(ジョンは騎士になるんだろ?)
(だと思うよ)
(順当に行けば近衛騎士団、しかもアルの護衛を担当することになるだろうな。これがどういうことか分かるか?)
(それってこの人達の組織に入るってこと?)
(ご名答!さすがだな)
さすがじゃねーよ。俺のとばっちりがジョンに行くってことじゃねーか。
(ジョンは苦労するだろうな。何せ王の前で恥をかかされたやつがジョンの上司になるんだからな。クックックっ)
クックックじゃねー!
ヤバいじゃん。騎士や軍部といった組織は完璧な縦社会。恨みや嫉妬の標的にされたらどうなるか容易に想像が付く。徹底的にやった方がいいとはそう言うことか。
これは恨みや嫉妬を上回る恐怖を植え付けるしかない。
「ゲイルよ。ここがお前の森か。いつもここで稽古をしているのか?」
「ここは誰も来ないからね。稽古もそうだけど、宴会して騒いでも迷惑にならないし」
「宴会か、それは楽しそうじゃなぁ」
チラッ
「アルよ、お前はここで狩りをして飯を食ってたんであろう?」
チラッ
「はい。自分で狩った獲物をここでゲイルに料理して貰って食べたのは格別でした」
「ほう、格別か。羨ましいのう」
チラッ
「ド、ドン爺もここで食べてみる・・・?」
「い、いいのか?本当にいいのか?なんか催促したみたいで悪いのぅ」
はー、催促したみたいじゃなく、催促したんだよ。
まぁ、ここなら護衛達も一緒に飯食うことも出来るだろ。せっかくブリックが作ったサンドイッチも手を付けてないようだし。全員を叩きのめしてムチを与え、飯を食わしてアメとするか。
アーノルドとダンでドン爺を狩りに連れて行って貰う。ジョンとアルも一緒に行くと思ったら俺の戦いに興味があるらしくここに残ると言った。ドン爺も見たかったみたいだけど、狩りと同時は無理だと言われて悩んでいた。アルの「自分で狩った獲物をここで食う」、釣りとこれが目的だったみたいで結局狩りを選んだ。
護衛達と共にぞろぞろと稽古場に向かう。筆頭護衛は狩りに付いて行くと言ったが、負けたお前は邪魔だと言われて怒りで震えていた。
そして俺を睨む瞳には怨嗟が宿っている。
これ、恐怖に上書き出来るのかね?
護衛達は陣形を取った。筆頭護衛が指揮官となり扇型というか矢印みたいな形だ。その先頭の顔を見ると見覚えがある。エイブリックの所の護衛頭だ。来てたんだアイツ。
「エイブリックさん、本気出して良いって言ったけど、エイブリックさんも加わるの?」
「また吸われちゃ敵わんからな。俺は審判でいいぞ。お前ら、ゲイルが本気出すってよ。お前らも真剣を使う事を許可する。本物の敵だと思え。舐めてると死ぬことになるぞ」
殺しはしないけど心は折る。ジョンの将来が掛かってるからな。目標は俺への恐怖を植えつける事だ。
アイナはとても楽しそうに笑ってる。息子に真剣を向けた集団がいると言うのに・・・まるで格闘技を見に来ているヤンキーのようだ。
「小僧、武器は持たんのか?護衛頭を倒した魔道具とやらを使っても良いのだぞ」
「あぁ、あれね。別にいらない。魔道具でもないし」
「なにっ?卑怯な飛び道具なのだろう?」
「卑怯とかどうとかまだ言ってるんだ。王様に言われたのもう忘れたの?それにちゃんと相手を見て判断しないとダメだよ。護衛頭から何を聞いたか知らないけど」
「ほざけっ!斬り刻んでやるわっ」
何にも分かってないなぁ。筆頭護衛がこれだと全員がダメだな。エイブリックはこれを見越して護衛にけしかけたんだろうか?
「始めっ!」
掛け声と同時に声を上げて斬り掛かって来る護衛達。完全に殺しに来てんじゃねーかよ。
俺は挨拶代わりにファイアボールで応戦する。
「くっ、無詠唱でファイアボールだと!?」
剣で弾いたり避けたり出来るようにわざとスピードの遅いファイアボールを飛ばす。
「この程度のファイアボールなぞっ」
ゲイルはポンポンとファイアボールを撃つ。護衛達は必死に避けたり剣で斬ったりしている。こいつら本気で応戦してるんだろうけど、アーノルドやダン達の戦いを知ってる俺には滑稽に見えてくる。
それっポンポンポンポンっ。
なんかだんだん楽しくなってきた。人の必死を笑っちゃいけないが、一度ツボに嵌まると笑いがこらえられなくなってくる。ダメだ、笑いを堪えるのが辛い
必死にファイアボールを斬る護衛達。
「ウヒャッ」
一人の足元にファイアボールが着弾した時に変な声を上げてシェーみたいなポーズで避けた。
「だーはっはっはっ!」
俺の笑いの堪忍袋の紐が切れた。もうダメだ、笑いが止まらん。
ほとんど知らない人の葬式の時、坊主の頭にハエがとまり、笑いを堪えてた時にツルッとハエが滑った時と同じだ。笑っちゃいけないときの笑いほど堪えられない。
「うひゃひゃひゃひゃ」
声にならない笑いが出る。
「きさまら諦めるな。ファイアボールはこれ以上魔力が持たんはずだ耐えろっ!」
こんなもん何万発撃っても魔力なんて尽きるわけがない。ほとんど殺傷能力の無い威力でしか撃ってないのだから。それを耐えろだって、何日耐えるつもりなんだろ?
「あーはっはっはっは!」
ゲイルは笑いながらポンポン撃っていく。
「くそっ、こいつは悪魔か。どれ程の数のファイアボールを繰り出せば気が済むのだ・・・」
ちょっとファイアボールも飽きてきたし護衛達は汗だくだ。冷やしてやろう。
次は蛇の動きを止めたブリザードだ。あまり強くすると凍って死んでしまうから極弱めに。
ファイアボールが止んでほっとした所に凍える吹雪が護衛達を襲う。ピキピキと音を立てて鎧が凍りついていく。
「うわっ!助けてくれ」
鎧がいきなり凍りついていくのは避けることも剣で斬ることも出来ない。凍りついていく自分に恐怖に駈られる護衛達。
(ファイアボールの次は氷魔法と風魔法の混合魔法だと?笑いながら平然と複数の魔法を使いやがる。しかも無詠唱でだ。こんなやつは宮廷魔導士でも見たことがない。本当にこいつは人間か?)
護衛は戦意を失い必死で助けてくれと命請いを始める。それをゲイルは一人ずつ順番に土魔法で閉じ込める。いきなり暗闇の中に閉じ込められた護衛達の恐怖はマックスに達した。
そして筆頭護衛だけ閉じ込めずに残しておいた。
「筆頭護衛さん。これで一対一だね。家族に言い残す事はある?」
自分で言ったセリフに吹き出しそうになる。
家族に言い残すことは?だって、何言ってんだ俺は。心の中でギャハハハハッと笑う。
「くそっ、このバケモノめ。もう魔力も尽きかけているのだろう。今度はこちらから行くぞっ」
「魔力が尽きる?何言ってんの、あの程度の攻撃で魔力が尽きるわけないじゃん。1ミリも減ってないよ」
「強がりを・・・」
流石は筆頭護衛。なかなか心が折れないね。
「強がり?なんのこと?」
ゲイルは特大の火の玉を筆頭護衛の上に出す。
「これならほんの少し減るかもね。じゃ覚悟はいい?」
そう言って特大の火の玉に風を加えて渦巻き状にしていく。火の玉からすうーっと糸状に伸びた炎が筆頭護衛に向かって降りてくる。
「こ、こんな馬鹿・・・な」
筆頭護衛は愕然として自分の命が散ることを悟った。
「それまで!勝者ゲイル!」
エイブリックが終了の合図をしたので火の玉も土の壁も解除した。筆頭護衛は助かった事の安心感か、俺への絶望感かわからないが、その場で崩れ落ちた。
壁から解除された護衛の半分くらいが気絶してお漏らしをしている。これは流石に可愛そうなのでクリーン魔法を掛けておく。怪我は無さそうだな。
「お前、悪魔でも乗り移ったのか?護衛達を笑いながら弄びやがって」
「徹底的にやれっていったのエイブリックさんじゃん。誰も怪我してないでしょ?ちゃんと手加減したんだから。」
弄んだ事は否定しない。思い返すと何がそんなに面白かったのか自分でも良く理解出来ないが笑いながら攻撃してたのは認める。
「て、手加減だと。あれで手加減だと・・・ 俺を殺そうとしたではないか・・・」
筆頭護衛が聞いてくる。
「王様と王子様の大切な護衛を殺す訳ないじゃん。誰かどこか怪我でもしてる?」
他の護衛達を見てみると気絶しているものがいるが血の一滴も流れていなかった。
「では本当にあれで手加減を・・・」
「ファイアボールも当たっても少し火傷するくらいに調節したからね。難しいんだよあそこまで威力落とすのも。それにあのファイアボールは避けたり斬れたりしたでしょ?殺すつもりならあんなショボい攻撃しないよ」
「言っている意味が・・・」
「じゃ、あの丸太を見てて。火魔法で攻撃するから」
的に使う丸太を指差す。
ごくりと唾を飲む筆頭護衛。
ボンッ
いきなり燃える丸太に驚愕の表情を浮かべる・・・
「今のは・・・」
「あれが本当の火魔法の攻撃。延焼したら困るから極弱めだけど。本気で殺そうと思ったら避けたり斬ったり出来る攻撃はしない。いきなり消し炭にするよ」
「あ、あんな攻撃は防ぎようがない・・・」
止まってる的ならね。高速で動く相手だと難しいのだ。
「攻撃されたらそうかも知れないけど、父さんやエイブリックさんには通用しないかな。敵意を持った瞬間に首刎ねられるだろうから」
筆頭護衛は黙りこくった。気絶していた護衛達も意識を取り戻している。
「お前達っ、ここで見たことは他言無用だ。もし漏れたらお前達であろうと家族もろとも命が無いと思え。良いな」
ザッと膝を突いて頭を下げる護衛達。これで一件落着かな。でも一言言っておこう。
「筆頭護衛さん。うちの長男、ジョンって言うんだけど騎士を目指していま騎士学校に行ってるんだ。騎士になれて近衛騎士とかなったら宜しくね。俺の兄貴だから」
そう言ってニッコリ微笑んだ。
それをこくこくこくこくと激しくうなずく筆頭護衛だった。
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