第75話 ソーセージ屋は嫌だ

5の付く日 食事会という名の宴会当日。


ダンに毛布数枚と牛乳の入った大きめの瓶を持ってもらい、4人で森に向かう。



「ダン、俺とミーシャは料理の準備とかしてるからジョンと稽古でもしてて。昼飯用の狩りは無くていいよ。ここの食材で作るから」


昼飯はサンドイッチを予定している。ベーコンレタス玉子とハムレタスサンドだ。残念ながら生のトマトがもう無いのでトマト抜き。ハウス栽培とか出来るといいな。


サンドイッチは簡単に出来るので、先にやらないといけないことをやろう。そう寝室作りだ。この前はテーブルで寝たけど、やっぱりちゃんと寝たいのだ。


寝室用のコンテナを作る。取りあえずなので窓すらないけどその内改装しよう。


ベッドは土で作った枠に砂を入れてみた。これに布を敷いて毛布を乗せたら寝られるだろう。そして出来上がったベッドは幼稚園とかにある砂場みたいだった。小屋にいない時に猫がトイレしに来ないように願う。ま、この世界に来てから猫をみてないのでその心配も無いのだけれども。


それでは昼飯の準備をしよう。


「ミーシャ、このベーコンとハム切って」


ふんぬっとベーコンとハムを切るミーシャを見ていると怖い。それに厚切りなのはいつものことだ。おやっさんに肉の薄切り用スライサーを作って貰ってもいいかもしれない。


テーブルにセットされた鉄板でベーコンを焼いていく。だいぶ油が馴染んで使いやすくなってきた。ベーコンが焼けたらその出た油で薄焼き玉子を作る。


パンにマヨネーズ塗って、この前作ったマスタードをほんの少し塗り、ベーコンとレタス、玉子を挟む。それが出来たら、同じくハムレタスサンドだ。それぞれマスタード入りと無しを作った。マスタードは未知の味だろうから苦手かもしれないしな。



「そろそろ昼飯にするか」


そう言ったダンが小屋に入ってくる。


「昼飯はサンドイッチだよ。こっちのがマスタード入りでこっちが無し。好みで食べて」


マスタード???

全員のキョトン顔


見ていたミーシャも何か分からなかったようだ。


「この前、辛い種って香辛料買っただろ。あれだよ。あれにワインビネガーと塩を混ぜて作ってあるんだ。辛いからほんの少ししか使ってないよ」


マスタードはあんまり辛く無いけど、この前買ったのは結構ツンとくる辛さがあった。和辛子に近い風味だ。おでんとかに合いそうな風味だった。これから寒くなるならおでん食べたいけど、すり身や鰹節が手に入らないから無理なんだよなぁ。どうせなら海の近くに生まれたかった。俺がそんな妄想をしている間にそれぞれがサンドイッチを食べている。


「ぼっちゃん、このツンとくる風味が入ってる方が旨いな。こんなの食ったことないぞ」


「私はダメです。辛くて鼻が痛いですぅ」


「俺もダメだ。無い方がいい」


予想通りだな。和辛子に近い辛さと風味は大人向けの味だ。俺とダンでマスタード入りを食べ、ジョンとミーシャが抜きを食べた。


食後の休息をしてから夕食の下準備に掛かる。よりか


ベーコンは一口サイズの角切りと薄切り(厚めにしかならない)、ハムはスライスと厚切りにしておく。


スープ用のじゃがいもとニンジン生ネギを一口サイズに切って下茹でしてからベーコンを入れてコトコト煮ていく。夜は冷えるからスープも必要だろう。


スープが完成した頃にブリックがやって来た。


「ぼっちゃん、準備手伝います」


「じゃ今からアイスクリーム。作ろうか」


アイスクリーム?


「牛乳に砂糖と入れてかき混ぜてからこいつを入れて温めて」


この世界の牛乳は生クリームもとってないやつだから濃厚だ。生クリームを足さなくてもいけそうだ。そこにこの前手に入れたバニラビーンズを加えてやる。


「この豆入れたら苦くならないですか?」


「この豆はバニラビーンズって言ってな。お菓子とかの香り付けに使うんだよ。匂いは味付けの大切な要素だから、料理を作る時は匂いの組合せとかを考えて作ると良いぞ」


「匂いが味ですか?」


「味ってのは口、つまり舌で感じるんだけど、味には5種類しか無いんだ」


「5種類ですか?」


「甘い、しょっぱい、酸っぱい、苦い、旨みの5種類だ」


「あと辛い味もありますよ」


ミーシャが言ってくる。


「辛いってのは味じゃないんだよ。刺激って奴でな。味を感じるところでは無くて痛いとか感じるところで感じるんだ」


と説明するがなんのこっちゃかわからん二人。まぁいい、それより匂いの話だ。


「まぁ、それは置いといて、5種類の味だけだといくら組合せてもそんなに様々な味にならんだろ?そこに匂いを加えることで旨くもなるし不味くもなる。取りあえず今から作るもので試してみれば分かるさ」


実際に市販の安いアイスに良いバニラエッセンスを1滴垂らすだけで高級アイスみたいな味になるのだ。


言われた通りにゆっくり温めていくブリック。


「そんなもんでいいぞ。じゃバニラビーンズを濾して取って冷ます」


粗熱が取れたら魔法で冷やしていく


「ブリック、これを泡立て器で混ぜてて」


卵黄を加えてブリックに混ぜて貰う。アイスの口どけは含まれる空気の量で決まる。混ぜ続けるのはブリックにやってもらおう。


しゃかしゃかと混ぜてる所を魔法でゆっくりと冷やしていく。目標はマイナス20度だ。


混ぜながら冷やし続けるとどんどんクリーム状になり固まり始める。


「お、重くなってきたきました」


混ぜる手が遅くなるブリック。


「もう少しだ頑張れ」


魔法を使いながら応援だけするゲイル。


「よしっ、こんなもんでいいだろう。お疲れ様ブリック」


ぐったりとして混ぜるのを止めるブリック。


出来たてのアイスをスプーンに掬って二人に食べさせてやる。


「冷たくて甘くて美味しいですっ」


「牛乳と卵からこんなものが・・・」


じゃ、次は鼻をつまんで食べてみて


言われた通りにする二人。


「ふえたくておいひいでふけど・・・」


ミーシャ、もう鼻つままなくていいぞ。


「ぼっちゃん、まったく違いますね。バニラビーンズの匂いがある方が断然美味しいです」


「お前、あの豆かじっても旨くなかっただろ?でも匂いがこのアイスに加わることで旨くなったのは理解できたか?」


「はい、匂いの重要性がよくわかりました」


「香辛料ってのは味もあるけど、単体で食っても旨いもんじゃない。食材に匂いを付けたり、消したりする為のものなんだよ。香辛料の使い方はとても複雑だから色々試していくといいぞ」


はぁっと感心するブリック。香辛料は使いすぎるととんでも無いことになるけど、それは自分で体感してくれ


味見の終わったアイスクリームをさらに冷やしてクーラーに入れておく。これは食後のデザートだと言うとミーシャはしょんぼりした。



「もう始まっとるのか?」


ドワンとミゲルがやって来た。


「今、デザートの味見してただけ。まだ始まってないよ」


「デザートってなんじゃい?」


「食事の最後に食べる甘いものだよ。楽しみにしといて」


またお預けかと怒っていたが、知らん顔しとく。


「これ頼まれてた樽とジョッキじゃ。エール以外に何入れるんじゃ?」


「こっちには炭酸水入れておくから、好きに使って。どうせ蒸留酒も持って来たんでしょ?」


そう言うとニヤッと笑うドワン。


「ふっふっふこいつはなぁ。蒸留酒をさらに蒸留したものじゃ」


1本の瓶を取り出して自慢気に見せてくる。ああ、やっちゃったか。それただのアルコールだから旨くないぞ。


「おやっさん、それすごい強い酒になってると思うけど、風味がほとんど無くなって美味しくないと思うよ」


「なんじゃとっ?」


俺が作った酒よりも強い酒を作り、自慢しながら飲もうと思ってたらしく、味見はしてないらしい。


瓶の蓋を開けてクッと飲むドワン。


「かぁーっっつ!こいつはなんて刺激じゃ!坊主の言う通り風味は無くなっとるが、この刺激はたまらん!」


どれどれとミゲルも飲んで、かぁーっっつと頭を振っている。


ドワーフの酒に対する味覚はよくわからんな。あれに唐辛子漬けといても平気で飲みそうだ。


「おやっさん、それ以上飲んだら中毒になるから、ご飯の時は酒無しだからね」


「なんじゃとっ?」


「この後、一生酒飲めなくなってもいいなら止めないけど」


むむむむっと渋い顔しながら瓶の蓋を閉めた。



「お、ドワンももう来てやがるのか」


アーノルドがやって来た。まだ仕事終わってないだろうと思ったが、来てしまった者に言っても仕方がない。


「父さんも来たし、軽く始める?」


「もちろんじゃ!」


「じゃ、バーベキューコンロに火を点けるからダンとジョン呼んで来て」


そう言うとアーノルドが呼びに行った。


「この前作った鉄板は使わんのか?」


「おやっさんと親方は先にエール飲むでしょ。だからつまみをバーベキューコンロで焼くよ」


金属樽にエールを入れてキンキンに冷やして炭酸を強化しておく。


バーベキューコンロの火は弱火だ。熱くなればそれでいい。アーノルド達が帰って来たのでソーセージを炙りだす。


「これはこの前ぶら下げてあったやつじゃな?」


「そうだよ。エールに合うと思うから、焼けたらそのままでもいいし、これ付けても合うと思うよ」


「ぼっちゃん、これサンドイッチに入ってたマスタードか?」


「そうだよ。ソーセージに合うから好きに付けて」


バーベキューの網に乗せられたソーセージが程よく焼けて色付いていく。


ぷしゅーっと皮が破けて油が出始めた。


「焼けたよ。ミーシャもブリックも一緒に食べて」


みんな一斉に焼けたソーセージに棒を刺して口に入れる


一口噛り、目を見張りよく冷えたエールを流しこむ。次はマスタードを付けて食べ、またエールを流しこむ。


ソーセージを噛ってはエールを流しこむ行為をアーノルド、ダン、ドワン、ミゲルは何度も繰り返した


「あんまり食べるとメインの肉が食べれなくなるよ」


そう声掛けると4人の手が止まった。


「はっ、ゲイルに止められなければ延々と食って飲むところだった・・・」


我に返るアーノルド。


「坊主、えらいもん作ったの。止まらんかったわい。ワシらを殺す気か?」


ドワンがそう言うとミゲルも頷いた。ソーセージとビール飲み過ぎて死ぬとかありえ・・・・・・・るかも。


「ゲイル、これ旨いな。酒は飲めんが父上達の気持ちはわかるぞ。これだけでも止まらんからな」


ジョンも初めての味と食感の虜になりガツガツ食っていた。


「ぼっちゃん、茹でたものより美味しいですね」


ブリックがしみじみとソーセージを見ながら言う。



「ソーセージの味付けは変わってないけど、燻煙の臭い、焼けて油に燻された匂いがついてさらに旨くなっただろ」


「匂いですか、匂い・・・」


鼻をつまんでもう一口噛り味わう。


「鼻をつまむと茹でたのと焼いたのでは食感は違いますが、味にはあまり差がないのがわかります。匂いの重要性がよくわかりました」


どうやら納得してくれたようだ。その内新しい料理が屋敷でも楽しめるようになるだろう。


「坊主、これは売り出さないのか?」


ソーセージを?


「面倒臭いからやだ」


「何っ?」


「こんなの売り出したら毎日毎日作らないとダメじゃないか」


「毎日作ればいいじゃろが」


「おやっさんに作り方教えるから自分でやって。燻製は煙と匂いがひどいから街中でやっちゃダメだよ」


こいつをワシの所でか・・・ 考えこむドワン。


「どうするかはまた今度でいいんじゃない?先にご飯食べよう。せっかく鉄板テーブル作ってもらったんだから」


そうじゃなと返事したドワン。小屋に入ろうとすると、まだミーシャはソーセージを食っていた。



「ブリック、焼き方の説明して」


面倒になったのでブリックに丸投げだ。自分達で焼いて貰うつもりだったけど、ブリックがいるから全部やって貰う。付け合わせも無しだから大丈夫だろう。


全員ミディアムで焼く事に決まり、ブリックが次々と焼いていく。お客様のドワーフ兄弟とまだ食べた事が無いミーシャから先に出す。


次にアーノルド、ジョン、俺、ブリック、ダンのだ。


フランベに驚くドワーフがちょっと面白かった。


「生焼けの肉も旨いもんじゃのう」


「おやっさん、生焼けじゃなくてミディアムね。中まで熱は通ってるから」


「ゲイル、この肉は前のより旨いぞ。何か違うのか?」


「胡椒が手に入ったから、今日はそれも使ってるからだよ」


「胡椒か・・・これがあると肉が断然旨くなるな」


肉だけじゃないぞアーノルド。胡椒の力は偉大なのだ。


「これはまだ手に入るのか?」


「胡椒の値段が下がってきて手に入りやすくなってるって言ってたから、他の香辛料と合わせて定期的に仕入れてくれと頼んであるよ」


「他の香辛料って?」


「さっき食べたソーセージに付けたマスタードとかだよ。この後2種類出て来るから食べてみて」


「あのマスタードやらは坊主の所に行けば手に入るんだな?」


「元々は野菜の種なんだよ。家でも栽培出来るかもしれないから、全部マスタードにせず庭にも蒔いておいた。上手く行けば春過ぎに種取れると思う。無理だったらまた仕入れるけど、そんなに気に入ったのならおやっさんも仕入れたらいいんじゃない?作り方教えるよ」


「マスタードやらはソーセージにしか使わんのか?」


「サンドイッチに塗ったりしてもいいし、豚肉焼いたのとかにも合うよ。ソーセージも豚肉だしね」


「よし、ワシも買う」


ザック喜ぶだろうな。香辛料がどんどん売れるようになるかもしれないぞ。王都までいかなくてもいつでも香辛料が売られている街になるといいな。


ふと横を見るとおいひでふも言わずにひたすら肉を食ってるミーシャが居た。何枚目の肉だろう?


「スープも作ってあるけど、どうする?スープは夜寒くなってからにする?」


「そうだな、俺は後でもいいわ」


ダンも何枚か肉をおかわりしてから腹も膨らんでいるのだろう。


「甘い物はいる?俺とミーシャは食べるけど」


「ワシも食う」


ミゲルが返事する。デザートの話をした時黙ってたけど、興味津々の顔してたから、甘い物好きなのかもしれん。


じゃ、作るねと言ってブリック、ミーシャとキッチンへ向かう。


厚切りにした食パンを焼き、溶かしバターをかけ、秘蔵っ子のバニラアイスを乗せてハチミツかけたら完成だ。これだけで1日のカロリーをオーバーするだろう。


「お待たせ。さ食べて」


初めて見るアイスクリームをスプーンで何か確かめる5人。


ミゲルは口に入れるとアイスを一気に食べた。


「親方、それ下のパンと食べるんだよ」


「これはな、な、なんじゃ?」


「これは牛乳、卵黄、砂糖、バニラビーンズという匂いのする豆を加えて冷やしたもの。アイスクリームって言うんだ」


「こ、これは売らんのか?」


「ものすごく冷たく出来る魔道具があれば作れるよ。これは魔法で冷やしたけど」


「ものすごく冷たいとはどれくらいじゃ?」


マイナスってもわかんないだろな。


「え~っとね、水が氷になる温度より20倍くらい冷たくなる温度」


俺が知ってる魔道具だと氷が出来るくらいだ。せいぜいマイナス5度くらいだろう。アイスクリームを作るのは無理だ。


「そんなに冷たくしないとダメなのか・・・」


「アイスなしでもハチミツトーストは旨いから下も食べてね」


少し落ち込んでしまったミゲルにメインを勧める。ハチミツトーストにおけるアイスクリームはメインじゃないからな。


スッとキッチンに向かったミーシャはこっそりとアイスクリームをお代わりしていたのは見なかったことにする。


デザートを食べたあと、おやっさんの持ってきたアルコールを炭酸水で割りながら飲み始めた。もうレモンとかの味付けは無くてもいいみたいだ。


飯食ったとはいえ、アルコールばっかり飲むのは良くない。食べるかどうかわからんけど炙りベーコンとハム、チーズを皿に盛って出しておいた。


それぞれがこの酒にはチーズがとかベーコンがとか酒との組合せを楽しんでいる。ブリックも飲みだし、ジョンとミーシャにはブドウジュースを炭酸にしておいたものを渡した。職人であるドワーフ兄弟となかなか話せなかったジョンもこれで話せるようになるだろう。どうやら盛り上がってるみたいだし俺はフロに入ろう。


屋根に上がり、湯を張って浸かる。寒くなってくるとなんとも言えん心地良さがあるなぁ。


ふと気が付くとまたミーシャがやって来た。


「お前、また酔ってるのか?成人したんだから人前で服脱ぐなと言っただろ!フロなら一人で入れ」


そう言ってフロから出ようとすると、


「こんな暗いところで一人で入るの怖いです」


と淋しそうな顔をする。


あーもうっ!


「分かったよ、さっさと入れ」


あんな淋しそうなミーシャを見ると諦めるしかない。ゲイルは湯船の中からミーシャの服にクリーン魔法をかけておいた。


「はぁ、気持ち良かったです。夜空を見ながら入るお風呂は格別ですね」


スッキリした顔のミーシャに聞く。


「酒飲んだのか?」


「飲んでませんよ!?」


服を着ながら答えるミーシャ。


しらふでフロに入りに来たのか。少しは恥じらいを覚えろってんだ。足取りもしっかりしているので自分で歩いて階段を降りてもらう。


小屋の中ではまだまだ酒盛り中だ。俺とミーシャは寝にいくことに。ジョンは大丈夫かな?と思ったが、騎士学校は体育会系だろうから今の内に慣れとくのもいいかと放置した。スープ飲みたくなったらブリックがやるだろうしね。


砂のベッドは板よりましだけど、手でトントンと形を整えながら寝る必要があった。それも寝返りの度に。おやっさん、スプリングマットとか作れないかなぁ・・・


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