第72話 ゾンビと花丸

「ぼっちゃん、どうすんだこれ?」


山積みの白ワインの樽を見てあちゃーっと思ってももう遅い。


「取りあえず、おやっさんの所に行って保管する場所出来たか聞きに行こう」


ダンと二人でドワンの元へ向かうことに。


「な、なんだこれ?」


驚くダンと俺。



「おう、坊主来たか」


「来たかじゃないよ。この建物どうしたの?」


商会の近くにあった建物が軒並みなくなり、どでかい倉庫が出来ていた。そして中には立派な蒸留器が3つ並んでいる。


「おやっさん、周りの店はどこいったんだ?」


呆れた顔のダンが聞く。


「頼んだらみんな素直にどっか行ったぞ」


絶対嘘だ。脅したかなんかしただろ?田舎領といえ、メインストリートに面してる店を簡単に手放すはずがない。もしかして商会が悪者になってるんじゃないだろうな?


「そんなこたどうでもいい。この蒸留器を見てみろ。1つの蒸留器で樽10個いっぺんにいけるぞ」


自慢気に語るドワン。


これはまるで工場だな。こんな僅かな期間でどうやって作ったんだろ?

それに10樽一度に蒸留できる?

それが3台・・・ それぞれ1日に1回蒸留するとして300樽なら10日で終わるじゃん冬の仕事と思ってたのに、冬になる前に終わるぞ蒸留の仕事・・・


などと思って周りをよく見るとそこら辺にぶっ倒れた職人やら大工がゴロゴロいる。昼夜問わずぶっ通しで仕事やらされたんだろうな。南無阿弥陀仏・・・ 迷わず成仏しろよ。



「そろそろワインが届く頃じゃろ?」


ワインが届くのに無理矢理間に合わせたのか。すっごい執念だな。ドワーフに酒の話はうかつにしちゃダメだなこりゃ。


「まず100樽届いたんだけど、手違いでうちの屋敷に荷降ろししちゃってね、どうして運ぶか相談に来たんだよ」


もう気にしちゃダメだ。俺がやったんじゃない。すべてドワンがやったことだ。見なかったことにしよう。


「やっぱり届いとったか。それを早く言え。おいお前ら!いつまで寝てんだ。酒取りに行くぞ」


あ、みんな生きてるんだ。


「人使い荒すぎだぜ兄貴」


屍の中からミゲルがのそっと起き上がってこちらにくる。ゾンビかと思ったわ。


「おい、お前らも来い」


大工ゾンビがぞろぞろと起き上がってくる。思わず聖水かけたくなるな。


「さっさと行け!」


ドワンに再度怒鳴られ、職人連中も泥人形みたいになりながら大工達と出て行った。


「ここがダンジョンに見えたぜ・・・」


ダンよ同感だ。


むさ苦しい男連中が風呂も入らず昼夜ぶっ通し働いていたと思われる現場は真新しい木の匂いと異臭が入り交じっていた。こんなとこで出来た酒飲みたくないな。ゾンビ臭が混ざりそうだ。せっかくの蒸留酒が臭くなりそうなので魔力が無くなるギリギリまで洗浄魔法をかけておいた。


「おやっさん、だいたい1週間後にまた100樽、またその1週間後に最後の100樽が来るから、次からはここへ直接運んでもらうからね」


「それは構わんが支払いはどうした?」


「全額父さんが払ったよ。領主として」


「何っ?領主として払っただと?」


「ちょっとゴタゴタがあってね、領主に出てもらわないといけない状況だったんだよ」


「あの野郎、この酒を領地のものにする気じゃねーだろうなぁ?」


「そのへんはわかんないから直接話して」


「わかった。今晩、アーノルドの所に行くと言っとけ」


酒を横取りされるかもしれないとドワンは怒っているようだ。面倒臭そうだからスルーパスでいいや。


あ、そうだ。


「おやっさん、なら明日にする?ジョンの合格祝いするから、親方と一緒にくれば?ちょっと面白い料理が出るよ」


「ジョンって、アーノルドの長男か?なんの祝いだ?」


「来年から騎士学校に行くんだよ。この前合格したんだ」


「ほう、あいつが騎士学校に受かったのか。昔見た時はそこそこかと思っておったが」


「ジョンはすごいと思うよ。この前ゴブリンからも助けて貰ったし」


「もうゴブリンを切ったのか。わかった。今晩行く時にジョンも呼んどけ」


「え?明日にしないの?」


「合格祝いだろ?家族水入らずでやればいい。それに面白い料理ってのはこの前作った分厚い鉄板が関係しとるんじゃろ?小屋用にも作っとくからそこで作れ。ミゲルに台も作らせておく」


あぁ、小屋での宴会パート2確定か。今度は蒸留酒もあるしもっとひどい事になりそうだな。


「わかったよ。父さんには晩飯後くらいにおやっさんが来る事を言っておく」


そう言って商会を後にした。帰り道、樽を運ぶゾンビの群れとすれ違ったけど見ないでおこう。幼児の目にはよくない光景だ。



晩御飯を食べた後にドワンがやってきた。応接室にアーノルドとアイナ、ジョンが入り、少ししてジョンだけ出て来た。俺は面倒臭かったのでパスだ


結局、仕入れはドワンが支払い、売上に関係無く蒸留酒の2割を税として納める事で決着が着いた。寝かせた後にどれくらいの価値になるかわからないので、売上には税を掛けないらしい。俺には売上の1割をくれるとのこと。大工道具と違って消耗する酒は安定した利益を産むに違いない。このまま働かなくても食っていけそうだな・・・



翌日


いよいよジョンの合格祝いだ。

森での稽古も午前中で切り上げて昼飯も家で食べた。家族が食事を終えたあと、ブリックが食堂のセッティングを始める。


「ブリック、ダンがいるから重いもの手伝ってもらったら?」


ミゲルが作ってくれた鉄板焼台が非常に重いみたいだ。3cmほどの厚さの鉄板がセットされているので一人で運ぶのには無理がある。これ、おなじの小屋に作ってもらったら邪魔だな・・・


小屋のはテーブルに埋め込んで貰って卓上鉄板焼きにして貰おう。そしたらお好み焼きとか出来るしな。でもそれを使うと卓上に換気扇も必要だな。魔道具で換気扇とかあるのかな?


ぶつぶつ言いながら考えてる内にダンが手伝ってセッティング出来たようだ。俺はどれくらいの時間妄想してたんだろう・・・ ふと自分が時空を越えたんじゃないかと思ってしまった。


後は任せて部屋で休憩してるとミーシャがやってきた。


「ぼっちゃま、ジョンぼっちゃまのお祝いの料理はどんなのが出るんですか?」


「今回のメインは牛肉のステーキの予定だよ。蒸留酒を使って火を点けたり、ガーリックバターでパン焼いたりとか。あとはブリックがなんか考えて作ってくれるみたい」


「わぁ、いいですねぇ。私も食べてみたいですぅ」


口元にヨダレを見せるミーシャ。食べてる自分を想像しているようだ。


「そのうち小屋で似たようなものをおやっさんと親方を呼んで作るから食べれると思うよ」


やったと小さくガッツポーズするミーシャ。まだまだ色気より食い気の年頃だ。その時には存分に食すが良い。


ではそろそろ食堂へ行きましょうかと行って連れて行ってくれる。


食堂に入る前にジョンと会った


「ゲイル、父さんから聞いたが、試験の結果を聞く前にブリックに祝いの準備をするように言ってくれたみたいだな」


「父さんも母さんもブリックに何も言わないだろ?ジョンが帰って来る日も言って無かったぐらいだからね。帰って来た日、晩飯無いとこだったんだよ」


そう言って笑って返す。


「いや、そうじゃなくて、俺が落ちるとは思って無かったのか?」


「ジョンが落ちる訳ないじゃん。そんなのみじんも思わなかったよ」


「そうか、お前は信じてくれてたんだな」


そう言って嬉しそうに笑った。


ジョンが森に来るようになり、ゴブリンから助けて貰ってからずいぶんと距離が縮まったように思う。なんとなく兄弟というような雰囲気ではなく友達みたいな感じ?俺が兄と呼ばないからそう感じるのかな?


疑問に思ったので尋ねてみる。


「ジョンは兄ちゃんとか兄さんとか兄上とかで呼んで欲しい?」


中身が50の半ばを過ぎた老人一歩手前だった自分が10歳にも満たない子供を兄と呼ぶのに嫌と言うよりも違和感があったのだ。


「いや、今まで通りでいいぞ。俺達はパーティーだからな」 


そう言ってジョンはニッと笑った。


そうだな。ダンもアーノルドに敬語不要になったし気にすることもないか。本人もそう言ってるし。


そんな話をしながら食堂に入るとアイナとベントが先に座っていた。あとはアーノルド待ちだ。まだかな?と思ってるとアーノルドが厨房から出で来た。


「お、揃ってるな。じゃ、ブリック始めてくれ」


「はい、旦那様」


ブリックが鉄板を温め始めると同時に食材がワゴンに乗って運ばれて来た。


「今日はジョンが騎士学校に受かった合格祝いだ。まずは乾杯しよう」


基本、アーノルドは家で酒を飲まない。万が一、事件が起こった時の為に飲まなかったそうだ。本当は酒が好きなのに飲まないで備えるなんて元冒険者とは思えないくらいに自制心があるんだな、と感心していた。


アーノルドとアイナにワインが注がれる。俺たち子供は葡萄ジュースだ。見た目にはあまり違いは無いので全員赤ワインに見える。いつもの木のコップではなくちゃんとしたワイングラスだ。


ではジョンの合格を祝って乾杯とアーノルドがごく簡単な挨拶をして食事が始まった


「この度はおめでとうございます。本日はジョンぼっちゃんがみごと騎士学校に合格なさったお祝いの食事でございますので、いつもと趣向を変えまして、出来上がった料理をすぐにお召し頂けるようにここで調理させて頂きます」


ブリックが上手に口上を述べる。


その間、鉄板が熱くなるまでもう少しかかるので、先にサラダとスープが運ばれて来る。


「サラダとスープでございます。サラダはこちらのマヨネーズかオリーブオイルのソースをかけてお召し上がり下さい」


オリーブオイルのソース?そう思って見るとサラダドレッシングだった。ブリック、ドレッシングを考え出したのか、凄いぞ。


野菜にかけて見ると、オリーブオイルとワインビネガーに塩と細かく刻んだタマネギが入っている。ちゃんとドレッシングだ。


「ブリック、このソース美味しいよ」


「ありがとうございますゲイルぼっちゃん」


嬉しそうな顔をするブリック。


他の皆を見ると全員がマヨネーズで食べていた。せっかくブリックが新しく考えたのに食べてやれよ!とも言えず、一人だけドレッシングで食べた。


スープはコンソメスープだ。ちゃんと透き通ってるし、調味料は塩だけなのに深い味わいになってる。よくここまで作りこんだなぁと感心しているとベントが、


「ブリック、具が入って無いけど入れ忘れたの?」


と言い出した。スープには具が入ってるのが当然のこの世界で具なしのスープは具材も買えない貧乏人のスープと思われても仕方がない。本来コンソメスープはもっとも贅沢なスープの一つなのだがそれを俺が説明するわけにもいかない。


「確かにこのスープには具が入って無いが実に色々な旨さが混ざっている。たくさんの命を貰ったような気がする。俺は気に入ったぞ」


ジョンがスープを褒めた。どこぞの美食家みたいだ。的確に本質をとらえている。そのうち陶芸や書道始めたりするかな?


「お気に召されたようで良かったです」


ジョンが褒めたことでホッとするブリック。


「これから野菜を焼いて参ります」


じゃがいもとニンジンをかるく下茹でしてあるものを焼きだし、さらにキノコを焼きだした。大きなシメジのようだ。所謂ブナシメジではなく本シメジと言われる奴だ。元の世界だと高級品だ。これなら少しの塩だけで充分旨い。


味を想像しじゅるっとヨダレを飲み込んだ時にガーリックバターに和えだした。


あぅ・・・・・


ブリック、確かに俺はキノコのガーリックバター炒めを食いたいと言った。しかしだ、こんな立派な本シメジだとキノコの味だけで十分なのだ。シメジ本来の味がガーリックに負けてしまう。


「お待たせ致しました。じゃがいも、ニンジン、キノコのガーリックバター焼きでございます」


旨いよ。どれもこれも。しかし本シメジは塩だけでいきたかった。美味しいけど複雑な気持ちで食べるとブリックがどうです?と自慢気に俺を見ていた。もうこちらも微笑むしかない。希望したのは俺だからな・・・


「では本日のメインになります、牛肉のステーキでございます。焼き加減はミディアムとなりますが、苦手な方にはウェルダンでお焼き致します」


「ミディアム? ウェルダン?」


俺以外の4人の頭に???が浮かぶ。


「ステーキの焼き方には、レア、ミディアム、ウェルダンの3種類がございまして、レアは中身がほぼ生に近い状態でございます。ウェルダンは中まで完全に火が通ったもの。ミディアムはその間でございます。中身が赤くても火は通っておりますのでご安心を」


「ほう、生焼けではなく、わざとそうするのだな?」


冒険者時代に外は焦げ焦げ、中は生焼けという肉を食った思い出のあるアーノルドとアイナには若干抵抗があるようだが、わざとそのように焼くと言われ、興味が沸いたようだ。


「俺はミディアムで頼む、他ミディアム希望は?」


アーノルドに聞かれ、ベント以外が手を上げた。


「僕は生焼けは嫌だな」


「ではベントぼっちゃんがウェルダンで他の皆様はミディアムで宜しいですか?」


「母さんも生焼けにするの?ちゃんと焼けた奴にしなよ。おなか痛くなっちゃうよ」


アイナを自分と同じ焼き方に引き込もうとするベント。


「ブリックが作って焼いてくれるのよ。アーノルドやドワンが焼くんじゃないから大丈夫よ。それよりベントもせっかくだからミディアムにしてみたら?」


ベントを自分側に引き込もうとするかな?アイナ。


結局どちらも引かず、アイナが自分と同じにしてくれなかったからブクッと膨れるベント。


「僕はちゃんと焼いたのがいいっ」


と、逆キレ気味に言う。


「ではミディアムで焼いたのを試してみて、どうしてもお嫌なら追加で焼きますけど」


ブリックが妥協案を出してきた。初めてミディアムを食べた驚きをベントにも味わって欲しいのだろう。


しかし、


「ちゃんと焼いたのっ!」


拗ねたベントは聞かない。もう好きにさせたらいい。食は好みだ。押し付ける必要もない。目線でブリックにもう構うなという合図を送る


それを察知したブリックは肉を焼きだした。


強火で両面を焼いた後に蒸留酒でフランベをおこなう。ボワッと青白い炎が肉を包むとうわっと声を上げるベント。驚きつつも興味深く見守る他3人。


ブリックは鉄板の温度が低いところに肉を移動させ蓋をする


その間に手早くガーリックトーストを焼き始めた。思ってたよりずいぶん薄いトーストだ。サンドイッチ用のパンくらいしかない。カリカリパンにしたいのかもしれんな。どうするつもりだろ?


まずトーストをそれぞれの皿に乗せてから、またガーリックスライスを鉄板で焼き始める。恐らくステーキ用だろう。


ガーリックが焦げない様に注意しながら肉の蓋を開けてナイフでスッスと一口サイズに切り、それぞれの皿に乗せて行く。ベントの肉はまだ蓋をしたままだ。


皿に乗せられた肉にカリカリガーリックスライスを溶けたバターごと乗せ、


「どうぞお召し上がり下さい」


と言った。


おお!見事にミディアムに焼けている。何度も練習した成果だろう。見事だよブリック。


4人のステーキを皿に盛ったあとにベントのステーキも切り、皿に乗せた。こちらは中まできっちり焼けている。


初めてミディアムステーキを食べて目を見張る3人。ウェルダンより断然柔らかく肉汁がこぼれ出す。その肉汁を下に引いたパンが受け止めパンも旨くなる。これをしたいがために薄く切ったのか。普通の厚さだとべっちゃりし過ぎるから、カリカリガーリックトーストにしたみたいだ。


ホントに色々試したんだな。ブリックの成長が著しい。


ステーキとパンを口にしたジョンが語りだした。


「肉が青白い炎に包まれた時は驚いたが、いつもの肉より風味が加わり心地良い。この風味はあの炎によるものなのか。それに生焼けの肉と思ったがいつもよりずっと柔らかく旨みを感じた。下に敷いたパンも旨い。肉の味を吸って尚カリカリとする絶対な歯応え!見事だブリック。最高の料理だ!」


こんなに饒舌にしゃべるジョンを初めて見たな。至高の・・・とか言い出さないか心配だ。


ジョンの熱い語りに頷くアーノルドとアイナ。ベントは旨かったと思うけどそこまでかな?みたいな顔をしている。


未知の食べ方も試してみるといいと思うがそれは人の勝手だな。嫌な人に無理やり食べさせるもんでもない。


「ジョンぼっちゃんのお祝いの料理を誉めて頂き誠に嬉しく思います。次で最後の料理となります」


厨房からワゴンが運ばれ、アーノルドとアイナにはワインとはちがう飲み物と最後の食べ物が置かれた。子ども達には食べ物だけだ。


食べ物には蓋がされておりパカッと目の前で開けられた。


ん、なんじゃ?分厚い食パン?

あ、これはあれだ。デザートだ


分厚く切られた食パンはオーブンで焼き、十字に切り込みが入れられた後に溶かしバターとハチミツがかけられていた。


これハニバタトーストじゃん、よく思いついたなと思ってブリックを見るとミーシャを指差した。


あぁ、そういや何でもハチミツ掛けて試してたからな、ここに行き着くのも当然か。俺はミーシャにニッコリ微笑んでおいた。


デザートと言えば果物くらいしか無かった我が家にトーストとはいえ、初めてのデザートっぽいものが出たことでみんな嬉しそうに食べていた。


それにアーノルドとアイナが飲んでるのはオレンジジュースに蒸留酒を入れたもののようだ。アーノルドが厨房に居たのはこれを出してくれるように指示して、アイナが好きそうな酒にして貰ったのか。意外とマメだなアーノルド。



それぞれが完食し、合格祝いの食事が終わった。みんな喜んでくれたし、当人のジョンも絶賛だった。



頑張ったブリックに花丸をあげよう。





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