第4話異世界への異動
バンバンバンッ
痛い痛い痛いっ!
頭が頭が・・・・
じゃない、ケツが痛ぇぇぇ!
うぉっ ぐっ!!
息が息が・・・・・
息が出来んっ!
バンバンバンっ
ぶはっ
おんぎゃー おんぎゃー
(痛いっ 痛いっ)
な、なんだこれは!?
目も見えんし、声は出るけど話すことが出来んっ!
『奥様、無事に生まれましたよ~。元気な男の子ですよ』
ん?ん?ん?
な、なんか女の人がしゃべってるけど、何言ってるかまったく解らん。
なんなのだこれは?
『おぉ!生まれたか!! アイナよく頑張ったな。』
『ありがとう、あなた。無事生まれて良かった』
『よしっ! こっち来いゲイル!お前の名前はゲイル・ディノスレイヤだ!うわっはっはっはっは!そぉーれ高い高ーい!!』
『だ、旦那さまお止め下さい お止め下さーい。まだ生まれたばかりのぉぉぉぉ』
『そぉーれもういっちょだ!高い高ーい!!うわっはっはっはっは!』
うぉぉぉ、止めて止めてぇぇぇ
首が首がぁぁぁ
首がもげそうになった俺は意識を手放した。
─3ヶ月後─
・・・・ちょー
ぶ・・・ ・・・
ん?何か聞こえる・・・?
しかし頭がぼーっとして意識が定まらない。
むぐっ
何かを口に突っ込まれた。
『ゲイルちゃん、おっぱいの時間ですよ~』
なんだ?生温かい物が口の中に・・・
『はい、飲んで飲んでぇ~』
生ぬるくて薄甘い味だ・・・
なんだコレは? いや、この味には覚えがある
こ、これは・・・
自分達に初めて子供が出来た時、んくんくと美味しそうに飲む長男を見て興味本意に舐めてみた時の・・・
母乳!?
そうっ!母乳の味だ! なぜ、なぜ、口の中に母乳が!?
『はい、あなた、背中トントンしてゲップさせてね』
『おぉ!いいぞ! そーれトントンだぁ!』
バンバンバンバンっ
いだだだだっ!死ぬっ死ぬっ!
激しく背中を叩かれ、意識を手放した。
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