第11話日航機123便の悲劇

1985年8月12日。

JAL123便のジャンボ機が乗客、乗員含めて524人を乗せて、羽田空港から大阪の伊丹空港に向けて離陸した。


時間は18時12分。飛行は順調だった。

機長はベテランで操縦指導官を務めた操縦士、副機長は機長昇格前の操縦士、機関士はこの人もまた、指導教官を務めた機関士。


皆、何百回も同じ空路を飛んだベテランだった。

18時24分。伊豆半島辺りで爆発音が聴こえた。

CAの報告によると、貨物室が爆発したと。


しかし、その時すでに、垂直尾翼が欠損していた。

油圧系統がだめになり、コーク77を確認した。副機長は、緊急事態であると話す。


ダッチロールが始まる。コントロール出来ないのだ。


操縦士たちは、一生懸命に羽田空港に戻る努力をしたが、山が襲ってくる。


そして、機長が言う。

「これはダメかもわからんね」


最後まで頑張ったが、18時56分、群馬県の御巣鷹山の尾根に墜落した。

死者は520人。

4人の生存者がいた。


この事故から、日本はそれを教訓として安全性を高めていく。

忘れてはいけない、航空機事故である。

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