第9話最難関試験・科挙のカンニング

後漢の後の三国時代の魏の国で、官僚を決める九品中正法と言うものがあった。

これは家柄、またはお金で推薦した人間を官僚にする腐敗した制度。

そこで、これじゃいけないと、隋の時代から清の時代、598年〜1905年頃まで科挙の制度が置かれた。

科挙は、身分に関係なく試験で官僚を決めるもの。

その家から、科挙の合格をもらった一族は生涯恩恵を授かる。

全盛期、科挙の倍率は3000倍。


もちろん試験は、身柄をチェックしてから、レンガ造りの部屋で試験を受ける。

答えもそうだが、文字の綺麗さからも合格を左右した。

その小部屋で、カンニングする者も少なくは無い。

カンニングの始まりは科挙なのだ。

ネズミのヒゲで文字を書き込み、職人技で挑む受験生もいた。

蛍の光、窓の雪〜、とあれは科挙の試験勉強の歌だ。

カンニングがバレたら首かせされて、兵役につかねばならない。


ここで言いたいのは、カンニングにも歴史観がある事。

何世紀も続く、カンニング。

僕は試験が有ると、解答を書いて後ろの不良に答えを見えるようにしてあげていた。

頼まれたからだ。

だが、そいつは受験を失敗したが。

試験はいつの時代も、辛いものです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る