第8話夭折した改革者

長州藩士で、尊王攘夷を唱え倒幕の中心人物の1人である男がいた。


高杉晋作


彼は吉田松陰の松下村塾の塾生で、倒幕に力を注いだ。

「薩摩藩は、生麦で夷人を惨殺して攘夷の実を挙げたが、未だ長州藩は公武合体を唱えている。早く尊王攘夷の実を挙げなくてはいけない」

と、言う。

それが、何故か土佐の山内容堂の耳に届き待ったが掛かる。


しかし、倒幕を進めようと模索した。

そこで、1863年6月奇兵隊を創設したのだ。

奇兵隊は身分に関係なく有志で隊士を募った。


山口県下関市桜山神社に招魂場を設けました。

招魂碑の数は396。ここに奇兵隊隊士の魂が眠っています。

高杉晋作は一遍の漢詩を贈りました。

「猛烈の奇兵、何の志すところぞ。一死を報いて邦家に報いんと要す。喜ぶべし、名遂げ功成りた後、共に招魂場上の花とならん」


この漢詩を読んだ2年後、慶応3年4月13日高杉晋作は肺結核のため世を去った。享年27。


翌年、明治新政府が誕生する。


若者へ言った。100年の時は早い。君達はいたずらに時を過ごさないように。と。

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